2014年6月28日土曜日

太鼓のチカラ

こんにちは、六代目彌市です(^^♪
 
今日は、和太鼓グループではなく
吹奏楽の方にご縁いただき2尺6寸の桶太鼓
作らせていただきました!(^^)!

 
 
 
和太鼓と洋楽器、さていったいどんな
アンサンブルを奏でてくれるのとても興味があります!
 
 
世界中にいろんな打楽器がありますが、
日本の和太鼓は世界一大きな音がでる打楽器だとも
言われています。
 
 
なぜ、それほどまで大きな音が出せる楽器に
進化したのでしょうか・・・
 
 
私は、和太鼓の音の大きさ(深さ)=想いの強さ(深さ)
だと思っています。
 
 
人々は、昔からその本気の願いを
太鼓の音にのせ、宿らせることで天に、宙に、人々に
その想いを伝えてきました。
 
 
先人たちは、その音が持つ本質的なエネルギーのチカラを
知っていたからこそ、世界一と言われる究極の打楽器を
作ることができたのではないでしょうか
 
 
和太鼓の本質は、たった一発の“活きた音”そのもの
 
 
この事さえ見失わなければ、どんな太鼓も作れるし
どんな演奏もできると私は確信しています。
 
 
ただ、残念なことに
パフォーマンスやエンターテイメント性が先に立ち
 
その“音”がないがしろにされてしまっている気がします。
 
 
目の前にある太鼓の持っているチカラ
 
 
それがいったい何なのか
伝えて行かなければなりません。
 
 
 
 
 

 

2014年6月27日金曜日

三六-saburoku-栃木へ行く!

こんにちは、六代目彌市です!(^^)!

ワールドカップ日本代表、
結果がすべてと言われる世界で、その目的を
果たすことができなかったことは残念ですが

この4年間チャレンジし続けられた
その姿勢にエールを送りたいですね!

また4年後たのしみにしています(^^


さて、先週末は栃木県から東京へと出張しておりました!
東京をこえて北へ行くと、景色も風の匂いもかわって
心地よかった~




目的は三六-saburoku-の納品&新商品開発!?
あらためてご紹介させていただきますが

また新しい太鼓をつくってやろうとたくらんだりしております(^_^.)

こういう時に、いつも不思議とご縁がつながっていき
私の夢を叶えるてくれる出会いがうまれるんですよね~

本当にビックリです!


今回の太鼓はかなり斬新なものになりそうです
現在試作中!まだまだ試練はありそうですがこうご期待&お楽しみに(^^



そしてそして今回、三六-saburoku-のご縁をいただきましたのは
栃木県は宇都宮市にあります“ゆりかごきっずなーさりーすくーる”

園長の湯澤さん!



園の子供たちに太鼓を教えることをキッカケに
太鼓の世界に足を踏み入れられたそうですが、

それまではまったく興味すらなかったそうですが
今ではご自身もどっぷりと太鼓の世界にハマってしまったそうです(^^♪


園庭には、こんな素敵な壁画も飾られており
みんな太鼓が大好きなんだな~とうれしくなりました(^^

園庭に飾られた壁画



太鼓は、見る方が好きと言われる方もみえますが
これ叩いてみるとさらに不思議なもんで
その音の世界に引き込まれる方多いんですよね~


私自身もそうでしたからよーーーーく分かります(^^


未来ある子供たちと、湯澤園長さんの今後益々のご活躍に
少しでも当店の太鼓が役に立つことが出来たら
こんなうれしいことはないですね!



すばらしいご縁をいただき
ほんとうにありがとうございました!(^^)!

湯澤園長と子供たち















2014年6月21日土曜日

3尺3寸の大太鼓!張り替え16円ですよ

こんにちは、六代目彌市です!(^^)!

ワールドカップ日本代表、がんばってますが
なかなか結果に結びつかず・・・
残念(>_<)

残り1戦に期待ですかね~


さて、先日地元愛知県の一色高校近くの
開正地区からお預かりした3尺3寸の大太鼓!

一色開正地区の大太鼓


このあたりの地域は、3尺を超える大太鼓を使った
勇壮な打ち込みの祭りばやしが今なおあるのですが


残念ながら、この開正地区のこの太鼓は
もう打ち手がいない、継承者がいないという理由から

使う事がなくなってしまったそうです(>_<)


これだけ立派な、歴史ある太鼓・・・


もうその音を奏でてくれる継承者が
いない、なくなってしまうというのは本当に本当に残念でなりません


太鼓の胴の中には、
このような銘が残されてました。

胴名に残された銘

明治、ちょっと何年というのが
残念ながら破れてしまっていて
はっきりと分からないのですが、

「栄生村大字赤羽」、「太鼓屋佐竹市右衛門」


とあります。
現在の西尾市一色町赤羽に昔は太鼓屋さんがあったんですね~

これも残念ながら、今はない太鼓屋さんです


また、修理の記録に当時の張り替え価格を記した
当時の貨幣価値を知らせる珍しい記録も残ってました!


修理代金の記録

明治・・年


こちらも残念ながら、何年という詳細な文字が見えませんが
同じく、太鼓屋佐竹さんが当時の代金、

16円で張り替えたと記録があります!


16円!


ちなみに、ちなみに
この太鼓、昭和2年に当店でも修理をしている記録が残っているのですが


その時の代金も記してありました!
当店での修理記録


昭和2年9月岡崎本町 三浦彌市 (60円)


とあります!


昭和初期、3尺3寸の張替60円!


すごいですね~
ちなみに、時はうつりかわり2014年の現代


3尺3寸の張替価格は約600,000円


60万円でございます(^_^.)



貴重な記録と、歴史ある太鼓が
叩き手、継承されることがなくなってしまうというのは


本当に本当に大変残念なことです。


続ける事の難しさ、大変さと同様に
なくなってしまう事の寂しさ、せつなさを感じます


歴史ある素晴らしい太鼓。
また次の命を与えてくれる縁がつながる事をねがっています











2014年6月19日木曜日

季節と音の関係。

こんにちは、六代目彌市です(^^♪

雨上がりの木曜日。
今日は湿度もある中で日差しも強くなり
日本の夏らしい蒸し暑さがやってきましたね~

 
 
日々の太鼓作り、音作りのなかで
気温や気候、季節、湿度などにとても敏感になる
楽器を相手にしているので、私自身も同様に敏感になります
 
 
太鼓って、空気が乾燥しすぎていてもダメだし
逆に湿度がありすぎても同様にベストな音は作れないんですね
 
 
乾燥しすぎてしまうと、
皮の張りは良くなるのですが、今度は胴との
なじみが悪く、硬い音になります
 
湿度が多いと、
今度は皮の水分が多くなり、張りがゆるくなり
重くなるので、抜けの悪いにぶい音になります
 
 
かんたんに言えば、
私たち人間が過ごしやすい環境というのは
太鼓にとっても過ごしやすい環境だという事です
 


また、そうしたことを踏まえて
私たちができることが一つあります

ちょっと難しいことなのですが、
それは、演奏環境に太鼓を適合、
合わせてあげること。


例えば、ホール演奏。


整えられた環境、空調設備、照明。


ただでさえ整えられた環境に加え
照明であたる熱が太鼓に影響し
季節によっては過度に太鼓が乾燥しすぎて
しまう事があるんですね~


太鼓の種類によっては、それが
いい方向に作用することもあるんですが

そうではない場合は、
太鼓をその環境になじませてあげて、
さらにその負担をゆるめてあげる事も
必要になる事があります


これが上手くいくと
本来もっているその太鼓のベストな状態で
いつも演奏することができるので

おおきなチカラを発揮してくれるんですね~


ちょっと今日は難しい話になってしまったかな(^_^.)


でもこれって太鼓にかぎらず、
その環境に適合させるためになじませてあげることって
いろんな所でも見られるんじゃないでしょうか・・・


今地球の裏側で戦ってる
ワールドカップの代表選手も少しずつその環境に
なじんで本来のベストな状態になるように調整していきますもんね


言い換えれば自然の真理ですね。






2014年6月18日水曜日

394歳現役の太鼓も大活躍!?太鼓でドン!ご来場ありがとうございました!(^^)!

こんにちは、六代目彌市です(^^♪


先日は、第6回みんなおいでん太鼓でドン!
今回もたくさんの方にご来場くださいましてほんとうにありがとうございました!(^^)!

第6回みんなおいでん太鼓でドン!
 
 
 
今回で6回目となる企画イベントですが、6回と言っても
2年に一度のペースで開催してきたイベントなので早くも10数年がたちました。
 
今回のテーマは『つながる』
 
 
太鼓を通してたくさんの人と、想いと輪がつながっていけたら・・・
 
そんな思いでそれぞれの出演者が
ひとつのステージをつくりあげました。
 
 
 
 
また、昨年スペシャルゲストとして参加してくれた
香港から『激鼓楽社』さんを今回もお招きし
 
個性あふれるカラーのチーム演奏となりました。
 
香港よりスペシャルゲスト激鼓楽社さん!(^^)!
 
 
 
激鼓のみなさんの演奏は、毎回刺激と斬新さの連続!
 
 
多様な文化が混在する香港の地という
独特な背景が、まさにそのまま表現、パフォーマンスに
活かされている!(^^)!
 
そんなすばらしいパフォーマンスと演奏でした!
 
 
現在世界中でもりあがってる
ワールドカップもそうですが、サッカーに、スポーツに
国境がないように
 
 
音楽に、太鼓にも国境はないんだ
という事を改めて実感させてもらうことができ
幸せな時間でした(^^
 
 
それから、これは完全に太鼓屋目線の
お話なのですが(^_^.)
 
 
実は今回のステージにこんな立派な
太鼓が活躍してくれてたんですよ!!
 
 
一番右手前の太鼓
 
 
 
各出演チームも今回の激鼓さんも
何気なく使ってくれてた太鼓なんですが(^_^.)
 
 
なんと御年394歳になる
元和六年に作られた太鼓です!
 
 
以前当店で修理させてもらった
胴内にそのような記録が残っておりました。
 




元和六年 京都・橋村理右衛門
 
 
 
特別立派な太鼓でもないし、
見た目はほかの太鼓となんら変わりないので
特に何も感じるひと、さすがにいないと思いますが
 
 
何がすごいって
 
394歳現役って事ですね!
 
 
普通、たぶん太鼓以外でこんな歴史のあるものって
文化財として大切に保管されるか、
 
きちんとした管理のもと
環境を整備するかと思うのですが
 
太鼓って現役バリバリで、
なおかつ現代の演奏ステージに出演できちゃうんですよね~
 
 
あらためて太鼓の持つエネルギーというか
生命力と言うか存在に、一人で驚きながら
楽しんでました(^^♪
 
受け継がれるべく太鼓には
やはり受け継がれる理由と本質的な“活きた音”が宿ってます!
 
 
さて、2年後は零~ZERO~が
次回太鼓でドンの実行委員長をつとめますので
 
さらにみなさんで楽しんでもらえるような
ステージが作れたらと思います!
 
また2年後もお楽しみに!(^^)!
 
 
追伸。
 
公演後、そのまま下ホールにて打ち上げの様子。
これも毎回恒例なのですが、リハから本番まで
散々太鼓を叩いてきたあげく、打ち上げ会場にまで
太鼓を持ち込んで!?
 
もしかしたら本番以上に太鼓を叩く出演者のみんなの
盛り上がり!(^^)!
 
打ち上げという名の演奏会!?
 

 
 
 
 
 


2014年6月9日月曜日

LIVE写真アップします!

こんにちは、六代目彌市です!(^^)!

零~ZERO~LIVEから早くも
一ヶ月が過ぎ去ろうしとしていますが、

なんだかもうすでに、一ヶ月どころか
何年も昔の思い出のように感じてしまいます(>_<)

zeroLIVE2014 『新生』


人生って本当に一瞬に過ぎ去って
いってしまうのでしょうか・・・

まだまだたくさんやりたいことあるし、
まだまだ挑戦したい事たくさんあるので

立ち止まっている暇はないですね!(^^)!

私にとって大切な大切な宝物が
また1ページ増えましたので
みなさんにご紹介します!

ライブ写真零~ZERO~facebookページ内に
たくさんアップさせていただきました。

よろしければ
ご覧ください!(^^)!



2014年6月1日日曜日

世界最古のオーケストラ

こんにちは、六代目彌市です(^^♪

いよいよ五月も終わるこの週末、
30℃をこえ、夏を思わせる暑さが続きますね~

今日は、そんな中子供たちの運動会でした!(^^)!

今の子供のたちの学校は、
実は私自身が通った母校でもありまして

なんだか子供のころにタイムスリップした
気分です(^_^.)


そうそう、運動会などで活躍する学校の太鼓も
当日の卒業記念品として15年ほどまえに親父が作らせてもらった
ものでして、1年に1度この太鼓を目にする機会があります!


当店で作らせてもらった太鼓

若干、張り具合が気になり
そろそろ張替えた方が良いな(^_^.)と
ここでもやっぱり音が気になってしまう職業病ですが
当店の太鼓が活躍してくれていて何よりでした!




当店の太鼓と言えば、先日はこんなすばらしい式典に
お招きいただきました。

多度雅楽会様



雅楽は千三百年以上の歴史をもつとされ、
その音楽、演奏スタイルから『世界最古のオーケストラ』とも言われています

ただ、オーケストラとの大きな違いは
指揮者がいないことです。


これが日本特有の、文化というか感覚である、
目で見てという事ではなく、

その場の空気や互いの息、呼吸を感じるという『間』というのを
生み出したのではと思っています。


私たちが現在演奏する和太鼓演奏も、
地域に残る伝統芸能としての和太鼓であれ

現代の創作系と言われる和太鼓演奏であれ
この影響を受けており、やはり指揮者などは存在しません。


その音を感じるとるチカラ、
その音をメッセージとして伝えるチカラ

そのことをきちんと認識して演奏することができれば
本当に多くの人の心と身体を躍動させることが
音楽だと私は思っています


これほどリアリティと臨場感ある音楽は
世界にも類をみないのではないでしょうか


また、雅楽の舞台構成は左方大太鼓が太陽をあらわし、
右方大太鼓が月を表し、舞の舞台は地を表しているそうです


舞台だけではなく、演奏される音楽も
天、地、空を連想される音が奏でられ、

合奏することで“宇宙空間”そのものを
表現するという感覚があるようです


宇宙や自然に生かされいきる
人々の感謝の根源が音楽にはあるのでしょうか