2013年12月18日水曜日

先代(祖父)の形見

こんにちは、六代目彌市です(^^♪


相変わらず少し体調崩し気味で
みなさんご心配くださってすいません(>_<)


まわりでも結構風邪がやっぱり流行っているようなので
みなさんもお気を付けください。


さて、先日親戚の叔母さんがこんな太鼓の皮を持ってきました。



これなんだか分かります???
分からないですよね(^_^.)


これ、小鼓(つづみ)の皮なんです。
それも仕上がったものではなく、作業途中のもので下穴がまであいてますが、
縫い上がっていません。

下穴作業途中の皮


この作業途中の皮は祖父(先代)の仕立てたものだそうです。


祖父は私が小学校の頃亡くなりました。

残念ながら私が物心ついたときは、
すでに病気と闘っていたので仕事をしている祖父の姿を
私は見たことがありません。


五代目の親父からは祖父は本当に起用で仕事がとても丁寧だったと
日々聞かされていましたので、実際のその仕事を見れなかったことが
残念だな~といつも思っていました。


そんな時、出てきたのがこの作業途中の皮・・・


親戚の叔母は、祖父の仕立てたこの皮を縫う作業を
当時手伝っていたそうです。


最初にこの皮を見た時、その仕立ての美しさに
驚きました!


小鼓の皮は本当にうす~い仔馬の皮を使い
皮そのものが非常にデリケートなので加工も難しい


にもかかわらず、ものすごい細かい仕事をきちんとしてある
皮を見て親父が普段言っていたことがどういう事なのか
私の中で一本に繋がりました。


きっと完成されてものじゃなかった事が、よかったんだと思います


この皮に出会って、仕事を見ることができただけで
沢山の事を祖父が私に教えてくれました(^^♪



一、仕事は丁寧に


これは今の三浦太鼓店の社是の最初の項目です。


きちんと想いを受け継いで
次につなげていかなければと改めて感じました!(^^)!

当店の社是、最初の項目。仕事は丁寧に・・・ 祖父の教えです