こんにちは、六代目彌市です。
私が今桶作りができるのは
今は亡き秋田伝統工芸士、
五十嵐さんのお陰です。
とにかく、五十嵐さんの
作ってくださる桶は素晴らしかった。
本当に素晴らしかった。
見た目も、仕上がりも、
そして、何より
太鼓にした時に放たれるその『音』が、、、
言葉にできないけれど、
確実に、大きな大きなエネルギーが
そこにはあって、、、
だからこそ
私たちの作った桶太鼓が人々の心に響き、
ここまで広がることができたんです。
そんな五十嵐さんの奥さんから、
先日、一周忌を終えられたご報告と共に
こんなお手紙をいただきました。
“愛することは、見つめ合うことじゃなく同じ方向を見る事”だと
五十嵐さんは、長年ご夫婦で
病いと闘いながらの桶作り。
時に、大きな病気をしていることも
忘れるくらい大好きな桶作りを
夫婦二人三脚でやってきたと、、、
私、このお手紙を読んでようやく分かりました。
私がずっと感じてた、
五十嵐さんの作る桶から放たれる
大きな大きなエネルギーは、
お二人の愛の結晶だったんです。
単に、「桶」っていうモノじゃなくて
そこから放たれるエネルギーは
お二人の「愛」だったんです。
真実の「愛」を知った
お二人が生み出した桶は、
今もなお、たくさんの人々を
その大きな愛で包み込んでくれています。
「お客様に喜んでもらえるモノを作る」
これは、
三浦太鼓店の先先代からの言葉ですが、
実はこの言葉に私は、
少しの違和感を感じてました。
だって、モノを作る以上、
商売をする以上、
それは当たり前過ぎることだから。
そうじゃなくって
もっとその先にある何かを届けられるはずって!
ずっと感じてました。
その答えがこれだったんです。
『愛』を届けること。
愛のエネルギーは、
例え命が果ててしまおうとも
なくなることは絶対にないからです。
その大きなエネルギーは、
今なおたくさんの人たちを幸せに包み込んでくれています。
人の想いって本当に不思議です。
でも、その「想い」こそ
何より人々に届き、伝わるモノだと
確信した今。
私は、「技術」ではなく「想い」を
継承していくことが何より
大事なんだなって強く感じました♬
さて、今日も
五十嵐さんの大切な想いを受け止めて
お仕事頑張ります(^^)
今日も素敵な1日を(^_−)−☆