一口に「和太鼓」と言っても
その形や、大きさ、種類は
実に様々なのです。
また、その地域しか使わないような
特殊な太鼓があったり、、、と
私達もまだまだ
知らない太鼓に出会う事が時々あります( ;∀;)
そんな、今回は、
名古屋の港区、稲荷社さんから
「金箔」が貼られた太鼓!!??
が、修理でやってきたんです♬
こんな感じ↓↓
金箔が貼られていると言っても、
胴の外側に「装飾」として
使われているんじゃないんです( ;∀;)
外見はあくまでも、普通の太鼓!!
この、胴の中に
一面このように煌びやかな金箔が
貼られているんです!!
噂では、聞いたことがあったんですが
実際に、目にしたのは
初めてで驚きと感動です( ;∀;)
では、なぜ?
こういう事をするんでしょうか??
なんでもそうですが、
ここが大事ですね!
そこには、それをやる「理由」が必ず
あるってことです♬
この太鼓、
実は「囃子太鼓」と言って
一般的な盆踊りなんかで
使う太鼓とは違って、
驚くほど「高い音」で
使う事を目的とされた太鼓なんです♬
音と叩き方は、こんな感じです↓♬
ドンドン!
という太鼓の音じゃなくて、
もう「カンカン♬」ですよね!
より、「高い音」を追求する過程で
自然とまず「胴」のカタチが
普通の太鼓に比べて細くて長くなり、
そして、
さらに胴の中に金箔を貼ることで
「空気」の逃げ道を遮断して、
より高くて響く音を
追及されているんですね!
例えば、イメージしてください♬
扉がまったくない部屋の中で、
密閉された空間の中で、
太鼓をガンガン打ち鳴らす。
一方、
扉を解放してあげて、
空気の逃げ道を作って太鼓を叩く。
当然、前者の
密閉された空間の方が
中での共鳴は増すことになります。
その効果を「金箔」を貼ることで
作っているんですね♬
太鼓の「音」作りって
本当に面白いです。
そういえば、
最近「桶太鼓」も
「タガ」の本数で
音が違ってくることが
作り続けていくうちに
だんだんと分かってきたんです♬
これ、
左から6本タガ、4本タガ、2本タガ。
「タガ」の役割は、
胴をしっかりと締め付ける事です。
以前は、タガの本数が増えれば
胴の「強度」が増す♬
ぐらいにしか思ってなかったんですが、
さっきの金箔太鼓と同じで、
締めれば締めるほど、高くてクリアな音♬
逆に、タガの本数が少なくなると
低くて深みのある音♬
になる事が分かってきたんです(^^♪
そしたら、ある方から
「笛」もそうだよって!
教えてくださいました♬
笛も、「籐巻き」と言って
竹に巻いて作られているんですが
一般的な篠笛よりも、
高い音を要求される「龍笛」や「能管」は
確かに、「総巻き」と言って
この籐がたくさん巻いてあります♬
画像引用元:鬼っ鼓ショップ
そうやって考えると、
太鼓の「音」つくりも
「素材」だけじゃなくって
まだまだ様々な方法で
いろんな可能性があるんだなって(^^♪
ますます
ワクワクしてきました♬
まずは金箔太鼓
作ってみようかな(笑)
さて、今日もステキな一日を(^_-)-☆