最近の私がシェアしている仕事を見ていて
オーストラリアで働く日本人の方から
三浦さんのお仕事は、
リサイクルとかリメイクじゃなくて
“アップサイクル”ですねって言われました(^^
はて!?
アップサイクルって聞きなれない言葉だな~??
みなさん聞いたことありますか?
海外では、数年前から
話題になっている言葉と言うか考え方に近い
“思想”のようです!
調べてみると、
“アップサイクル”とは、
従来から行われてきたリサイクルとは異なり、
単なる素材の“再利用”ではなく
別の視点からとらえることで
まったく新しい“価値”を生み出すこと、、、
とあります♬
なるほど~
そうか、確かに最近は
そういう視点で仕事させてもらっている事が
多い気がしています。
例えば、“八丁味噌仕込み桶大太鼓プロジェクト”
もともとの機能は、もちろん味噌桶としての役割ですね。

それが、100年経ってその役割を終え
ただただ廃棄される事を
まつだけのモノでした。


役割を終えてバラバラにされていた桶↑
そこから、新たな価値を創造しようと
生まれた今回のプロジェクト!

まさか味噌桶として生まれて、
100年後に大桶太鼓にされるとは
桶自身も思ってもみなかったでしょうに(笑)
こうして、これからまた100年、200年と
まったく違う形で世の中の人々に
祭りの“音”としてワクワクを届けてくれるわけです(^^♪
こちらは、まったく新しい価値という
わけではありませんが
最近では、こうした古い桶も
私の所へやってきてくれます(^^

こういうのは逆に自分のチカラを
試されているようでワクワクしますね(^^♪
こうした古い桶は、
見た目はなんとかカタチを保ってはおりますが
いつ壊れてもおかしくない状態。

中を見ると、
平成25年に一度修理されたという記録が、、、

ただ、この時の修理は
修理と呼べるモノではなく、
とりあえず桶がバラバラにならないように
中から鉄板のようなもので補強されている程度でした。

なので、“タガ”を外せばこの通り
かんたんにバラバラになっちゃうくらい
弱かったのです。

ここからが私のお仕事ですね。

しっかりと再び組み直し、
表面の凹凸を綺麗に仕上げていきます。

そして、桶としての機能をアップさせるために
しっかりと“タガ”を締めていきます。

こんな感じ↓

私の役目はここまで!
あとは、当店の天才塗装職人しろちゃんが
美しく塗装で仕上げてくれます!

最終的にはこのようになりました!
じゃじゃ~ん!

これ、単に綺麗になっただけじゃないんです。
桶としての機能も格段にアップしてます⤴
もともとの桶とちょっと
カタチをくらべてみると分かりやすいでしょうか、、、

手を入れた方の桶のが、
若干ですが、膨らんで見えるのがわかりますか?
これは“タガ”がしっかりと
締まって効いている証拠で、
こうすることで“音”も格段に良くなるんです(^^♪
これは細かく言えばアップサイクルとは
違うかもしれませんが、
本来の機能よりも
高まっていることからすればそれも新しい価値!
アップサイクルです(^^♪
モノに溢れる時代です。
現代の私達の暮らしの中で、
モノがなくて不自由になるってこと
ありませんよね。
役割を終えたら捨てるのか、
役割を終えたら買い換えるのか、
役割を終えてもなお新しい価値が
創造できるのか、、、、
さてこの3つのモノは
何が違うんでしょうかね。
本当の豊かさが何なのか
あらためて考えて行くことが
必要なのかもしれません。
今日もアップサイクルがんばります(^^♪