2013年10月28日月曜日

行ってきました佐久島へ(^^♪

こんにちは、六代目彌市です!(^^)!

行ってきました佐久島へ!第5回佐久島太鼓フェスティバル


台風の影響で風が強く、例年の海岸ステージでは残念ながらできませんでしたが、

島の方々が急きょ、東港の渡船場に特設ステージを作ってくださり無事開催!



大漁旗がなびく中、お陰様で今年も
たーーくさんの方々が遊びにきてくださいました(^^♪






今回出演くださった出演者のみなさん、並びに西尾市、佐久島関係者のかたがた
本当にありがとうございます!



毎年、出演者の方々との交流も本当に楽しみなのですが、

私が何より楽しみなのは、伝統の佐久島太鼓さんの演奏。


本来であれば祭りの時にしか見られない演奏を
毎年このフェスティバルのために披露くださいます!

オープニング佐久島太鼓保存会の子供たちによる演奏(^^♪



佐久島の太鼓は笛と、大太鼓、そしてこの地域特有の金胴製の締太鼓
通称:小〆(コジメ)を2張使用し演奏します


メインとなる大太鼓は、バット型のヒノキ材を使用し
独特の曲線をえがき、一つ一つが手作りの削り出したもの


叩く➟というより、想いを一打一打込めてぶつける、ぶち当てるという意味から
島の方々はバチと呼ばずに“ブチ”と呼ぶんです!


剣のように曲線をえがく独特の“ブチ” 常にこの面を正確に太鼓にあてます!



大太鼓はこちら!!!




2005年の愛・地球博の際に当店で張り替えた東町の大太鼓です(^^♪


うーーん!島の方々の腕がいいのか

三浦太鼓店の腕がいいのか(笑) 本当にすばらしい音がしてました(^^♪





私がみなさんに伝えたい事、知ってほしい事のすべてが
この伝統の佐久島太鼓の音には宿っています



それは一体何なのか!?



元来、和太鼓と言うのは伝統芸能や祭礼で使用されることが主でしたが
ここ数十年のなかで楽器としてあらたな可能性が見いだされてきました。


外国からの安価な製品や時代の変化によって
すばらしい日本の伝統技術や役割が衰退してしまうモノが多い中

和太鼓の新たな可能性が広がったという事は
この仕事に携わる私達にとって本当にうれしい事です!


ただ、現代の創作和太鼓の中には本来大切にされなければならない
一番重要である部分が欠けてしまってい気がしています


それは、和太鼓の活きた“音”


エンターテイメント性や見た目の華やかさ、パフォーマンスという
自分たちが発信したい想いや、やりたい事だけで


本来一番大切にしなければならない、
そのたった一発の“音”が置き去りになってしまう・・・

そんな気がしています



その原因は、音の届ける先が何なのかにあります



本来太鼓の音と言うのは、“音”そのものがメッセージであり

神々に捧げ、人々の魂に訴えかけるモノでした。



自分たちのやりたいことやエンターテイメントの道具なんかでは決してなく


そのたった一発の音に魂と思いを込め

その“音”そのものがメッセージなのです



伝わりますでしょうか・・・



太鼓は誰でも叩けば音が出る楽器ですので、
何を思って叩こうがもちろん自由です



ただ、すでに伝統として何十年、何百年と伝えられてきたもの

残されてきたものというのは、残すだけの残るだけの価値と役割があるからこそ・・・




何不自由なくモノに溢れ、情報化社会という今と言う時代だからこそ
あらためて残されてきた伝統とは一体なんなのかという事に
少しだけ耳を傾けることで、いま私達が起こそうとしている新しい文化が
いずれ本物の伝統になるような気がしています


私の持論ですが、伝統っていうのは

先人たちの知恵のカタマリだと思っています



その知恵を使わなくては損ですね!




長くなってしまいましたが、最後に少しだけ
佐久島太鼓保存会の子供たちの音をお届けします!


また来年もお楽しみに!