2018年9月17日月曜日

和太鼓は楽器になれるのか??

こんにちは、六代目彌市です^_^


さて、

今日は、またまた!?
密かに頭の構想にあった

私が作ってみたかった
「担ぎ専用桶太鼓」の試作第1号が完成したので

こちらをご紹介させてください♬




まだ、塗装前ではあるものの

一見すると普通の「桶太鼓」

それが今回
「担ぎ専用桶太鼓」という目的で製作♬



一体、どこか
どう違うのか??


その誕生の裏にあった
物語をご紹介します♬


実は、

さかのぼること、
昨年の11月に

三浦太鼓店メンバー全員で

岐阜県可児市にある
世界的にも有名なギターブランドメーカーの

ヤイリギターさんへ
工房見学に行ってきたんです♬





ヤイリギターさんは、

高い技術を持つ職人集団が
日々、手仕事で「本物」のギター作りに

こだわる素晴らしいギターブランド♬




同じ職人として、

これは絶対深い学びがあるに違いないと
社員みんなで訪れたのですが、


「本物」を作るために
整えられら環境や設備を見て


ただただ、
同じ職人としてうらやましてく、

それはそれは
圧倒されるばかりでした♪( ´▽`)


当然、

「ギター」と「太鼓」


一見、何の接点も
ないように思いますが、


「楽器」という角度で
捉えれば、


見るもの、感じるもの
全てが新鮮で


太鼓づくりにヒントになることが
たくさんあったんです♬


中でも、
私が一番ヒントになった話が
これでした↓↓



ギターの音が生まれる仕組みは、
とてもシンプルで


ボディとなる胴に弦が張られ
それを弾くことで「音」が生まれます♬


そして、

その「音」というのも

これまた胴の素材や
作り方によって無限に作れるのですが、


そのギターの「音」に
大きく影響しているのが

ボディーにあたる胴の
「素材」とその「厚み」だというのです。


素材で音が違うのは
太鼓も全く同じなのですぐに理解できましたが、


「厚み」という視点は、

正直あまり意識したことが
なかったので、


直感的に、面白いなぁ〜って
感じました♬




そうか〜、


ギターは、
ボディの厚みを薄くすることで

胴自体がよく響くようになり
結果、音がよく鳴るという♬



だったら、
もしかして「桶太鼓」も

そういう視点で捉えたら

新しい可能性が生まれるんじゃないか?



と、いうことで


今までの私の視点は、


胴が「薄い」ということは

イコール胴の「強度」に
関わってくるので、

逆にあまり薄くしてしまうのが
怖くて、

どちらかというと
いかに厚みを残して作れるか?

と、いう視点で
桶太鼓を作ってましたが


今回は、

思い切って真逆の視点で


桶太鼓の胴の響きを
最大限活かせるように、


極限まで薄い胴で作ってみよう!


そう思ったのです。



思い立ったら即行動!


早速、いつも使っている
厚みの板よりも薄い材料を準備♬



写真の右はこれまで桶を
作る時に使っていた材料の厚み

そして、

左側が今回の試作用に
準備した板の厚み♬

一見すると、

それほど大きな差が
ないように見えるかもしれませんが、


このわずかな違いこそが
大きな差になっていくんです♬



薄いがゆえに、

これまで以上に
一つ一つの作業を丁寧に

積み上げていかないといけません。



試作の桶のサイズは
1尺6寸♬



なぜ1尺6寸にしたかというと、

実は、

私が桶づくりを習い始めて
師匠と一番最初に作ったのが、

自分用の1尺6寸の
担ぎ桶だったんです↓




当時は、

ちゃんと桶という「カタチ」に
できたことだけで感動してましたから、


当然その先の「音づくり」だったり
仕上がりだったりは、二の次でした。


そこから、

自分なりの経験と知識を
積み重ね、


ようやくたどり着いた


自分が求める「音」を
自分で作れるという幸せを感じながら

試作作りに没頭すると同時に、



懐かしの1号機を改めて
見つめながら、


あの頃いろんなことを
教えてもらった師匠との時間を思い出し


いろんな思いが
蘇ってきました♬





私が桶づくりを師匠の元で
習い始めたのは、

平成28年の1月。

胴の中には、
もちろんその歴史が刻まれています↓↓




今年が平成30年ですから、

まだ桶を作り始めて
たかだか2年と9ヶ月なのです♪( ´▽`)


いろんな方との
奇跡的な出会いに改めて感謝しながら

気合を入れて
試作作りを続けます♬



この1号機が幸運にも
当時、本当に何もわからず
作っていたので、


とにかく重い♪( ´▽`)




当然、板の厚みも厚いので


今回の試作を作って
音の違いを確かめるには絶好の相手だ!


よって、

板の厚み以外は

この師匠と作った第1号と
全く同じ仕様で作ることにしました♬





ようやく、

少しずつカタチになってきたところで


いよいよ、
胴の中を削り込んでいきます。


ここでの作業が、

今回一番試してみたかった
板の「厚み」を決める重要な作業♬




ただただ
削ることはカンタンでも、


削り過ぎてしまえば
胴が割れてしまうし、

バランスよく削っていかなければならず、


いつも以上に
時間をかけ、


いつも以上に
たくさん削り込んでいきます♬




こうして、

ただでさえいつもより
薄い材料を、

さらに削り込んでいき、


これまでになかった
胴の薄さにチャレンジしました♬


そして、

いよいよ完成した試作第一号がこちら↓↓




右が、今まで使っていた
最初に作った桶で、

左が、今回新たに
作った試作第1号♬


塗装前ではあるものの、

パッと見ても
その違いはそれほど感じはしませんが、

この時点で、

桶の軽さが歴然と違うのです!!


早速、重さを測ってみることに!

まずは、今まで
使っていた重たい桶↓




胴だけで2.85キログラム!


これは、正直重いです♪( ´▽`)


今、標準で作っている桶で

だいたい1尺6寸が
2.2キロほどで作ってますから

ペットボトル1本分以上
重いので、

担いだ時の肩への負担も
当然大きいわけです、、、



続いて、

今回の試作機↓↓



なんと!!

2キロを切って、

1.8キロ!と
驚きの軽さ♬


今までの桶とは
1キロ以上軽くなったし、


1.8キロというのは、


通常の1尺4寸サイズの
桶と同じ重さです。


さて、

重さだけで驚いている
わけにもいかず、


肝心なのはその「音」に
どれだけ違いが出るのか??


早速、組み上げてみることに!





緊張の音出しは、いかに〜!!!!!!





おおお!!

これは、


明らかに違う♪( ´▽`)



確かに、胴が薄くなったことで

胴自体の響きが増して
音の響きに加えて、


なんと言えばいいのか、


胴が響くことによって
深みのある音色もプラスされたような印象になりました♬


胴が厚くてしっかりしていると、


芯のある音は出るのですが、

胴自体がああり響かないので
硬くてクリアな音の印象。


一方で今回の薄い胴は、

胴自体がよく響くので
クリアな音の中に深みと響きが
プラスされたような印象に仕上がりました♬


まさに、

ギター作りのノウハウは
太鼓にもそのまま同じことが言える!


そんな検証結果です♬


そして、なおかつ軽い!


「軽さ」とアンサンブルに埋もれない
音のクリアな「響き」が、


もしかして作れたら
桶太鼓の可能性はもっと広がるかもしれない、、、


「担ぎ専用桶太鼓」には、
そんな想いが込められています♬





さて、

せっかくここまで
「軽さ」と「響き」にこだわって作ったので、


塗装も、音を止めずに
塗膜を薄く仕上げられるよう

ここからは
塗装職人のしろちゃんに相談して


この太鼓にあった
最適な塗装で仕上げてみたいともいます♬


僕が目指しているのは、

「桶太鼓」を
ただの太鼓じゃなくて、

ギターのように「楽器」としての
価値を高めたいってこと。


ギターだったら、


素材や、製法によって
演奏者が様々な「音」を選んで買うことができる。


でも、

太鼓は、今は選べても
大きさだったり、デザインが主流。


そこに「音」という
視点がプラスされれば、


もっともっと桶太鼓の可能性は
広がると思う。


そう考えると
まだまだ作りたい桶、

まだまだ作れる桶が


実は無限にあることに気づくのです♪( ´▽`)


さて、


今日も、どんな桶を作ろっかな♪( ´▽`)


試作の商品化も
必ずやりますから

お楽しみに♬


今日も素敵な1日を^_−☆