2014年7月16日水曜日

思いをカタチと音にする。

こんにちは、六代目彌市です!

いよいよ蝉の鳴き声も聞こえ始め、
梅雨も終わり夏本番!という感じになってきましたね〜

暑いです!?

この時期は1日に何度も着替えるほどの汗をかき、
朝から水を浴びてます!夏バテしないようがんばります


さて、またまた遠方より先日貴重なご縁をいただき
埼玉県はふじみ野市という所まで納品に行ってきました!

ん〜、距離的には東京から約2時間くらいだったかな〜

意外と遠くてビックリでしたが、
こんな所まで来られるのも太鼓がつなげてくれた
ご縁だな〜と、道中のドライブを楽しみながら走ってました。

今回納めさせてもらった太鼓はこちら!
当店オリジナル大太鼓 三六-SABUROKU-


伝統芸能ではなく、地元ふじみ野市で盆太鼓を主に
創作和太鼓として発祥した福岡太鼓さん!

創作系としてはとても歴史がながく45年という長きに渡り
活動されてきたそうです!

早速、会長の試し打ち!


これ、毎回納品させていただいて
みなさん最初に打つ瞬間をワクワク、ドキドキの中
迎えられるのですが、実は!

密かに、一番ワクワク、ドキドキしてるの
私だったりします(笑)


この三六には私自身、とても深い思い入れがあります。

この太鼓を作ったキッカケは、私自身が零を立ち上げ
数年がたった時でした。

チームを立ち上げ、活動していくと
やはり誰もが思うこと!

それは、太鼓が欲しい!

それも、やはり太鼓っていろんな種類がありますが
最初はやっぱり大きな太鼓、大太鼓が欲しい!って
思ったんです。

太鼓屋だからそんなの持ってるでしょ〜
と思われるかもですが、太鼓は材料自体が高価なものなので
なかなかそうもいかず・・・

そこで、当時価格的にも安価で
運搬保管も簡単便利で、やぐら打ちもバット打ちもできる
そんな太鼓ができないかな〜と考え作ってみたのが
この三六でした。

胴体の材質をくりぬきではなく桶胴にした事で
重さの問題をクリアーしました。

そして、胴の長さを平胴にする事で
バット打ち、やぐら打ちもでき
なおかつ運搬や保管が最小限のスペースで持ち運ぶ事が
できるようになりました。

今でも、第一号機は
私達のチームで使ってます!

とは言え、理想のカタチや使い方には
たどり着いたものの、太鼓の命である“音”が
当時はなっとくいくものが正直作れませんでした。

なっとくいく音にたどり着かず
つぶしてしまった太鼓もありました(泣)


自ら演奏活動でいろんな場所や環境で
使ってみながら、どうしたらくりぬきの太鼓に
負けないような大太鼓の魅力である深い音や
響きが出せるようになるのかと、日々試行錯誤を
繰り返してきました。

この太鼓作るにあたって、
自分の中でのミリ単位のマイナーチェンジを
たぶん100カ所以上は繰り返してきたと思います。

いくらお値打ちで使い勝手のいい太鼓があっても
そこに活きた音が宿ってなかったら、結局人の心に残るモノには
ならないし、そういうモノって残されないです

初打を終え、良い意味で
想像していた大締め太鼓の音と全然違う!

と、お客様に喜んでいただき
初打ちされたその音を聞き安心して帰路につきました。

まだまだ、マイナーチェンジや追求すべき音は
深いですが皆さんの心の奥深くに響き渡る音をめざし
今日もがんばります!

福岡太鼓の皆さん
本当に本当にありがとうございました!