2014年9月26日金曜日

太鼓の命をつなぐ大切な場所。

こんにちは、六代目彌市です(^^)

みなさん今日もご機嫌いかがですか?


基本、私は日々何かと格闘し
悩みながら生きてるのでブログを書ける日は

心に余裕がある日です(笑)



そんな私のこころを“つない”でくれているのは
太鼓が好きという情熱と、みなさんからの
あたたかいメッセージだったりします。


今日は、ちょっとそんな“つなぎ”の話。



太鼓って、もうブログを読んでくださってる
あなたならお分かりでしょうが

太鼓の本質。命は→“音”です。


では、その音はいったいどうやって生まれてるかご存知ですか?


太鼓の音は打つ面である“皮”を“胴”にテンションをかけて
張ることで叩いたときに“音”がうまれます。




要するに、皮だけが鳴っているわけではなく
胴体だけが鳴っているわけでもなく、


皮と胴が一つになってはじめて良い音がうまれるんです。


この時!良い音を生むために
とーーーーっても大事なポイントがあるんです!



それは!? 


“歌口”(うたぐち)と呼ぶ皮と胴体が密着する部分。

言わば、胴と皮をつなぐ大切な役割を担っている場所です

太鼓の歌口


管楽器や笛なんかでは、唇をあてる場所、
また咥える部分を同じく歌口と呼ぶそうです(^^)


そう!まさに音を生む大切な場所っていう意味ですね



いくら皮の素材が良くても、いくら胴の素材が良くても


実はこのポイントがしっかり押さえれていないと
皮と胴が一つにならず、良い音が生まれないんです。



言わば、皮と太鼓を“つなぐ”大切な場所。



自転車に例えるならペダルが皮で、タイヤが胴としたら
この歌口はエネルギーを伝えるチェーンみたいな感じです


いくら競技用のスピードの出せる自転車だって
チェーンが外れていたら??


一生懸命こいでもこいでも、チカラが伝わらずに前に進めないですよね!


太鼓の皮のエネルギーをきちんと胴へつなぐ
そんなチェーンのような大切な役割があるのが
この歌口とよぶ部分なんです。


先日、とある修理の太鼓をメンテナンスしている際に
胴の素材も、皮も悪くないのにどうして音が鳴らないのか・・・


そう思って皮を外してみると
はやりこの歌口のカタチが悪く、

皮のエネルギーがうまく胴に
伝えられてなかったんですね~

早速、歌口をきちんとつながるようメンテナンス。




かけ橋、つなぎ、絆・・・


人も太鼓も外身ではなく、大切なのはそれを支える隠れた部分なのかもしれません。