お陰さまをもちまして、あたらしい挑戦となった太鼓道
無事すべてのカリキュラムを終了しました。
今回の教室では、何を伝えたいのかという事が
最初からはっきりと決まっていました。
それは、和太鼓の“本質”。
本質という言葉にしてしまうと
すこし難しく感じてしまうかもしれませんが
とても簡単なことです。
和太鼓の本質とは、“音”。
たった一発の活きた音が大切なんだよという事を
伝えるための私自身の大きな大きな挑戦でした。
でも、“音”は目では見ることができないですよね~
その目に見えない世界を伝えるために
どうしたらよいのかという事を、
ただただひたすらに考え考え考えて
生徒さんと、自分自身と、また太鼓と向き合ってきました。
その昔、お釈迦様は目に見えない世界を“空”と表現されました。
“空”とは、目には見ることはできないんだけど
確かにそこに存在するエネルギー。
空=無いという事ではありません。
ただ見えないだけです
身近な例えだと、
みなさん人間も生物も呼吸をして生きていますよね
呼吸は“空気”を吸っているという事ですよね
“空”という“気(エネルギー)”です
空気は目には見えないですが、
人が生きるうえで決して欠かすことのできない
大切な大切なエネルギーですよね
太鼓の音もまったく同じなんです
音というのは目には見えないだけで
確かにそこに存在する大きな大きなエネルギーです
だから、太鼓を叩く演奏するという事は
単に曲やリズムを刻むことでは決してなく
まずは、目の前にある太鼓の音(エネルギー)と向き合うという事なんです。
自分自身と太鼓がつながって
はじめてそこに大きなエネルギーがうまれます。
でもね、
言葉や文章だけでは伝わらないんです。
これが今回の教室をやらせていただいて
あらためて私自身が強く感じた事です。
人と人とのコミュニケーションだって
一緒です
今は伝達手段が発展し、
相手と直顔をあわせなくても会話やコミュニケーションが出来てしまいますが
本当に心と心をつなげる
コミュニケーションをしようと思ったら
その場を共有し、
その人の目や、表情や、魂を感じながら
会話をしなければうまれない事があると思います
言葉やメッセージだけでなく
想いや魂というのは感じてもらってはじめて“感動”がうまれ
伝わるんだという事をあらためて
学ばせていただきました。
そのためにはやはり同じ空間、空気、想い
を共有してこそはじめて本当の感動がうまれます
今は無事やりとげられたことでの安心感と
私自身みなさんから多くの事を教えてもらえたことの
感謝の気持ちでいっぱいです
どこまでやれるかわかりませんが
自分の役割を全うできるよう
これからもがんばっていきたいと思います