和太鼓の業界ほど伝統と現代が入り混じる世界は
他にないのかもしれない。。。
多くのモノは伝統伝統を重んじるがあまり現代になじめずなくなっていく...
どれだけ高い技術、深い思想があっても
なくなってしまってはゼロだ。
そんな中、和太鼓の業界というのは
伝統と現代の融合と挑戦をし続けている。
その為に何が必要なのかは明確です。
それは、すでに“伝統”となっているモノから学べばいい。
答えはいつもシンプルで明確。
伝統というのは、すでに何十年何百年受け継がれたモノ。
受け継がれるモノには必ず“価値”と“理由”が存在します。
逆を言えば、“価値”や“理由”がないモノというのは
受け継がれないという事です。
みなさんの身の回りを見渡してみたら分かると思う。
価値あるモノ、理由あるモノは大切にされていませんか?
そして、価値あるモノは積み重ねられる歴史の中で
さらに“洗練”されていくんです。
では、太鼓の伝統とはいったいなんだろう。
この答えは一生私の中でブレることはないでしょう。
太鼓の伝統とは“音”
“音”とはコミュニケーションであり“言葉”なんです。
言葉で伝えるから聞いている人に伝わる。
これが太鼓のシンプルな方程式。
創作和太鼓という世界が新たに誕生し
いろんな模索や挑戦、革新がなされていますが
この太鼓=音という方程式は絶対に不偏なのです。
エンターテイメントやパフォーマンスの要素がつよく
単に“運動”としての演奏に偏りがちになってしまう傾向もあります。
運動やパフォーマンスは
演奏している本人たちは達成感があるかもしれませんが
聴いている人には“音”としては
コミュニケーションできない。
そんな気がしています。
そんな現代の創作和太鼓界において
伝統と現代のはざまで、大切な事を忘れず
一切の妥協とブレなく、
現代の私たちが話す言葉を“音”として
演奏活動される私がとても尊敬してやまない奏者がいます。
レナード衛藤氏。
ニューヨーク生まれ、元鼓童出身、父は箏曲家。
まさに伝統と現代に囲まれ生まれた
レナード氏だからこそ伝えられる“音”。
太鼓は“音”。
音はコミュニケーションでありメッセージであり言葉。
そして音楽は世界共通言語なのだということを
体感させてくれます。
レナード氏が最近になって自身の昔の動画を
シェアされています。
動画はこちらから>>>