2016年3月31日木曜日

素材探しの旅路へ滋賀京都。

こんにちは、六代目彌市です(^-^)

今日は、桶胴作りに欠かすことのできない
“竹”素材を求め、滋賀&京都まで旅に出ておりました(^O^)/

胴の加工の方はここまで順調なのですが、
桶にはやはり欠かすことのできない、“竹たが”。

全国探せば、絶対に竹用の良い素材を
提供してくださる業者さんがあるはず!

そう思い、インターネット検索し、
片っ端から電話。

それが、滋賀県と京都にあったので
直接訪ねてまいりました(^-^)


今まで、竹はバチで使うくらいはありましたが、

私たちが作る太鼓には、素材として
扱うことが全くなかったので、ほとんど無知な状態(⌒-⌒; )

とにかく、今疑問に思っていること、
わからないことを素直にぶつけさせてもらったのですが、

いずれの竹屋さんも
突然の連絡にもかかわらず、

大変丁寧に対応いただき感謝感激なのです(T ^ T)



こんなサイズでこんな幅、

こんな厚みの竹が欲しいのですが
できますか?と伝えると、

それならこれくらいの
サイズの竹がちょうどいいと思うよと
教えていただきました>>>



思ったより、細い竹なんですね〜と
言うと、

今度は、ちょっと割ってみようか?
と、

すぐその場でササーーッと
竹を細く裂いてくださいました(^-^)



さすが、竹職人さんですね〜!

あっという間に上手に竹を裂いてくださいました。

また、道中に
先日別の方から紹介いただいた京都の桶屋近藤さんにも
立ち寄り、こちらでも桶作りに関して
とても貴重な情報、知恵を色々と教えていただきました!



桶屋近藤さんは、
私たちが今作っているような
大きな桶ではなく、

ぐい飲みサイズの小さな桶を
得意とされ、大変細く丁寧で繊細なお仕事をされていました!

それでも小さいとはいえ、
桶は桶!

作り方は全く同じなんですね(^-^)






小さくなれば、
それだけ技術も感覚も繊細さが要求され、

その美しさに惚れ惚れするばかり・・・

今の桶職人さんもそうなんですよね。

本当に驚くほど美しい。

一体どうやって仕上げているんだろう?
と、やればやるほどその奥深さに魅了されますが、


ただ唯一、私が幸せなのは

いずれも、お手本、見本がそこに存在しているということ。


できるかどうかも、形になるかどうかも
わからないものを生み出そうとしているわけでは決してなくって、

目の前にすでにある
憧れの存在をお手本に、

それに少しでも近づけられるような
技術だったり、道具だったり、素材を追求すればいいということ。

素材集めにも、技術にも、もちろん経験を積み重ねるだけの
“時間”は絶対に必要なんですが、

その先が見えなかったら、私だって
今のような時間を費やす勇気はきっと生まれないですね(⌒-⌒; )

“伝統の灯”は積み重ねられた歴史と時間。

みんなかっこいいなぁ〜ε-(´∀`; )

憧れるばかりじゃなくって、
私もそんな一部になれるように

頑張りたいーー。

明日から年度変わりの4月ですね〜

また気持ち新たに頑張ります!





2016年3月30日水曜日

なぜマツダのロードスターは復活したのか!?

こんにちは、六代目彌市です!(^^)!


岡崎公園の桜も満開が近づいてきましたーー!



今日は、そんな公園の桜を眺めながら、

約2か月ぶりのラン!


来月は、今回で2回目となる

三浦太鼓店特別企画!50キロウォークをやるんです( ;∀;)


150年の周年イベントで企画し、

1度限りと思ってましたが、よほど感動したのか( ;∀;)

親父がどうしても今年もやるぞ!と


意気込んでいるのでやることになりましたよ~苦笑


今年も長男と頑張ります!


さて、今朝のニュースで

マツダロードスターの人気が取り上げられていました。



今回は3代目ロードスター。

初代ロードスターが発売されたのは1989年。


当時、スポーツカーブームもあり

爆発的なヒットをした車です。

愛用された方も多いのではないでしょうか?



そこから、時代は移り変わり

若者の車離れや、

スポーツカー人気の低迷、、、


1998年に発表された2代目ロードスターは

人気がまったくでなかったそうです。



そして、今回の3代目。


なぜ、マツダのロードスターは復活したのでしょうか?



開発ストーリーを見ている中で

一つの言葉が私に伝わってきました。


それは“原点回帰”。



初代ロードスターは、

当時のあらゆる世代にこの車に乗りたい!


そんな“夢”や“ワクワク感”を提供していたんですね。





だから、今回の3代目は


・あの車に乗りたい!


・カッコいい!


スポーツカーに憧れるロマンやワクワク感である


人に与える“感覚”というのをとても大切にして開発されたそうです。



なるほどな~。


“ワクワク感”ある所にはやっぱり人は集まるんですよね!


私が大事にしている太鼓つくりと共通するテーマだな~と感じました。



太鼓の音、祭りの音ってワクワクしますよね~(^^♪


ワクワクするから人が集まってくる。



私はそんな祭りの音や

昔の太鼓からワクワクする音、“活きた音”というのを学び太鼓作りに活かしています。



音って感覚ですからね!


ロードスターと全く同じ(^^♪


その音を聞いてワクワクするかどうか!

単純なことですが、それをきちんと理解して人がワクワクする音を

生み出すのが私の仕事だとおもってます(^^♪


この音はワクワクする!

この音はワクワクしない( ;∀;)


ワクワクしない音はどうしてワクワクしないのか?


一つ一つその原因を探りながら、

ちゃんとその音が活きていくように答えを探し続けています。



音だけじゃなくって、見た目やデザインも

ワクワク感の大切な要素ですよね(^^♪





















マツダのニュースを見ていて、

私が一番大事にしている“活きた音”というのは、ワクワク!なんだ(^^♪


という事に気づかせていただきました(^^



よし今日も、ワクワク!する太鼓つくるぞーーー(^_-)-☆







2016年3月29日火曜日

人から人へつながる“知恵”

こんにちは、六代目彌市です(^^)/


ここのところの疲れがどーーーっと出たようで、

昨日は早々に家に帰って、9時前には寝てました~( ;∀;)



あ~良く寝れたおかげで、

今日はすっかり元気です(^^)/


日に日に春本番の陽気!

元気にがんばります!


さて、先日は遠く秋田の小学校さんから

お便りいただいたと記事を書かせてもらいましたが、


今回は、なんと北海道登別の小学五年生の
お友達から突然のお便りいただきました!!






総合学習の時間で“日本の文化再発見!”


そんなテーマで勉強され、

和太鼓についての伝統や文化についての質問内容が

書かれていました。



遠く離れた、北海道の子供からのお手紙とあって

できる限りわかりやすく、私が伝えられる情報をまとめて

お手紙を返信させてもらいましたよ~(^^♪



“文化”や“知恵”というのは、


どうやって次の世代へと受け継がれていくのでしょうか・・・・


今、私も逆に桶づくりについて

いろんな人の“知恵”を伝えてもらいながら

試行錯誤していますが、


昨日は、太鼓用の桶は作られていないのですが、

紅葉で有名な地元愛知県足助にあります


香嵐渓足助屋敷内で作業をされている

桶屋さんへ伺ってきました(^^)/





ありがたいことに、一つ一つの工程を

本当に丁寧に教えていただき、


同じ桶とはいえ、やはり

作る“人”が変われば、そこに当然のごとく“新たな知恵”がたくさんありました。



時に伝える側になったり、


時に伝えてもらう側になったり、



そうした経験の中、“文化や知恵”というのを伝える唯一の方法は

“人”から“人”えと受け継がれていくんだなぁと強く実感しました。



逆に言えば、大切な文化を伝える“人”が

いなくなってしまったらその文化をつなげていくことは決してできません。



カタチある“モノ”は残されても、

やはり人の心や言葉は、人から人なんだと思います。



先日の桜祭りでは、

毎年、桜ライン311へ寄付活動をさせていただいています。





津波到達ラインへ桜の木を植えることで

次の世代に受け継ぐ知恵をつないでいこうという活動です。


100年以上前にも起きてしまった大地震の際はこれと同様に、

ここまで津波が来たという、石碑が建てられていたそうですが


残念ながら、“石碑”というカタチは残っていても、

多くの方がその“意味”まで理解されていなかった・・・


カタチと一緒に人の心につながる“知恵”を

継承することが、


何より大切なことなんだろと思います。



さて、今日も桶づくりがんばります(^_-)-☆







2016年3月27日日曜日

感動の条件。ひとが感動瞬間ってどんな時だろう?

こんにちは、六代目彌市です(^^)/


三年連続で雨に見舞われている
岡崎桜まつり太鼓フェスティバル!


なんと!!

ここまでは無事晴れている( ;∀;)


そうか!

私達零~ZERO~がトリだから、

夜までは晴れてるのかな笑


このままお天気持ちますよーーーに( ;∀;)



さて、昨日今日と

お天気と春の温かさのお陰で、

岡崎公演にはたくさんの方々とでにぎわい、


太鼓フェスティバルも大いに盛り上がっています(^^♪






そんな桜祭りの太鼓イベントですが


昨日の演奏、

親父や子供たちのグループ楽風打の演奏がとてもよかった(^^♪


家族だからとかひいき目では決してなくて、

観客席では多くの方々がそんな演奏を見て涙を流されていたのが

同じく客席で見ていた私に伝わってきたんです( ;∀;)



人の心が動く瞬間、そう“感動”。



そんなすばらしい空間を共有しながら、


ふと考えてみました。


人っていったいどういうときに心動かされ“感動”するんでしょうか?


私も、ご存知の方はあまりいないかな(笑)


こう見えて、とてもとても涙もろく( ;∀;)


すぐに、感動して泣いちゃうんですが、、、、



スポーツ観戦や映画、舞台やストーリー


日常の中には様々な感動の瞬間がありますね。



じゃあ人はいったいどういう瞬間に“感動”するんでしょうか。。。。



昨日の楽風打さんの演奏見ていて感じたのは“純粋さ”でした。


“純粋”にすごい!と思える瞬間だったり、


演奏者自身の想いの“純粋”さ。



そんな“よどみないエネルギー”は多くの心のつかむようです。




たくさんの経験を積んで大人になると、


技術や経験値は上がるけれど、


それに反して、心の純粋さを時として失ってしまうことがある。




私達零~ZERO~も、振り返ってみると


そう言えば!

と思える瞬間が過去にありました。






それは、零~ZERO~が結成して

一番最初に人前で演奏をしたとき。


一生忘れることのできない舞台。


場所は、岐阜県にあります日本昭和村。



この日までに練習は重ねてきたものの、

そもそも人前で演奏することなんて


何をどうしたら良いのか分からず、


目の前にはたくさんお客さんがいたんですが、


ただただ、“緊張”するばかりで


目の前にいるお客さんに何かを届けるために演奏してきたのではなく、


とにかく自分たちがミスなく演奏を終えること!

ただそれだけを考え舞台に立っていました。



途中のMCなんて事前に用意したカンペを見ながら・・・・



カンペを用意したにもかからず、どこを読んでるのか

緊張で飛んでしまって、言葉は噛み噛み( ;∀;)内容はグダグダ・・・・



そんな演奏だったことを今でもハッキリ覚えてます(^^



まだ走り出したばかりで、

演奏技術だって素人に毛が生えた程度でしたよ~( ;∀;)



そんな当時だったのですが、


その最初の舞台で、その後の零~ZERO~に大きな

影響を与えてくださるそれこそ“感動”の出会いがあったんです。



なんとか無事演奏を終え、


地元に帰ると、昭和村での私たちの演奏を見たという

ご家族の方からお手紙を頂戴したんです。



そのご家族とは、

最初の舞台から実は10年たった今でもずっと深いご縁がつながっています。



今振り返ってみると、


演奏なんて決して上手じゃなかったし、


MCなんて聞けたものじゃなかったし、


人に何かを伝えるなんて心の余裕はまったくなかった。



でも、


がむしゃらで、

一生懸命で、

ただひたすら“純粋”に自分たちと向き合っていたなぁと。



きっと、そんな姿が人々の心に届いたのかなぁと。


人の心を動かすことに、

うまい下手は関係ないのでしょうね。



技術や経験値が上がるとともに、

当時のがむしゃらに向き合っていた心の純粋さは忘れてしまいガチですが、


“純粋”に向き合う心を

いくつになっても忘れず生きたいなぁ~と


呼び起こしてくれた、昨日の楽風打さんの演奏に感謝です(^_-)-☆



今年も、岡崎城桜祭りでは


そんな多くの“感動”が生まれてます(^^♪


夜19時過ぎまでやってますから、

みなさんぜひ遊びに来てね~!







2016年3月26日土曜日

この世の中で、長きに渡って愛され続ける企業とは。

こんにちは、六代目彌市です(^^)/

さて、いよいよ今年も始まりました!

岡崎公園能楽堂での2日間のイベント(^^♪



今日は予報よりあたたかな陽気になったので、

公園の中も、たくさーーーんの人たちでにぎわっており


太鼓イベントもとても盛り上がっていました(^^♪


明日もこのままの勢いと天気が続くといいのですが( ;∀;)


なんだか明日は雨もよう??????????


はい、嵐を呼ぶ男です笑



明日は、ちょっと心配です( ;∀;)



さて、そんなイベントと

三浦太鼓店見学に、今日はなんと!秋田県からお客様が

飛行機ーーーーー!に乗って来店くださいました!



秋田県和太鼓いぶきさん!


昨年実は、秋田へ伺った際にお邪魔し、

当店のオリジナルデザイン桶や


現在は三六-SABUROKU-も製作させていただいている最中なのです!



ご自分たちが今後叩かれる、
三六-SABUROKU-がどのようにして

作られていくのか、製作現場が見たい!


そんなことから今回とおーーーく秋田から

ご来店くださったんです( ;∀;)



ご来店いただけただけでも、ありがたい事なのですが、

さらにさらに今回はたくさんのお土産までいただいてしまいました!


秋田と言えば!

そうご存知こちらです(^_-)-☆





なまはげ!!



なまはげって、悪者ではなく“神様”なんですって~

みなさんご存知でしたか~( ;∀;)



一度本物のなまはげに会ってみたいです(^^♪



それから、それからもう一つ特別なプレゼントを!



和太鼓いぶきのメンバーさんは、

小学校の先生をされている方がほとんどなのですが、


先日私が出演させてもらった、

NHKの番組『オン・マイ・ウェイ!』を子供たちと見てくださって、


番組の感想お手紙をクラス全員分持ってきてくださったんです( ;∀;)


もう、感動しすぎて泣きそうでした。。。。






嬉しさはもとより、


いったい現代の小学生にどのような印象を与え

どのような言葉がつづられているのか、、、、


とにかく気になって気になって、


夜遅くまですべてを読ませていただきました。



そこには、私が伝えたい、

感じてもらえたらうれしいなぁと

思っている事を、子供たちがそのまま『素直』に

感じ、言葉にしてくれていました涙





『伝統を守ることとは、しっかりと、昔から受け継がれてきたことを
忘れず築いていくことがわかりました。』以下略


本当にうれしいですねぇ~。



伝統を守るということは、この感想いただいた通り

しっかりと昔から受け継がれてきたことを忘れず築き上げていくことなんです。



この世には、歴史を越えて受け継がれてる
企業が存在します。


そんな企業が昔から築き上げてきた大切なことって何でしょうか?

そこには、明確な2つの理由があると私は思っています。


それは“信頼”と“世の中から必要とされる存在”であるということ。


縁ある人々を幸せにし、社会から必要とされていること、
そして、信頼。


世の中に必要とされるとは、
お客様に喜んでもらうということ。


どんな職業であれ、
これが原則だと私は思います。


縁ある人々の幸せを常に考え、お客様に喜んでもらうことを常に考える。

会社の規模や歴史、職業の種類は関係ない。



そして、“信頼”は決して裏切らない。



どんなにすばらしい伝統を受け継ぐ企業であっても
世の中の信頼を裏切る行為は、一瞬で崩れおちてしまいます。


麻薬、不正、現代に溢れた過ち。



受け継ぐべき伝統は“信頼”と“必要とされるモノづくり”


改めてこの事を肝に銘じ、

これからも精進していきたいと思います。



NHKの番組『オン・マイ・ウェイ!』は、

番組ホームページ内で放送を観ることができます。


NHKの番組『オン・マイ・ウェイ!』はこちらから>>>



今度6月には、また“伝統を守る”についての
テーマで再放送があるようです。


こちらも決まりましたらご案内させていただきます(^^♪







太鼓が上達する考え方!パート2余白を意識する!?

こんにちは、六代目彌市です^ ^

最近NHKさんの、
スーパープレゼンテーション“TED”という番組を
好きでよく見ます^ ^

あらゆる世界で活躍される方の、
奥深い世界観。

全く違った世界で生きているようですが、
実はその中に多くの共通点があることに不思議な感覚を
覚えます。

先日は、書体デザイナーである
イギリス人、マシューカーターさんが取り上げられていました。



パソコンや様々なメディア媒体で
実は知らず知らずのうちに私たちはこの
カーターさんが作られたフォント、活字を
目にしているそうです^ ^

そんな様々な書体を世に送り出してきた
カーターさんが、

書体を生み出すときに、
一番意識すること!

それは“余白”だと言っていたのがとても印象的でした。

文字そのものの形や流れではなく、

その一つの文字を形成する周りにある“余白”との
関係性を一番大事にしている。

そういうことです^ ^


うーーーん!

深いですね^ ^

なかなか素人には理解しにくい
例えかもしれませんが、

少し角度を変えて
捉えれば、なるほど!

そこに、大切なヒントが隠されている!

誰もがそう感じられると思います。


私は、同じようなことを、

書道家の先生からも聞いたことがあります。


書道というのは、上手に書こうと思ったら
当然のごとく自分が書く文字の“黒い部分の線”にどれだけ意識を
高く集中することでうまく書けると思いがちですが、

実は、書道では本当に上手な先生というのは
書く線ではなく、“余白”である空白部分を大事にするんだと
聞いたことがありました。

日本人であれば、書道やられる方も多いと思うので、

どうでしょう?

そういう感覚持っている方見えるのではないでしょうか^ ^


そんな話を聞いていて、

あ!!

太鼓と同じだって思いました^ ^


太鼓にも、この書体や書道と同じように、

“余白”に当たる部分があるんですよ!


さて、どこだか分かるでしょうか?


答えをお教えしましょう。


それは、書で言う一画一画の黒い線の部分というのは

太鼓に例えると、“リズム”です。

それが楽譜や“目”に見えている部分ですね♬


じゃあ“余白”とは?


太鼓にとっての余白とは、リズムそのものではなく

ドン!と一発打った後に広がる“響き”なのです♬


わかりますでしょうか?

みなさん、太鼓って一発叩くとどう鳴るか
ご存知ですよね!

わからない人は、叩いてみてください^ ^

一発ドン!と叩くと

こうなります→

ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!


これが目に見えない太鼓の余白です。


単に楽譜や音符としてしか、
太鼓の“音”を捉えられないでいると

この目には見えない音の響きを
全く感じることはできないのです。




様々な練習方法があると思います。

苦手なリズムを克服する練習だったり、

とにかく打ち込むための体力や筋力をつける練習だったり、、、


でも、打った後に響く“太鼓の余韻”、響きを感じる
練習ってみなさんやられたことありますか???

打つための技術やテクニックは磨くのですが、

実は太鼓の“音”はそこではなく

その後に生まれているのです。


だから、打った後の余韻、響きを
感じることこそ!

何より大切なことなんですね♬


太鼓や書に限らず、

この法則はどんな場面にでも同じことが言えると思います。



何度やっても上手くいかない時、

どれだけ一生懸命やっているつもりでも

なぜかうまくいかったり、

自分自身が納得できなかったり、、、、


そんな時は、

今までとは少し違った視点や角度で
物事を見てみると、案外見えてなかった部分に気付けることってありますよね。

「目に見える部分だけではなく、目に見えない部分をも見る」

この仕事に携わる中で、
今、最も大切にしたいと思っていることの一つです。



なんで伝統って大切なんだろう?

なんで長い間大切に受け継がれるんだろう?

どうしてあの会社はうまくいくんだろう?

どうしてあの人の周りには豊かさで溢れているんだろう?



こうした中には、
一見見た目では判断できない、

目に見えない部分を大切にされてきている世界がある。

私はそう強く感じます。


大切なことを見失わないためには、
溢れた情報や人の批判に流されるのではなく

自分自身の内なる声、感覚、感性と
しっかり向き合うことが大切なことなのかもしれませんね。


今日も素敵な1日を(^-^)










2016年3月24日木曜日

いよいよ週末は桜まつり太鼓フェスティバル!

こんにちは、六代目彌市です(^^)/



明日は我が家の三男坊が、卒園式を迎えます(^^)/


これで四月からいよいよ、

長男6年生、次男3年生、三男1年生と

3人そろって小学校生活がはじまります~( ;∀;)

たのしみです!



さてそんな新しい新学期がはじまる季節ですが

いよいよ今週末は、岡崎桜まつり太鼓フェスティバル!



今年は総勢34団体の方々が出演し、

岡崎のまつりを盛り上げます(^^♪


毎年、天気が心配なんですけどね~( ;∀;)


今年はどうでしょうか????


ご存知嵐を呼ぶ六代目彌市ですからね笑



今週末寒くなるようで( ;∀;)

今日は秋田のお客様から、なんと!

今秋田は雪が降ってきたと!? 連絡ありましたよ~



みなさん、温か~い!格好でお出かけくださいませ~。


朝9:40分~ラストは私達零~ZERO~!

19:00時頃スタート予定かな(^^♪

以下プログラムでーーーす!

そしてそして、

前日26日の土曜日は、

これまた恒例になってきました

親父や私の子供たちが所属するグループ楽風打の企画イベント

“打楽Together”が開催されます(^^♪


両日ともに、会場は岡崎公園内能楽堂。

入場は無料です(^^♪






今週末は、ぜひ岡崎公園へお花見&太鼓祭りへ

ご来場くださいませ~(^^♪







2016年3月23日水曜日

どうする!?日本!伝統の灯を消さないために・・・

こんにちは六代目彌市です(^^)/


三浦太鼓店、桶づくりプロジェクトもここまでは
順調に来てます~

まだまだこの先にある壁もありますが、

一つずつ克服すべく、伝統の“知恵”を学びに

今、各地の桶屋さんに行こう!

そう考えています。




そんな日々を送っていたら、

先日BS-TBSさんの“こころふれあい紀行~音と匠の旅”

という番組取材を受けることになり、


太鼓作りの話だけではなく、桶職人を含め

現在抱えている日本の伝統文化継承の問題を話しました。



そしたら、やっぱりみんな抱えている問題は

同じだったんです!!


小豆島にある“ヤマロク醤油”さんという醤油蔵。


これまた奇遇にも創業が当店と同じく150年を迎える

醤油蔵。



先祖代々この醤油の味を守り続けているのも、そう杉の大桶なのです。


醤油仕込みの桶の寿命は100年から150年だそうです。


現在使っているほとんどの桶が、戦前に作られたものばかりで

あと50年持つかどうか…



そして、現在この大桶を作れる職人が、

日本で1社のみになってしまったそうです。



多くの企業が現在コストに合わない木桶での製法をやめ、

安定と利便性をとるあまり、プラスチックでの醤油作りに移行してしまっているそうです。



現在、木桶を使った“天然醸造”にこだわって製造しているメーカーは、

味噌、醤油蔵の全体のわずか“1%”以下だそうです。



ここ、岡崎名産の八丁味噌さんも

そんな古くからの伝統を守り受け継いでくださっている貴重な企業です。



現在のこる1社の桶屋さんも高齢で、

これから先、この味と本質を守り続けるために


醤油蔵自らが立ち上がって“木桶職人復活プロジェクト”というのを

立ち上げ、自分たちで末代まで守り抜くための技術を継承しようと

努力されているという話を聞きました!





これは、単なる職人の“こだわり”では決してありません。



“本物”を知るということは、ものごとの“本質”を知るという事。


“本質”というのは、何が本当に大切なことかを知るということ。




本物であるということは、何も特別難しいことを言っている訳ではなく、


自然と共にはぐくまれた知恵を、私達人間が最大限活用し


共に生まれた“芸術”だと私は思います。





今、私達だけではなく


本当に多くの日本の文化が大げさではなく秒単位で失われていっている。。。



そんな気がします。




いよいよ行政もこういった現状に本気になって

いろいろと取り組もうという姿勢はあるようで


先日も、文化庁から伝統芸能継承のアンケートが当店にも届きました。



伝統技術を守るために、助成金,補助金システムや

いろいろな事を考えようとされてるようですが、



歴史や知恵は“お金”で買えるものではない。


本気で守り、残す気があるのであれば
お金を出す代わりに、あなたがそこへ修行に行きなさい!と

私は言いたい。


知恵を継承する唯一の方法は、“人から人”へなのです。



“小豆島木桶職人復活プロジェクト”と題して、

ヤマロク醤油さんのサイト内で紹介されてますので

ぜひこちらをご覧いただきたいですね!






そして、ぜひこの醤油をお取り寄せしてみてください!


私もすぐに頼みましたよ(^^


杉の香り、蔵の香り、自然が生み出す“本物の味”を堪能できました!




さて、今日も桶づくりがんばろう(^_-)-☆



















































2016年3月21日月曜日

つらくても耐え、憎くても許す心。

こんにちは、六代目彌市です(^^♪


我が町、ここ岡崎は徳川家康公生誕の地。


岡崎城のある岡崎公園には、

おもてなし武将隊である葵武将隊が日々来場客を楽しませてくれています(^^






昨日は、そんな葵武将隊の結成初代メンバーである


井伊直政さんが晴れてご卒業の時を迎え、

武将隊さん主催公演で幾度と私達零~ZERO~もお世話になってきたので

応援に駆けつけてきました!





春の陽気と、

別れを惜しむ人々で溢れかえっておりました(^^♪


どれだけ多くの方に愛されていたか、

人となりが現れますね~





























戦国の乱世に生まれ、


“天下泰平”の世を目指し天下統一を成し遂げ、


人類史上いう歴史的に類を見ない264年もの間の

平和を築き上げた徳川家康公。



昨日のラスト演武のシーンで、

家康公が語った言葉が印象的でした。



“つらくても耐え、憎くても許す”



現代は時に“つらさ”を耐える精神ではなく、


つらさから逃げることばかり考えてしまう。


そうして、人々はどんどん孤立化、孤独化してしまう。



そんなニュースが今多くのメディアから聞こえてきます。



そして、


“憎くても許す”



憎しみの中から生まれる豊かな心や

憎しみの中から生まれる平和な世の中は誰が想像できるでしょうか・・・



大きな大きな時代、

大きな大きな歴史を作り上げたのは、



権力でも武力でも財力でもなく、


どんなことであろうと許し、みとめ、受け入れてきた“寛容”の心。


リーダーであったり、

家族の柱であったり、

会社の役であったり、


大きい小さいにかかわらず

きっと誰もが人の中心となる役割、組織に属している。


私自身もそうですが、

個人でやれることの限界を感じれば感じるほど


チームの偉大さを学び、

チームの偉大さを学べば学ぶほど、


人との関わり方を感じます。


奪い争うことで生まれる豊かさはないということを

あらためて感じました。



何はともあれ、直政殿!

ご卒業おめでとうでござる(^_-)-☆









変化とはすべてを失うことではない。

こんにちは、六代目彌市です(^^)/


だんだんと春らしい陽気で、

心も体もポカポカしてすがすがしい気分です(^^♪



毎年毎年同じことの繰り返しですが

季節の変化というのは、とても新鮮な気持ちにさせてくれますね。



“変化”とは、、、、



私たちはよく、


“もっと自分は変わらないといけない”


とか、



“時代に合わせて変化しなければならない”



常に、“変化”することを求める動物です。



でも、“変化”って決して今の自分をかき消すような


“すべてを失う”ことでは決してありません。



あなたは、あなたというすべてを“変える”必要はまったくないのです。




人間も、太鼓も季節ごとの変化だってそうなのです。




例えば、太鼓。


太鼓というのは、伝達手段です。

“音”=コミュニケーション。


そう捉えると、太鼓の音も独自の変化をしてきました。



歴史をたどれば、


太鼓の原型というのは、今のような皮を張ったものではなく、


単なる木の空胴を叩くという行為から始まったといわれています。




そこから独自の変化がはじまります。



中心にあるのは、“音”。


“音”=コミュニケーションである伝達手段です。


よって、太鼓から音はなくなることは絶対ありませんが、


その“音”は独自に変化していいのです。



ここ三河地方にも三河地方特有の“変化”をとげた太鼓があります。





これ、なんだかわかりますか?


ピッカピカの一年生!笑


ではなく、ピッカピカの胴ですね~



素材は木ではないのです。



“真鍮”(しんちゅう)で出来ています。



最初から真鍮なんて素材で作られていた太鼓なんて

当然ありません。



最初はごくごく一般的な“木”の胴でした。


そこから“音”を中心に競い合う文化が発展し、

より高い音を追求していく結果このような変化をとげました。


木の胴が真鍮製になることで胴の強度とはじけるような高い音を実現し、


また、締め具もロープからボルトに変化。


究極の破裂するような音が生まれます。





これ!?



太鼓!?



そう思われがちですが、


もうすでにこの地域では100年以上続く立派な“伝統芸能”として

多くの保存会が存在する大切な太鼓なのです。



先にも言った通り、


“変化とはすべてを失うことではない”


太鼓にとっての中心となる、

伝えたい、メッセージしたい“音”というのを軸にして

変わってきたんですね。


決して“音”を無視したわけではありません。




時に、私たちは何か“変わる”ということに対して、


自分自身すべてを変えなければならないと錯覚してしまいがちですが、



あなたはあなたという全てを変える必要もなければ、


むしろあなたがあなた以外の誰かになれるわけでは決してないってことですね。




歴史が面白いなぁと感じるのは、


わたしはせいぜい生きても100年あまりの命。



でも、残された歴史は私の短い命より

遥かにながい時間の知恵を教えてくれます。



今日も素敵な一日を(^_-)-☆






2016年3月20日日曜日

太鼓は古いイメージ!?と外国人に言われたら( ;∀;)

こんにちは、六代目彌市です(^^)/


昨日は、地元岡崎在住の外国人の方々を支援する
VIVAおかざきさん主催イベントに零~ZERO~演奏出演してきました(^^♪





VIVAおかざきとは、


2010年に設立され、岡崎に暮らす外国人と日本人が

助け合いながら暮らせる社会を目指して活動してくださっている

素晴らしい団体なのです(^^♪



世界と岡崎の懸け橋ですね!


今やここ岡崎にも世界各国、なんと65ヵ国もの外国人の方々が
約1万2千人も住んで見えるそうです(^^)/



そんなイベントを盛り上げるべく、

日本代表!?


として、日本の文化和太鼓の音を届けるべく演奏させてもらいました(^^♪





昨日のイベントにもそんな外国人の方々がたくさんご来場されてましたが、


演奏が終わってから一人の若い外国人女性が

通訳の方を引き連れて私のところへ近づいてきてこう質問されました。



私はイスラエルから日本に来ています。


日本の和太鼓は“古い”イメージがありました!

でも、みなさんの演奏は全然イメージが違ってとても楽しかったです♬


太鼓の文化についてお話が聞きたい・・・・


と、、、、、、



こんな質問をされちょっと驚きましたね( ;∀;)




だって、日本人の方にこういう質問をされることは

たま~にありますが、



まさか、


イスラエルから来られている外国人の方に、


“太鼓は古いイメージ”



そんな印象が根付いている!?ことに驚きました( ;∀;)




いわゆる古いイメージと言っているこの女性の太鼓とは、


“伝統芸能”ですね。




言葉で伝えるに“古い”と表現されてしまいガチですが、


“伝統芸能”=古いのではなく、


“伝統芸能”というのは、新しさや古さを求めるものではなく、


伝える“本質”や伝える“先”が昔から決まっているモノです。



伝統芸能は神仏や自然に対する感謝そのものを“音”にのせて
伝えることが主で、



一方、現代の創作系と言われる和太鼓は

“神仏”や“自然”に向けてではなく


→目の前にいる“人” 観客に向けての演奏が主ですね。



同じ和太鼓を使ってはいますが、


現代の楽器として捉える、いわゆる創作系和太鼓とは

そもそも“目的”そのものが全く違うということです。



目の前の観客を喜ばせるための演奏が伝統芸能ではないので、


外国人の方にも“太鼓”=古いイメージ


そんな印象を与えるのでしょうかね~( ;∀;)



クールジャパンと世界中から注目を浴びる一方で、


やはりCOOLであると海外の方に感じてもらうには


“伝統”の本質はブレることなく

“現代”や“世界”のニーズに合った“変化”も必要なのかも知れません。


以前、日本の南部鉄器がフランスで人気という番組をみました。






それこそ、この鉄器のイメージは外国人の方に

受けそうな印象はないですよね~


では、なぜフランスで受けたのか

理由はこちらです>>>






フランスのおしゃれなキッチンに合うように、

西洋の文化に合うパステルカラーに革新されたからです(^^♪



南部鉄器は南部鉄器である“本質”が決してブレてしまった訳ではなく、


“伝統”、“本質”はきちんと守りながら、


多様化するニーズに変化したんですね~。



変われるモノと変わってはならないモノ。



“本質”を知るということはとても大切なこと。



そして、“本質”を知るからこそ


大胆な“変化”ができる。



私たちも“伝統”はしっかり守りながら

多様化する時代やニーズにこたえる、



そんな太鼓やパフォーマンスを届けていきたい、、


そう思っています(^_-)-☆



2016年3月19日土曜日

望む“結果”を手に入れる為に・・・

こんにちは、六代目彌市です(^^)/


昨晩は春の嵐のようなすごい風と雨でしたね~( ;∀;)

さすがに、雨と風の音で夜中に目が覚めちゃいました~


みなさんのところ大丈夫でしたか???


さて、日ごとに春の陽気も高まり
桜の開花宣言なんて声も聞こえる季節になってきましたね~!!


桶づくりもここまでは非常に順調で、

あれよあれよという間にここ2か月で


・1尺6寸×1

・2尺6寸打二六-DANJIRO-を2台→うち1台は大破( ;∀;)

・2尺6寸平担ぎ×1

・三六-SABUROKU-×2


大小合わせて6台の製作が順調に進んでます。

まだ実際に塗装までカタチにできたのが1尺6寸の担ぎ桶のみですが、


これから徐々にカタチになっていくのが楽しみです(^^♪





そして、製作技術を高め修行を重ねながら同時進行しているのが

素材となる材料の調達!


やはり、秋田杉にどうしても惚れ込んでる私は( ;∀;)


秋田県の材木屋を直接探し当て、

サンプルの杉材柾目板を早速入手してみました!!


美しい色と木目の秋田杉



一目見て!


あぁやっぱり美しい!


そんな印象の秋田杉(^^♪



寒冷地での木というのは、成長、発育が遅いのですが、

逆にじっくり育つがゆえに、目がしっかりと詰まって良い木材になる


そう言われてます。



ただ、木材というのは

どうしても“乾燥”させる時間が必要なんですよ~( ;∀;)



原木から自分が欲しいと思った板に引いてもらってから


くり抜き胴ほどの時間はかかりませんが


それでも半年から1年の時間がかかります。




ちなみに、みなさん木材の“乾燥”ってどうやってやるか?


ご存知でしょうか



私たちも板に引いた木材を使うのは初めてで、

どうやって乾燥させるか知らなかったのですが



普通、早く乾かそうと思ったら

今朝のような雨に合わないようどこか家の中だったり

屋根のあるところで乾かしますよね。



でも、板に引いた木材は違います。


逆に雨にあてることで、

木材の芯のなかに浸透している水分を乾く過程で

一緒に引っ張り出してくれるから


早く乾くらしいのです( ;∀;)



乾燥→雨


普通に考えたら真逆ですよね~


わざわざ、あっ!


雨が降ってきた!


ベランダに選択干さなきゃ!


なんていう人いませんよね( ;∀;)




長い歳月をかけて乾燥させる木材、

芯の奥深くまで浸透している水分を引き出すためには



表面的な乾燥ではなく、こういった逆の発想が

乾燥の手助けになるということです。




不思議なモノですね~(^^




便利な時代ですから木材にも洗濯物のような

大きな乾燥機、いわゆる人工乾燥という方法もあります。



ただし、木材の場合は強制的に乾燥させることは

かならずしも良い結果にならないことが多いです。



だから、時間がかかっても

じっくりと自然に乾燥させることが必要不可欠です。



強制的に乾燥させて、その時はよくても

あとから“ひずみ”となってくる。



私たちは時に望む“結果”がすぐに欲しいあまり


人間の勝手な都合で“自然”の法則に反することをやってしまうこと


そんな人間の勝手な都合で自然をあざむくことなんて

できっこないんですね~。



望む“結果”を手に入れるためには“時間”がかかるということ。



焦らずじっくりと、


時に雨にあたることも恐れず!


ですね(^^♪



今日も素敵な一日を(^_-)-☆










2016年3月18日金曜日

太鼓の寿命。

こんにちは、六代目彌市です(^^)/


昨日は、茨城県は小美玉市まで~
三六-SABUROKU-納品に伺ってきました!





いやーーーさすがに遠かった~( ;∀;)


首都高の渋滞もあって

朝6:00に家を出ましたが、茨城まで7時間30分もかかりました~( ;∀;)



それでも、無事納品完了!


これからこの地でまた当店の音が、長きに渡って
みなさんの少しでもお役に立つことができたらうれしいですねーーー(^^♪


さて、

先日紹介しました、160年以上も破れずに使われていた古~い太鼓(^^


みなさんにも大変興味深く見ていただいたので、

今回は、皮ではなく太鼓の命ともいえる“胴”の寿命!


こちらに迫ってみたいとおもいます(^^


さぁ太鼓の歴史や起源は私たちが
想像している以上に古いですが、


現在もなお、受け継がれている古い太鼓!


いったいどれくらい前のモノがあると思いますか?



太鼓は胴の中にその歴史が刻まれています。


なので、皮の張り替え修理の際には

私たちはその太鼓が持つ歴史を垣間見ることができるんですね~


太鼓の歴史を知るという瞬間は、

いつもタイムスリップするようなワクワク感!があります(^^♪


今日は、そんな太鼓たちの歴史に少し迫ってみましょう。



嘉永七年。1854年

尾州名古屋押切とありますが、
名古屋城の西側に当時は太鼓屋さんがありました。

162年前の太鼓です。




寛政三年。1747年。

今から269年前にできた太鼓です。


どんどんいきましょう!



元和六年。

1620年。

今から396年前にできた太鼓です!



続いては、

貞享四年。

1687年。

329年前にできた太鼓です。







元禄元年。1681年

335年前にできた太鼓です。








そして、そして!


これが当店が今までに修理させてもらった

いちばーーん古い太鼓!



地元愛知県は、作手村の白鳥神社に納められている太鼓。


胴の中には約50年ごとに修理された記録が

10回残っておりました。


50年で、10回です。


と、いう事は単純計算でそう500年!




天正五年。

1577年です。


今から約440年前ということになります。


が!


実はこの太鼓は2回目の修理の記録が

この1577年ということしか残っていなかったので


実際は最初の修理はさらにこの50年ほど前と予測し

さらにさらに、実際に作られた年は

最初の修理から50年ほど前と予測するので

500年以上前にできた太鼓と想定されるのです!!



以前もこの太鼓ブログでご紹介させていただきましたが、

あまりに長い年月を越えてきた太鼓なので

表面の乾燥も去ることながら、


真上から見るとこんな感じですよ!!





わかります~??



たまご型というか、かなりいびつなカタチに変形しています!



それでも“現役”ですからね!


太鼓は100年200年当たり前なのですよ!


300年400年、


さらにさらに500年だってみんな“現役”で活躍しています!


どこかの美術館とかで

文化財として保護されてもおかしくないレベルのものが


今なお現役で大活躍している!


これだけ長い歴史を刻んできただけでも

すごいことだと思いますが、


さらにそれが“現役”であるというところに

本当に太鼓のすごさを感じます。



こうなってくると、太鼓に“寿命”なんてないのかもしれません( ;∀;)


今の時代は、モノに溢れ、

何でも手に入る世の中ですが


果たして今私たちの目の前に溢れるモノ達の中で

300年、400年、500年受け継がれるモノっていったい何があるでしょうか?



壊れたから→買い換える。

見た目がボロくなったから→新しいモノを買う。

使って汚れてき、壊れてしまったから→捨ててしまう。




さっきの太鼓みましたよね~



見た目はボロボロ、

カタチもいびつ。



そして500年もの間、歴史を受け継いできた太鼓。



現代の“モノ”とこの太鼓たちとの違いはいったい何だと思いますか?




壊れたら捨てられるモノと

大切に受け継がれるモノの違い。




受け継がれた古い太鼓は私の師匠です。



だから私にはその答えがハッキリと見えてます。



あぁ、こういう太鼓を“音”を作れば

私が作る太鼓も、もしかしたら長きに渡って歴史を受け継いでくれるのかもしれない・・・



本当に大切なモノとは、

本当に大切なコトとは、

本当に失ってはいけないモノとは、

本当に失ってはいけないコトとは、




現代に生きる私たちに、

大切な大切なメッセージを与えていただいています。