この地元三河地域にはこの地域で使わない特有の太鼓があること
みなさんご存知でしょうか???
地域特有の太鼓ですので、この太鼓を作っているといいますか
実際に作れる太鼓屋は全国でも当店ともう一軒の太鼓屋さんしかありません。
作り方、素材、音とすべてが特殊な太鼓
主に“ちゃらぼこ”太鼓を演奏する際に使用されますが
『小〆(こじめ)太鼓』と『コンコロ太鼓』と呼ばれる太鼓があります。
こちらがその太鼓達です。
今回はこの“小〆太鼓”の皮の張替修理に地元の
保存会の方がご来店くださいました。
その際に持ってく来てくださった皮がこれです。
私の生まれる二年ほど前、昭和五十三年に祖父である三代目が作った
という記録が記載してありました。
祖父は私が幼いころに亡くなり
もの心ついたときには、すでに病と闘っており
残念ながら太鼓職人としての姿を見た記憶がありませんでしたが
こうしてカタチとして残ったものに触れることができとても幸せです!
いつも言ってますが当店は日本一小さな太鼓屋だと思ってます(^^♪
ただ、私で六代という歴史の大切さというかその重さや素晴らしさに
この歳になって少しずつですが気付かされています。
現代社会に触れる機会が増えれば増えるたびに
そう強く感じます。
歴史や文化というのは
お金で買えない『価値』と
先人たちの汗と涙、知恵の結晶だと思っています。
その“知恵”をないがしろにしないというか
忘れず次の世代につなげていくことが今大事なのかなって
思います。
私も自分自身で受け継ぎ、知恵を膨らませる役割と責任感はありますが
何よりそれを次につなげること・・・
そんな“音”と“場所”を作っていきたいと思います。