2014年4月22日火曜日

幾多の困難な時代も乗り越え今に生きる太鼓。


 こんにちは、六代目彌市です(^^♪


週があけ、いよいよ
再来週(^_^.)

本番ステージを迎えます。


先日はホール通しリハの映像を
メンバーで鑑賞会(^^♪



たまには太鼓を叩かずに、客観的に
意見を出し合うのもこの時期だからこそ大切な時間。



とはいえ、練習のために借りたスタジオで
一日太鼓も使わず缶詰状態・・・・


ひろ~い!スタジオの
隅っこで仲良くミーティングです(^^♪
 




さて、今日は三浦太鼓店からすぐ近くにあります
市民会館横にある寺院、甲山寺から古い太鼓の修理をうけました。

甲山寺の古い太鼓。


太鼓のサイズは1尺4寸。

このサイズの太鼓にしては珍しく
胴本体はぐるりと本漆で塗られています。


古く歴史のある太鼓だなという事は
初見でわかり、早速なかをのぞいてみると


やはり、たくさんの銘がありました(^^


作られた年は、
延享三年丙寅二月吉日

延享→えんきょうと読みます。
1746年です

今から268年前にさかのぼります!

こちらが当時作られた甲山寺住職さんのお名前。

三州額田郡岡崎 甲山寺衆徒 多宝坊慧光(花押)



当店の名も入っておりました(^^



さすがに達筆すぎて、私達では
読み取れませんでしたが、専門の先生に
見ていただいたところ、

明治二十四年八月下旬

太鼓屋彌市  両面張替


当店で修理した記録




また、大変興味深い銘も残ってました。

寛政三年、1791年
三州坂崎村
羽之(?)右衛門(花押)
寛政三年の張替記録



これは現在の幸田町坂崎ですね


その昔は幸田にも太鼓屋さんが
あったという事ですね。




最後の修理記録は、昭和十三年に、
八幡町にあった時代に祖父が修理した記録が残されてました。


76年ぶりの修理でございます


まったくもって気の長~い商売ではありますが、
この地域は天災や、人災、戦争など

幾多の困難な時代があったと聞いています


そんな時代も乗り越えて、
現在に生きるこの太鼓の生命力に

今日はたくさんエネルギーをいただきました!