2017年4月28日金曜日

リサイクルの上を行くアップサイクルとは!?

こんにちは、六代目彌市です(^^)/

最近の私がシェアしている仕事を見ていて
オーストラリアで働く日本人の方から

三浦さんのお仕事は、
リサイクルとかリメイクじゃなくて

“アップサイクル”ですねって言われました(^^


はて!?

アップサイクルって聞きなれない言葉だな~??

みなさん聞いたことありますか?


海外では、数年前から
話題になっている言葉と言うか考え方に近い
“思想”のようです!


調べてみると、

“アップサイクル”とは、
従来から行われてきたリサイクルとは異なり、

単なる素材の“再利用”ではなく
別の視点からとらえることで
まったく新しい“価値”を生み出すこと、、、

とあります♬


なるほど~


そうか、確かに最近は
そういう視点で仕事させてもらっている事が
多い気がしています。


例えば、“八丁味噌仕込み桶大太鼓プロジェクト”

もともとの機能は、もちろん味噌桶としての役割ですね。




それが、100年経ってその役割を終え

ただただ廃棄される事を
まつだけのモノでした。






役割を終えてバラバラにされていた桶↑



そこから、新たな価値を創造しようと
生まれた今回のプロジェクト!




まさか味噌桶として生まれて、
100年後に大桶太鼓にされるとは
桶自身も思ってもみなかったでしょうに(笑)

こうして、これからまた100年、200年と
まったく違う形で世の中の人々に
祭りの“音”としてワクワクを届けてくれるわけです(^^♪


こちらは、まったく新しい価値という
わけではありませんが

最近では、こうした古い桶も
私の所へやってきてくれます(^^



こういうのは逆に自分のチカラを
試されているようでワクワクしますね(^^♪


こうした古い桶は、
見た目はなんとかカタチを保ってはおりますが

いつ壊れてもおかしくない状態。




中を見ると、
平成25年に一度修理されたという記録が、、、




ただ、この時の修理は
修理と呼べるモノではなく、

とりあえず桶がバラバラにならないように
中から鉄板のようなもので補強されている程度でした。




なので、“タガ”を外せばこの通り
かんたんにバラバラになっちゃうくらい
弱かったのです。





ここからが私のお仕事ですね。


しっかりと再び組み直し、

表面の凹凸を綺麗に仕上げていきます。




そして、桶としての機能をアップさせるために

しっかりと“タガ”を締めていきます。


こんな感じ↓




私の役目はここまで!

あとは、当店の天才塗装職人しろちゃんが
美しく塗装で仕上げてくれます!





最終的にはこのようになりました!

じゃじゃ~ん!



これ、単に綺麗になっただけじゃないんです。
桶としての機能も格段にアップしてます⤴

もともとの桶とちょっと
カタチをくらべてみると分かりやすいでしょうか、、、



手を入れた方の桶のが、

若干ですが、膨らんで見えるのがわかりますか?

これは“タガ”がしっかりと
締まって効いている証拠で、

こうすることで“音”も格段に良くなるんです(^^♪


これは細かく言えばアップサイクルとは
違うかもしれませんが、

本来の機能よりも
高まっていることからすればそれも新しい価値!

アップサイクルです(^^♪



モノに溢れる時代です。

現代の私達の暮らしの中で、
モノがなくて不自由になるってこと

ありませんよね。


役割を終えたら捨てるのか、

役割を終えたら買い換えるのか、

役割を終えてもなお新しい価値が
創造できるのか、、、、


さてこの3つのモノは
何が違うんでしょうかね。


本当の豊かさが何なのか
あらためて考えて行くことが
必要なのかもしれません。

今日もアップサイクルがんばります(^^♪