2012年11月24日土曜日

活きた“音”

こんにちは、六代目彌市です!(^^)!
すっかり寒くなりましたがみなさん風邪などひかれてないですか???

意外!?
と思われるかもしれませんが
太鼓屋の仕事は朝は水仕事から始まります(@_@;)

硬く乾燥した皮では加工ができないので
2~3日水につけて柔らかくなった皮を使用します

冬場は氷が張る水に素手で勝負します(>_<)

仕事はじめた頃は
そりゃ~アカギレやしもやけで大変でしたが

すっかり慣れてしまって
今ではへっちゃらです!(^^)!

人の順応能力ってすごいですね~


さてそんな私も
今年で仕事はじめて13年になるでしょうか・・・

幼いころは太鼓なんぞには全く興味もなく
ほとんど太鼓のたの字もしらないままこの世界に飛び込みました。


この十数年、自分自身の中で“太鼓”に向き合うことで
見えてきた事が今あります

その思いを今回初めて当店の“理念”として掲げることにしました。



“伝統を守り、伝統を創る”とは
守るべき伝統の中には、和太鼓の本質が宿っています
その伝統こそ守るべき和太鼓の本質

伝統を創るとは、
和太鼓の本質を決して忘れることなく
これから100年、200年と受け継がれていくような
伝統を新たに生み出したい・・・

そしてそこには必ず
“和太鼓の活きた音”が存在します


和太鼓は決してパフォーマンスやエンターテイメントの道具ではない
という事。


和太鼓奏者は、和太鼓の“音”をもっと意識、考えなければならない
そのことに気付きました。

気付いたというより
たくさんの経験から学ばせてもらいました。


太鼓を作る上でも同じです

材料は吟味するのではなく
自分が納得したものでしか作らない


自分に経験や感覚がない頃は
材料に頼り、いいものを使えばいい太鼓ができる

そう思ってました。

それも間違っていないと思いますが
今は、自分が本当に納得した材料でなければ作りません


今まで積み重ねた経験と感覚に
少しずつ自身がついてきました。


昔っから人の言葉や他人に左右され
あまり自分自身を貫くことが苦手でしたが

今はそれより
伝えたい、残したい想いの方が勝っているようです

さらなる10年を目指して
頑張ります!


ちなみに
冒頭の理念は私が書きました(笑)

上手い下手ではなく!
大切なのはその“想い”だと自分に言い聞かせ!(^^)!