2017年4月30日日曜日

大切なのはいつも人の心だよ。

こんにちは、六代目彌市です(^^)/

みなさんGWはいかがお過ごしでしょうか(^^

お蔭様で、わたくしは
GWもほぼ休みなく働いております( ;∀;)

何せ、動いていないと
落ち着かない性格のようで(笑)

そんな昨日は、
八丁味噌仕込み桶大太鼓プロジェクトの

いよいよ“タガ”をはめるという
山場の作業でした!!




朝は作業開始時間より
1時間ほど早出をして、

いつも大変お世話になっている
現場の瀧山寺さんの奉仕活動から(^^)/


清々しい朝の空気と、
鳥のさえずりに包まれての奉仕作業は

本当に心洗われる
気持ちのいいものですね!!

お蔭様で、作業もここまで
順調に来ています!


“タガ”をはめ作業の前に
胴の外側を綺麗にカンナで仕上げてきます!


高さ1メートル60㎝

円周は約6メートルもありますから
ここでもたくさんの人の手を借りなければ
できません!



一人じゃできないことを
みんなの力を借りてやる!!

単に助けてほしいと投げているのではなくて、

本当に一人じゃできないことを
助け合いながやることで、

なんだろう?

人の心と心がつながっていく感覚があるんです。

私はこれこそ“祭り”だと思っています。


こうなってくると、
不思議なことに現場は勝手に動き始めます( ;∀;)


太鼓の皮を縫う、麻の糸を
繊維からよって作るのですが、

すでに麻糸作り名人となっている
三浦さん!!



何やら現場にドデカイ木材を持ち込んで
怪しげな笑みを浮かべながら作業を始めるテリー君( ;∀;)


これで何を作るの?

と聞いても完成をお楽しみに!
と教えてくれない( ;∀;)



本当に何を作りたいのか分からないので

彼を見守ることに( ;∀;)



徐々に形になっていくんですが、

このド太い丸太のような
カタチが現れてきましたが、

まだ何になるのか分からない( ;∀;)



さらに、ノミでカタチを
削り込んでいき

だんだんと怪しげなカタチが見えてきた( ;∀;)




も、もしや!?


これは!!!


はい!

鬼退治のこん棒(笑)



ではなくて、

大太鼓ようの特大サイズのバットばちですね(笑)


こんなの作っちゃうんですから
本当に驚きです( ;∀;)


かと思えば、


すでに頭は、祭り本番の本多さん道本さん(^^)/


掛け声と振りの練習にも熱が入ってきました!!


まだまだありますよ!

完成した桶には、

匠の会でお世話になっている太田油脂さんからの
ご提供で、気にしみこませる塗油を頂戴しました!!


太田油脂の大塚さん夏目さんが
じきじきに塗り方の伝授までしてくださいました(^^)/


これで、さらに木の寿命も長持ち安心!!


肝心かなめの“タガ”を組み上げていく作業も

カクキュー八丁味噌の野村さんを中心に
もう勝手にみなさん覚えてくれて
作業がドンドン進んでいきます!!




ひとつのタガを作るのに

18メートルの竹を4本使って組んで行きますから
それはそれは、たくさんの人のチカラを
結集させなければ組みあがりません!



まだまだ慣れずに、
一つのタガを組むのに皆で1時間はかかっちゃいますがね( ;∀;)


それでも、うまく組みあがった時の
達成感はハンパないですね(^^)/



さあ、こうして組み上げた
タガを一つ一つ桶胴へはめていきます!あ








何せ、私自身だって
こんな大きな桶作ったことありませんし、

すべてが初めてのことだらけ、、、


うまく行くこともあれば、

何度やってもうまく行かずに引き返すことも多々ありながらの作業。


昨日は、すべての作業が終える頃には
もう日がすっかり落ちておりました( ;∀;)


みなさん、早朝から夜まで
本当に1日ご苦労様でした!


そうそう!

それからそれから
嬉しいことに、

今回のプロジェクト、みんなの想いが
成功につながりますように!と

瀧山寺の山田ご住職より
“大願成就”のお札をプロジェクトのお守りとして
頂戴してしまいました(涙)



今年の夏祭りが無事成功するまで
このお守りに見守られながら、

とにかくケガなく無事安全に終える事を
願います。




まだまだ小さな輪かもしれませんが、

確実に、その心と心はつながりはじめています。



そして、私たちの夢やロマンは
未来につながっていくと信じています!

次回5月からは、
いよいよ桶にはる太鼓の皮を
これもみんなで作って行く作業に入ります!


みなさんお力を貸してください!
宜しくお願いいたします(^^)/



2017年4月28日金曜日

リサイクルの上を行くアップサイクルとは!?

こんにちは、六代目彌市です(^^)/

最近の私がシェアしている仕事を見ていて
オーストラリアで働く日本人の方から

三浦さんのお仕事は、
リサイクルとかリメイクじゃなくて

“アップサイクル”ですねって言われました(^^


はて!?

アップサイクルって聞きなれない言葉だな~??

みなさん聞いたことありますか?


海外では、数年前から
話題になっている言葉と言うか考え方に近い
“思想”のようです!


調べてみると、

“アップサイクル”とは、
従来から行われてきたリサイクルとは異なり、

単なる素材の“再利用”ではなく
別の視点からとらえることで
まったく新しい“価値”を生み出すこと、、、

とあります♬


なるほど~


そうか、確かに最近は
そういう視点で仕事させてもらっている事が
多い気がしています。


例えば、“八丁味噌仕込み桶大太鼓プロジェクト”

もともとの機能は、もちろん味噌桶としての役割ですね。




それが、100年経ってその役割を終え

ただただ廃棄される事を
まつだけのモノでした。






役割を終えてバラバラにされていた桶↑



そこから、新たな価値を創造しようと
生まれた今回のプロジェクト!




まさか味噌桶として生まれて、
100年後に大桶太鼓にされるとは
桶自身も思ってもみなかったでしょうに(笑)

こうして、これからまた100年、200年と
まったく違う形で世の中の人々に
祭りの“音”としてワクワクを届けてくれるわけです(^^♪


こちらは、まったく新しい価値という
わけではありませんが

最近では、こうした古い桶も
私の所へやってきてくれます(^^



こういうのは逆に自分のチカラを
試されているようでワクワクしますね(^^♪


こうした古い桶は、
見た目はなんとかカタチを保ってはおりますが

いつ壊れてもおかしくない状態。




中を見ると、
平成25年に一度修理されたという記録が、、、




ただ、この時の修理は
修理と呼べるモノではなく、

とりあえず桶がバラバラにならないように
中から鉄板のようなもので補強されている程度でした。




なので、“タガ”を外せばこの通り
かんたんにバラバラになっちゃうくらい
弱かったのです。





ここからが私のお仕事ですね。


しっかりと再び組み直し、

表面の凹凸を綺麗に仕上げていきます。




そして、桶としての機能をアップさせるために

しっかりと“タガ”を締めていきます。


こんな感じ↓




私の役目はここまで!

あとは、当店の天才塗装職人しろちゃんが
美しく塗装で仕上げてくれます!





最終的にはこのようになりました!

じゃじゃ~ん!



これ、単に綺麗になっただけじゃないんです。
桶としての機能も格段にアップしてます⤴

もともとの桶とちょっと
カタチをくらべてみると分かりやすいでしょうか、、、



手を入れた方の桶のが、

若干ですが、膨らんで見えるのがわかりますか?

これは“タガ”がしっかりと
締まって効いている証拠で、

こうすることで“音”も格段に良くなるんです(^^♪


これは細かく言えばアップサイクルとは
違うかもしれませんが、

本来の機能よりも
高まっていることからすればそれも新しい価値!

アップサイクルです(^^♪



モノに溢れる時代です。

現代の私達の暮らしの中で、
モノがなくて不自由になるってこと

ありませんよね。


役割を終えたら捨てるのか、

役割を終えたら買い換えるのか、

役割を終えてもなお新しい価値が
創造できるのか、、、、


さてこの3つのモノは
何が違うんでしょうかね。


本当の豊かさが何なのか
あらためて考えて行くことが
必要なのかもしれません。

今日もアップサイクルがんばります(^^♪






2017年4月25日火曜日

成し遂げるために必要な3つの勇気。

こんにちは、六代目彌市です(^^)/


まだ体中に痛みが走る、、、
50キロウォーク明け2日目の朝です( ;∀;)

今年も無事、第3回50キロウォークを
終えることができ本当に感謝します。

そもそも、

なぜこれほどまでに過酷なレースを
企画しているのか( ;∀;)

というお話ですが、

2年前の2015年に
三浦太鼓店は創業150周年を迎え、

その周年事業として
次の200年をめざして行く

活力になる周年イベントをしたい、、、

そう思って考えたのが
50キロを歩く!!(^^)/

という事だったのです。

次の50年を達成するには、
また一歩ずつ自分たちの足で歩み続けるしかない!!


本当はですね!

自分達の周年イベントだったので
当初は社員だけで歩こうと思ってました。

それが、なぜかたくさんの方々が
一緒に歩いてくれることになり、、、、

150年の年だけで終える予定でした、、、

それが、なぜか( ;∀;)
毎年恒例の行事になってしまった(笑)

という事です。


そして、今では
あまり大きく宣伝もしてないのに

今回なんと77名!!!
もの方々がこの過酷すぎるレースに
エントリーくださったんです(^^)/





スタートは、岡崎城下“龍城神社”さん。

平均12時間ほどのレースなので、
集合は朝5:30なのです( ;∀;)



そんな早朝にも関わらず、

毎年、旅の安全祈願をしてくださり
参加者のみなさんにお守りを渡してくださいます。





第1回目、2回目は
長男と歩きましたが、


今年は、

中学一年の長男と、

小学校四年の次男、

そして、小学校二年生の三男坊との
四人旅となりました(^^)/




過去の最年少記録が小学校三年生だったので、

次男と三男がどこまで
行ってくれるのか!?

そんなの期待スタートラインでした(^^)


いざ出発です!!






スタート地点では、

なんとこんな早朝からサプライズちんどん隊の晴れ晴れしい演奏!!



本当に、こういう一つ一つの想いが

参加者の方のどれほどの勇気になる事か、、、

感謝感謝なのです!!!





まずは、10キロ地点を目指そう!

長男はもう3回目で慣れてますから
一人で先へ行き、


私は次男、三男と共に
歩きはじめました(^^)/



まだまだ元気!!


10キロ地点の瀧山寺まで
約2時間30分!

四男キラ君が元気に迎えてくれました(^^)/




さてさて、

ここでゆっくりしている訳にもいきません。


先は長いのですから早々に再スタートです!





だいたい、過去の実績からすると

10キロ過ぎたあたりから

だんだん様子がおかしい人が出てきます(笑)

こんな感じ↓



ひざやら、腰やら

いろんなところが痛みだして
普通に歩けなくなってくるんです( ;∀;)


それでも、

我が次男と三男はまだまだ元気(^^)/



まだこの辺りまでは余裕がありましたね。


先に様子がおかしくなってきたのは、

四年生の次男坊( ;∀;)


楽しく会話しながら
歩いていたと思ったら、

なんだか突然口数が少なくなってきて、、、


あれ!?


と思ってふと顔をのぞいてみると、、、




な、な、泣いてる( ;∀;)


突然、号泣し始めたんです( ;∀;)


どうした!!??


大丈夫か!?

聞いてもただ泣いている( ;∀;)


行けるか???

と聞いても返事がない、、、、


やめるか??
リタイヤするか???

と聞くと、首を横に振る( ;∀;)


まだ行く気力はあるみたいだが
すでに限界を超えた様子

歩いた人にしか分からない
苦しみが、こうやって襲ってくるんですよ( ;∀;)


まだ20キロ手前、、、

なんとか25キロまでは
達成させてあげたい、、、


そう思って、
必死に声をかけながら引っ張りました。


その甲斐あって、

ようやく見えてきた、25キロ地点の
柴田酒造さん!!



ここでまで6時間半!!

時間は12:30を過ぎてましたので
お昼休憩!




お昼ご飯を食べて、

2人にこの先どうする?

と聞いてみると、、、


ここまで何も言わずについてこれた
二年生の三男も、

もうリタイヤしたいと言い出し、


本当に2人はここまでよく頑張ったんで
この先は、2人の分まで

私ががんばるか!

と思った矢先に、


“やっぱり行く!!”


と、言い出す2人( ;∀;)


行くのかい!!

行けるのかい!!

本当に大丈夫か???


何度も聞いても、行くと言う( ;∀;)


ならば、行けるところまで
連れてってみよう!

再び、3人旅がスタートしました(^^)


お昼ご飯たべて、

少し休憩できて多少の体力は回復したんですがね、、、


やはり歩き続けることは、
本当に難しいのです。


30キロ地点、、、


同じ太鼓チームメンバーの子と一緒に
とうとう次男はリタイヤです(涙)




リタイヤ組を迎えに来てくれる
車に乗ってもずーーっと泣いている。

よっぽど悔しかったんだと思います。

本当にここまでよく頑張った!!


次男のリタイヤを見て、

がぜん気合が入ったのか、、、、

小学二年の三男はまだ行きたいと言うのです( ;∀;)



正直、最後までは難しいだろうな~と

思いながらも、


再びゴールを目指して歩き出しました。


三男坊は、性格的に誰に似たのか( ;∀;)

負けず嫌いの頑固なところがあって
もしかしたら、こいつなら行くかもな~と

そう思ったんですが、

40キロ地点を過ぎたあたりから

やっぱり様子がおかしくなりはじめ、


泣き出す三男( ;∀;)




もういよいよ限界かな~、

どうする?


行けるか?

と、聞いても返事がない( ;∀;)


やめるか?

と、聞くと首を横に振る。


よし、こいつの気合にかけてみようと
泣き続ける三男の手をしっかり握り

なんとか、ここまで来たからには
ゴールさせてあげたいと

私もなぜだか涙が止まらない( ;∀;)


ここから先は、気力だけの勝負。


信号で止まっては、しゃがみ込む。

相変わらず涙は止まらない。



本当に苦しい。

ここまで来ると、

何も考えれないのです。

何のために歩いているのか?

何でこんなに苦しい思いをしているのか?


よく分らなくなるんです( ;∀;)


でも、その先にあるゴールは

自分のチカラで一歩踏み出すしかないのです。


そんな努力の甲斐あって、

小学校二年生で三年は

過去の最年少記録となる50キロ完歩!!


ゴール地点で迎えてくれた五代目と涙の再会(涙)




本当によくがんばった!!!




長男も、最後は一緒にゴール!!




途中で残念ながらリタイヤしてしまった
次男と一緒にゴール達成の記念撮影です!!




記録は、77人中45位の

12時間20分!!




ちなみに、今回優勝はこのお方↓



新入社員のカネゴン!!

出発から約7時間と驚異的なスピードでゴール( ;∀;)

さすが18歳!!!

若さと体力は違いますね( ;∀;)

そして、2位はこの方↓


五代目!!!

この人は本当に負けず嫌いで( ;∀;)

何か月も前から歩くトレーニングを
毎回しているのです(笑)


今年初参加の双子のかたわれ未帆は、

ゴール後こんな状態(笑)





今日で2日たってますが、

相当なダメージがあったようで、、、
未だ出勤できずの状態です( ;∀;)


3回続けてみて、

あらためて今回の50キロウォークは
いろんな気付きと感動がありました。


77人中17名のリタイヤ。

最後にゴールした人は15時間を超えてました。


過酷すぎるこのレースを
成し遂げるためには“3つの勇気”が必要なんです。


1つ目は、
スタート地点に立つ勇気。

まず、自分で決断し
このスタート地点に立つという勇気が
第一歩なのです。

これだけでも本当にすごい勇気なんです。


2つ目は、
歩きはじめる勇気。

スタート地点に立つと決断したら
今度は実際に歩きはじめる勇気が必要です。



そして、最後は
“歩き続ける勇気”

これが何より難しい勇気。

決断することも、
歩きはじめることも

もちろん難しい。

でも、それ以上に難しいのが

それを“続ける”という勇気。


あらためて今回の50キロで
学んだ貴重な体験でした。


参加者の方々、それぞにそれぞれの
50キロというドラマがあり

そこに多くの感動がありました(^^)/


また、来年も!
やりますからね( ;∀;)

はい、続ける勇気です(笑)

ぜひ参加してみたいなと
思われた方は、

スタートラインに立つ勇気をもって
お待ちしております(^^)/

支えてくださったたくさんの
スタッフの方々とご参加いただいた方々に

感謝申し上げます

本当にありがとうございました!