ときは元禄・・・
そんな言い回しが頭によぎる時代。
元禄元年、1689年にできた古い太鼓が修理でやってまいりました。
立派な花押も残ってます
今から326年前です。
太鼓の中に当時の太鼓師の銘がしっかり残っておりました。
歴史的に、当時日本の太鼓生産の拠点であった事がわかっている
京都三条天部村の橋村儀兵衛という太鼓師の銘が書かれています。
この太鼓は、地元岡崎の秦梨町にある福正寺というお寺から
先日当店に修理のために入ってきたものです
ケヤキ胴、2尺2寸もある大きな太鼓。
先日リニア開通の話題で東京⇔名古屋間が40分というニュースを見ましたが、
当時の人たちの交通手段はおそらく徒歩。
それも現代のように舗装されたキレイな道ではなく
道なき道を大八車なんかにのせて運んできたのでしょうか
いったい何日かけて・・・
いつも先人はこうして大切なことを
私に教えてくれる気がします
三浦太鼓店:六代目彌市