2015年7月15日水曜日

姿カタチは太鼓でも、つながらない“音”がある。

こんにちは、六代目彌市です(^^)/


とこなつーーー!!

っという感じの暑さがいよいよやってきましたね(>_<)


日本全国一気に真夏ですね~


まだ梅雨はあけてないようですが、
みなさん熱中症とか本当にお気を付け下さい。


さて、先日四国のお客さんなんですが
ちょっと音に「違和感」を感じるという事で
太鼓をお預かりしてきました。


お預かりした2尺7寸の大桶太鼓。


どれどれ、と早速太鼓を拝見してみると

ああ~なるほど・・・


すぐに様子が見えてきました。



それは、“音がつながっていない事”が原因でした。


音がつながらないと誰でも“違和感”を感じることができるんです。
私は、つながった音を“活きた音”と表現しています。


活きた音とは、人と人、人と自然をつなげてくれる音。

だから聴く人の心に響き、受け継がれ残されていく。


つながらない音、つながっていない音は→やっぱりその先に
つながらないんです。


よって、今日は私のチカラでこの鼓の音を、
つなげてあげるんだ(^^♪




では、具体的にどうやって音をつなげるのでしょうか...


太鼓は皮と胴、そしてそれを繋ぎ合わせる調べや鋲が主な材料です。


それぞれの材料が個々に存在しているわけではなく、
音をつなげるということは、すべての素材を一つにつなげるという事です。


伝わりますかね~


胴体だけとはこの状態。

胴体


皮だけとは、この状態。

皮だけ



単に、これを組み合わせれば
胴体と皮がつながるわけでは、実はないのです。


胴と皮をつなぎあわせる為に、大切な様子はたくさんあります。



今回は新しい皮に張り替えるわけではないので

できる範囲で、それを一つずつ、つなぎ合わせていきます。


この記事を書いていて

私にとって「つなぐ」ことって何だろうと考えてたら


「つなぐ」とは「愛」なのかもしれない...



せかっく、こうしてこの世に誕生して頑張っている太鼓さん。


私の所へ助けを求めに来たのであれば
なんとか助けてあげたいな。




「姿カタチは太鼓でも」


この太鼓、一見すると見た目は綺麗な太鼓です。



でも、太鼓は結局見た目じゃなくって
その先にある“音”が何より、何より!大切ってこと。


「違和感」はやっぱり感じる事が誰でもできる。


叩いている人が「違和感」を感じるその音は

聴いている人には「違和感」となって届いているという事。



つながる音は“活きた音”


活きた音とは、人と人、人と自然をつないでくれる音


たくさんの人と自然に幸せをとどけてくれる
そんな太鼓をやっぱり作り続けていきたいな~と


今日はそんなお話でした(^^♪