2014年6月21日土曜日

3尺3寸の大太鼓!張り替え16円ですよ

こんにちは、六代目彌市です!(^^)!

ワールドカップ日本代表、がんばってますが
なかなか結果に結びつかず・・・
残念(>_<)

残り1戦に期待ですかね~


さて、先日地元愛知県の一色高校近くの
開正地区からお預かりした3尺3寸の大太鼓!

一色開正地区の大太鼓


このあたりの地域は、3尺を超える大太鼓を使った
勇壮な打ち込みの祭りばやしが今なおあるのですが


残念ながら、この開正地区のこの太鼓は
もう打ち手がいない、継承者がいないという理由から

使う事がなくなってしまったそうです(>_<)


これだけ立派な、歴史ある太鼓・・・


もうその音を奏でてくれる継承者が
いない、なくなってしまうというのは本当に本当に残念でなりません


太鼓の胴の中には、
このような銘が残されてました。

胴名に残された銘

明治、ちょっと何年というのが
残念ながら破れてしまっていて
はっきりと分からないのですが、

「栄生村大字赤羽」、「太鼓屋佐竹市右衛門」


とあります。
現在の西尾市一色町赤羽に昔は太鼓屋さんがあったんですね~

これも残念ながら、今はない太鼓屋さんです


また、修理の記録に当時の張り替え価格を記した
当時の貨幣価値を知らせる珍しい記録も残ってました!


修理代金の記録

明治・・年


こちらも残念ながら、何年という詳細な文字が見えませんが
同じく、太鼓屋佐竹さんが当時の代金、

16円で張り替えたと記録があります!


16円!


ちなみに、ちなみに
この太鼓、昭和2年に当店でも修理をしている記録が残っているのですが


その時の代金も記してありました!
当店での修理記録


昭和2年9月岡崎本町 三浦彌市 (60円)


とあります!


昭和初期、3尺3寸の張替60円!


すごいですね~
ちなみに、時はうつりかわり2014年の現代


3尺3寸の張替価格は約600,000円


60万円でございます(^_^.)



貴重な記録と、歴史ある太鼓が
叩き手、継承されることがなくなってしまうというのは


本当に本当に大変残念なことです。


続ける事の難しさ、大変さと同様に
なくなってしまう事の寂しさ、せつなさを感じます


歴史ある素晴らしい太鼓。
また次の命を与えてくれる縁がつながる事をねがっています