2018年2月10日土曜日

これが、本当のべっぴん太鼓!!

こんにちは、六代目彌市です(^^)

貧乏暇なしとは、
昔からよく言ったもので♪( ´▽`)

私には週末もクソも
ありませんので、

今日も明日もお仕事です(^^)


それでも、

楽しくお仕事させていただいてますから
それが何より幸せな事ですね♬


さて、

そんな今日の
お仕事は、


桶太鼓の修理依頼でした↓↓




今回の修理は、

「タガ」が緩んで外れてしまったので
その緩んだタガを交換するというモノ♬




ほら、

桶って普通は

風呂桶とか、味噌、醤油、酒、、、


桶の中に「水分」を含むモノを
入れますよね。


これによって、「木」が膨らんで
くれるので

タガも緩みにくいんですが、

太鼓だけは唯一、常に「乾燥」した
状態で使われるので、、、


特に、この冬場の
乾燥する時期にタガが緩む事が多いんです。




という事で、

いざ、タガを交換しようかと
フタを開けてみると、、、


何と!

五十嵐さんが作ってくれた
桶でした(^^)





どうして、五十嵐さんの桶って

分かるかと言うと、


実は、五十嵐さん


ご自身で作られた桶に
全てその「証」を残されているんです。


写真右側の「三本」の線と↓



中央の一本の線↓↓





これが、

五十嵐さんの「証」なんです!



五十嵐さんの作ってもらった
桶にはこの「線」が全て入ってて、


私も、ずっと、この「線」が
何を意味してるのか??

作る工程で、必要なマークなのか????


と、、、

気になってたんです。


それを、
たった1度だけお会いした時に


ご本人に直接聞けたんですね。


五十嵐さん、
このマークって何か意味があるんですか??

と、、、



そしたら、

これは、自分が作った「桶」の証だと
教えてくださいました。


本当は、
自分の名前を入れたいんだけど、


その代わりに、

いつか修理で戻ってきた時に
自分の作ったモノだと分かるように


全ての桶にこの「証」を
残していると

教えてくださいました。



まさに、職人の「魂」。


このお話を直接聞きながら、

自分が作ったものに対する
「誇り」と「責任」を強く感じたことを

はっきりと覚えています♬


そんな五十嵐さんの桶の修理!!!

こんなチャンスはないと、


緩んだタガだって
私にとっては「宝」です!!




だって、

これ五十嵐さんがどうやって
竹を削っていて、

どうやって編み込んでいたか??


バラす事で、
ここからたくさん「学び」取る事が
できるんですからね♪( ´▽`)


ほら、

やっぱり、胴の中だって
すべすべ「べっぴん太鼓」でした!!!





あ、


「べっぴん太鼓」って言うのは、


五十嵐さんの奥さんが教えてくれたんですが、


いつも、お父さんは

べっぴんさんのような
仕上がりをイメージして作ってたよって♬


まさに、

秋田の職人、秋田杉を使ってますから

きっと「秋田美人」のような
白く滑らかな女性の肌をイメージされてたんだろうなって♬



三浦さんも、

そんな「べっぴん太鼓」目指してくださいねって、

先日、奥さんが
こんな素敵な色紙を送ってくださいましたよ(^^)




嬉しいですね♪( ´▽`)


はい、



だから今日も、べっぴん太鼓作りを
目指して頑張れるのです♬


今日も素敵な1日を^_−☆