2018年4月21日土曜日

そんな彼に僕が本当に教えたいこと。

こんにちは、六代目彌市です(^^)


先月3月21日から
三浦太鼓店に新たな仲間として
加わってくれた、しゅんたまるも

入社して早1ヶ月が経ちました〜♬



この1ヶ月は彼自身も、
当然たくさんの新しい発見や学びがあったと思いますが、


しゅんたまる自身で1から
作り上げた自作桶が無事完成!!↓↓



これが1号機。

当然製品として
販売できるようなクオリティではないけど、


それでも、

こうやって「形」にすることができ
ひとまず職人としての第一歩を踏み出してくれて

私自身もホッとしています(^^)




さて、

そんな彼にこれから先
たくさんのことを教えて行かなくちゃいけませんが、


私が彼に一番教えたいことは、

実は桶の作り方でもなければ、
伝統の技でもありません。



私が一番教えたいこと、

それは「なぜ?」
三浦太鼓店で桶作りを始めたのか?


という事。


そもそも、
私はなぜ?

今桶作りをしているのでしょうか?



私が師匠の元へ
「桶作り」の修行に行き始めたのは

今から2年前の
2016年の1月です。


それまでは、
三浦太鼓店では「桶」は作ってなくて、

桶職人さんの力を借りて
桶胴は作ってもらってたんです♬


でも、
だんだんと人々が日常生活の中で
「桶」を使う「文化」がなくなってしまって、

職人さんも高齢化、、、

もちろん後継者もいません、、、


これはこの先本当に困るなぁ〜と
桶職人を探して全国を飛び回りましたが、、、

本当にいなかったんです。


そこで、私が最初に考えたのが
これね↓



まずは、知り合いの大工さんとか
建具屋さんとか、

とにかく木工に強いと思われる方々に
かたっぱしから声をかけて、

「桶」っぽいものを作ってもらったんです。


ここは、さすがで

どの方も、「桶」っぽいものはすぐにできたんです。


でもね、


ここが本当に不思議だったんですが、

見た目や形は
同じような桶に見えても、

太鼓にした時に「音」が
全然鳴らないのです。


一方で、昔ながらの桶職人が、
昔ながらの製法で作った「桶」は

太鼓にした時に、
その「音」が不思議なほどにイキイキしてました♬


見た目は同じような感じに仕上げられてる
「桶」っぽいモノは全然音が良くない、、、


だから、私は


この「音」を守る為には、
昔ながらの作り方、その技術を
習得するしかない!

そう思って、
「桶職人」になる事を決意できたんです♬



こういう事って全て
「理屈」や「言葉」で教えられた事では

決してありません。


私自身が、「心」で感じた事なんです。



でも、

この私自身が「心」で感じた事こそ
全て、


これからしゅんたまるを含め、

後継者となる若い世代に
伝えて行かなければなりません。


言葉で伝えられる事や、

その技術で伝えられる事も
当然あると思いますが、


決して目では見る事ができない
「心」を伝える事にこそ

多くの大切な
意味があると確信しています。


昨年お亡くなりになってしまった、

この方に出会っていなければ
今の私たちがないと言っても過言ではない

秋田伝説の桶職人、五十嵐さん。


いつかその五十嵐さんの奥さんが
こんなメッセージを私にくださいました。




「本物 それは人の心に届くこと
 そこに 言葉など何もいらない」


まだまだ私自身も、

この五十嵐さんが作ってくださってきた
桶に全然たどり着けていませんが、


この五十嵐さんの生み出してくれた
太鼓の「音」は、

いつも私の「心」で生きています♬





それをやることにどんな意味があるのか?


これまでの人生でこれだ!

と自分自身で「確信」できたこと
全て振り返ってみると、


やっぱりそこには形とか
見た目のような表面的な何かじゃなくて、

自分の「心」の奥深くに突き刺さってくるような


そんな心動く感動がいつも
ありました。


モノづくりは「感動」作り。


最近はめっきりこの
フレーズが自分の頭から離れません。


そして、その「感動」は
やがて「文化」となって


次の世代へと受け継がれていく

そんな夢を抱いて
今日も頑張ります(^^)


さて、
明日はいよいよ50キロウォークだな♪( ´▽`)


雨の心配はなくなりましたが、
今度は暑さがヤバそうで♪( ´▽`)

暑さ対策して
今年も子供達と完歩目指して頑張ります!


今日も素敵な1日を^_−☆