こんにちは、六代目彌市です(^^)/
お蔭様で、毎日のように
たのしい事が続きすぎて、、、
テンション⤴なのは良いですが( ;∀;)
なかなか、日々のルーティンも
きちんとできない状態が(´;ω;`)
お伝えしたいことも
山ほどありますから~
凡事徹底!今日もがんばります(^^)/
さて、
無事に竹さんが届いてからは
ただひたすら桶を仕上げる毎日ですが、
ちょっと思いました。
これだけ桶づくり、桶づくりと
桶についての事をアップしてますが、
たぶん意外とその桶の構造って
みなさんには伝わってないのかもなぁ~?って
だって未だに“タガ”って飾りじゃないんですか?とか
聞かれたりすることありますもんね( ;∀;)
と、いう事で!
今日は桶の構造を分かりやすくご説明します!
どうしたらわかりやすいかと
わたしなりに考えた答えは、
「解剖」です( ;∀;)
いちから組み立てる工程じゃなくて
もともとある桶を分解していくことで
たぶんよりみなさんに構造を理解してもらえるじゃないかなって!
思いますので、
行ってみましょう!
「桶解剖」ツアーのスタートです(^^)/
はい、まずはここからね(^^)
運が良いことに、
ちょうどあるお客様から
今使っている桶をキレイに塗装をして欲しいと
そんなご要望があったのです。
当店で作った桶ではないですが、
全然問題ありません(^^)/
むしろ、最近そういう方増えてますね~♬
はい、そこから調べ(ロープ)をはずして
胴だけの状態にします↓
この桶は東北地方の太鼓屋さんで
できた桶ですね~!!
さて、ここからどうするかと言いますと
今回は胴体をキレイに磨き直して
あらたにピカピカ塗装にしたいので
「タガ」を外す必要があります。
いつもは、タガをはめる作業を
アップしてますが、
今回は解剖ですからね!
その逆!
タガを外すんです(^^)↓
こんな感じで、
木槌でコンコンと叩けば、
意外とかんたんにタガは外れてくれます。
でも、ここで最大の問題が!!!
実は、東北地方で作られた桶というのは
昔からの伝統芸能で使われてきたモノで
桶の作り方が、本当に昔のスタイルなのです。
どういう事かと言いますと、
タガを外すと、すべてバラバラになります( ;∀;)
こんな感じ↓
タガをひとつ外しただけで、
すでに向こうがみえるほど胴が開いていきます。
そして、すべてのタガを外すと!
こうなります( ;∀;)
はい( ;∀;)みごとにバラバラに!
そうなのです。
桶は、1枚1枚の杉板を
本来はこの「タガ」を締めることだけで
カタチが作られる
そういう構造になっているんですね!
だから、タガの役割は
ただの飾りなんかじゃなくって、
これがないと、そもそもカタチを保つことが
できないのです!!
ね、面白いでしょ(^^♪
え!?
お客さんの桶バラバラにしちゃって大丈夫ですか?って???
はい、安心してください(^^♪
もう、ちゃんと桶の構造理解してますからね、
一度バラバラにした方が
かえってキレイにリメイクできるのです。
ここからが私の仕事です。
いったんバラバラにしたすべての板の側面に
今度はボンドを入れていきます。
ボンドがなくても、先ほどのようにタガだけで
成型することはできるんですが、
太鼓は常に乾燥した状態で使う楽器ですので、
やっぱりどうしても、タガだけの仕上げだと
板と板のひずみが生じしてしまうことがあるので
当店の桶はすべてボンドを入れてます。
こうやって、ボンドを入れて、
また再び組み直していきます。
仮に組むときは、
仮り輪と言って、
鉄のバンドでギュウギュウに締め付けて
圧着します。
こんな感じ↓
この状態で1日乾かせば、
ボンドが効いて、借り輪を外しても
もうバラバラにはなりません(^^
はい、ここまでこれば
あとはラストスパートです!!
胴の表面をキレイにするために、
表面をカンナでキレイに仕上げて↓
ほぼ、生地の状態までにします↓
ここまで表面しあがったら、
いよいよ再びタガを組みます↓
ボンドが入って、バラバラになることはありませんが
ここでもタガの役割はとても重要で、
みなさんが想像している以上に
ガチガチに胴を締め付けていきます。
そしてこうなります(^^↓
おお!
きれいに仕上がりましたね~(^^♪
そしたら、わたしの役割はここまで!
あとは、我が三浦太鼓店の
天才塗装職人しろちゃんの出番!
さらにここから磨きあげ!
今回のご要望は、
メタリックの赤!に仕上げたいという事でしたので
こんな感じに生まれ変わりました(^^♪
じゃじゃ~ん(^^♪
元はこれですね↓
全然ちがうでしょ(^^♪
桶が作れるようになったおかげで
お蔭様で、いろんな修理も
できるようになっちゃいました(^^)/
さて、完成したピンピカピンの太鼓は、
本日出荷です~(^^♪
喜んでもらえたらうれしいな!
と、いう事で
桶太鼓解剖学いかがでしたでしょうか?
だいぶ構造わかってもらえたのではと思います(^^♪
では、今日もこれから2台1尺5寸の桶
仕上げてきます~(^^♪
今日もステキな一日を(^_-)-☆