こんにちは、六代目彌市です(^^)/
昨日は、100名ほどのお客様の前で
お話をさせていただくとてもとても貴重なご縁をいただきました。
普段、人前にたち演奏し
人前で話す機会が多いですが
こう見えてもわたし、超超超ーーーーーーーーー
上がり症・・・・(>_<)
まぁそりゃ~数日前からお腹の調子が悪くなる症候群ですよ笑
緊張の先にあるのは、単に恥ずかしい気持ちと
もうひとつは、きちんと自分の中にある想いを
“きちん”と伝えたい。 伝わるといいな!という願いからです。
そんな今回のテーマは『伝統を守り 伝統を創る』
さて、伝統ってなんだろう?????
というお話です^^;
さて、来場いただいたお客様にも質問しました。
伝統芸能、伝統工芸、伝統、伝統と私たちは普段から
口にしますが、
伝統とは何ですか?と聞かれたら
みなさん何と答えますか???
受け継がれたもの。
すぐれた技術や芸術芸能。
長く受け継がれてきたもの・・・・
辞書で引いてもみなさんに聞いても
同じような認識はありますね!
言葉で言うのはたやすいです。かんたんです。
では、
受け継がれたものや長く受け継がれてきたものって
逆に言ったら、どうして長く受け継がれてきたのか?
分かりますか???
これこそが“伝統”の本質だと
私は思っています。
受け継がれたもの、長く受け継がれてきたものには
必ずその“理由”があるんです。
理由のないモノは絶対に!受け継がれることはないです!
私は100%そう言い切ることができます。
理由のないモノというのは、“価値”や“本質”が無いモノと
言い変える事ができます。
ならば、受け継がれたものというのは
“価値”や“本質”がきちんとあるモノと言い変える事ができるんです。
伝わっていますでしょうか?
この違いこそ“伝統”のなかに宿る大切な大切なメッセージです。
今年で創業150年、私は受け継がれた古い太鼓から、
太鼓にとって一番大切な事がなにで、
そして、そこから受け継がれるべく“理由”を
学ばせていただく事ができました。
太鼓にとって一番大切なこと。
常々言っている事かもしれませんが
何度も言います。
太鼓にとって一番大切なモノ、それはたった一発の“活きた音”
300年、400年、500年
いくら古い太鼓であっても未だ現役なんです。
そんな太鼓がたっくさん!あります。
なぜでしょう。
今の世の中は、これだけモノに溢れ豊かな時代。
科学や文明も発達しています。
そんな現代において
あなたの目の前にあるモノで
200年、300年残るモノってどれだけありますか??
壊れたら、ポイっと捨て
直すことも考えず、また新しいモノを買う。
そんなモノに溢れかえっています。
壊れたモノをわざわざ直してまで使おうと思わないし
大切に残そうとしないのは、そこにそれだけの“価値”や“意味”がないからです。
残す“理由”がないのです。
だから→残らない。
残されるもの、受け継がれるものにある“理由”
わたしがこうして声を大にしていわずとも、
誰もがそれを感じ、選択し、生きています。
大切なこと、大事なことは身近にあるからこそ見失いがちなのかもしれない。
家族、自然、自分、ご先祖様、仕事
本当の“豊かさ”
“伝統”とは、先人たちの知恵なんです。
それは、単に太鼓と言うモノではなく
人としての生き方のお手本です。