2015年6月21日日曜日

“伝統”ってなぁーーーんだろう??

こんにちは、六代目彌市です(^^)/


昨日は、100名ほどのお客様の前で
お話をさせていただくとてもとても貴重なご縁をいただきました。




普段、人前にたち演奏し
人前で話す機会が多いですが


こう見えてもわたし、超超超ーーーーーーーーー

上がり症・・・・(>_<)



まぁそりゃ~数日前からお腹の調子が悪くなる症候群ですよ笑


緊張の先にあるのは、単に恥ずかしい気持ちと

もうひとつは、きちんと自分の中にある想いを

“きちん”と伝えたい。 伝わるといいな!という願いからです。


そんな今回のテーマは『伝統を守り 伝統を創る』

さて、伝統ってなんだろう?????


というお話です^^;




さて、来場いただいたお客様にも質問しました。


伝統芸能、伝統工芸、伝統、伝統と私たちは普段から
口にしますが、


伝統とは何ですか?と聞かれたら
みなさん何と答えますか???




受け継がれたもの。

すぐれた技術や芸術芸能。

長く受け継がれてきたもの・・・・



辞書で引いてもみなさんに聞いても

同じような認識はありますね!



言葉で言うのはたやすいです。かんたんです。



では、


受け継がれたものや長く受け継がれてきたものって


逆に言ったら、どうして長く受け継がれてきたのか?


分かりますか???



これこそが“伝統”の本質だと

私は思っています。



受け継がれたもの、長く受け継がれてきたものには

必ずその“理由”があるんです。



理由のないモノは絶対に!受け継がれることはないです!



私は100%そう言い切ることができます。



理由のないモノというのは、“価値”や“本質”が無いモノと
言い変える事ができます。


ならば、受け継がれたものというのは

“価値”や“本質”がきちんとあるモノと言い変える事ができるんです。



伝わっていますでしょうか?




この違いこそ“伝統”のなかに宿る大切な大切なメッセージです。



今年で創業150年、私は受け継がれた古い太鼓から、
太鼓にとって一番大切な事がなにで、

そして、そこから受け継がれるべく“理由”を
学ばせていただく事ができました。


太鼓にとって一番大切なこと。




常々言っている事かもしれませんが

何度も言います。


太鼓にとって一番大切なモノ、それはたった一発の“活きた音”



300年、400年、500年


いくら古い太鼓であっても未だ現役なんです。



そんな太鼓がたっくさん!あります。



なぜでしょう。


今の世の中は、これだけモノに溢れ豊かな時代。


科学や文明も発達しています。

そんな現代において
あなたの目の前にあるモノで

200年、300年残るモノってどれだけありますか??



壊れたら、ポイっと捨て


直すことも考えず、また新しいモノを買う。



そんなモノに溢れかえっています。



壊れたモノをわざわざ直してまで使おうと思わないし

大切に残そうとしないのは、そこにそれだけの“価値”や“意味”がないからです。



残す“理由”がないのです。


だから→残らない。



残されるもの、受け継がれるものにある“理由”




わたしがこうして声を大にしていわずとも、


誰もがそれを感じ、選択し、生きています。



大切なこと、大事なことは身近にあるからこそ見失いがちなのかもしれない。



家族、自然、自分、ご先祖様、仕事


本当の“豊かさ”



“伝統”とは、先人たちの知恵なんです。



それは、単に太鼓と言うモノではなく


人としての生き方のお手本です。