2013年12月10日火曜日

元禄時代の太鼓が教えてくれる事。

こんにちは、六代目彌市です(^^♪


先日日曜、零~ZERO~ライブに向けて1日こもっての特別練習日でした!

ああ~ライブの構成がはじまると、本当に時間なんて
あっという間であってもあっても足りなーーーーい(^_^.)


今回で結成以来何度目の自主公演になるのか・・・
毎回試行錯誤、先はまったく見えないですが、

私達は零ゼロというチーム名の通り、常に無から有生み出そうともがき
過去ではなく常に未来のみを見て突き進んできました。


歩みと共に感謝の気持ちが膨らむばかりです。
みなさんに喜んでいたけるよう頑張ります!





さて、今日は先日ブログでも紹介しました元禄元年に作られた太鼓、
現在、張替や胴のメンテナンスを進めておりまだ完成してないのですが
太鼓が放つエネルギーがすごいので改めてご紹介します。


岡崎市秦梨、福生寺の2尺2寸ケヤキ製宮太鼓

元禄皆元(元年)1688年。
胴内には京都三条天部村、橋村儀兵衛(花押)とあります






since1688ということは、325年前です。

325年という時を経てもなお、この太鼓は生きています。
それどころかものすごいエネルギーを発しています。


現代の医学では長生きの日本人でも平均年齢約80年。
どんなに長く生きたとて、この太鼓の年齢にはたどり着けません


こういう太鼓と出会うと、赤ん坊みたいな私ではありますが
“伝統”とは何なのか・・・
という事をそんな未熟な私に教えてくれます。

伝統伝統と、言葉でいう事はとてもかんたんな事。

じゃあその伝統の本質はなぁにと聞かれたときに
きちんと自分自身の中に答えがあるのは、先人たちの
残してくれた想いがあるからこそ。

本当に貴重な財産です。


その上で、現代に生きる私たちの役割は
伝統を守ることだけではありませんね


守るとは、教わる事と思っています。


教わってばかりでは、自立できないし
時代の変化、環境の変化に対応できず
生き残る事すらできないかもしれません。


先日、とある大企業の社長さんの講演を聞く機会があり
こんな事をはなされておりました。


『最も変化に対応できるものが生き残る』


とてもシンプルですが、確信をついた
深い言葉だと思いました。


伝統からきちんと学び教わり
その上で、現代に求められる新しい音を作っていけたら・・・・


もしかしたら何百年後に
自分たちの太鼓も“伝統”と呼ばれているといいな(^^

と夢がふくらみます。