こんにちは、六代目彌市です(^^)/
9月も終わりというのに、
ここのところ異常な湿度と暑さで、
私たちも、太鼓たちも悲鳴をあげております( ;∀;)
みなさんいかがおすごしでしょうか、、、
ここのところ、お蔭様で多方面での取材や
職場見学に来ていただくことが
本当に多いなぁ~と感じているんですが、
そんな方々に一番よく聞かれる質問というのがあります。
それは、
太鼓作りで“一番むつかしい作業”ってどんな作業ですか?
と、言うご質問。
なるほど、
当然一般の方が抱くシンプルな疑問ですよね~
太鼓を作るという中で、
一番難しい作業
それは、実は“作る”という行為ではなく
それ以前に、
一番太鼓作りにとって大切で難しい事があるんです!
それは、“選ぶ”ということです。
例えば、太鼓になるご存知牛の皮。
自然の生き物である動物の皮ですからね、
一つとして同じモノはありません。
だから、その皮によってすべて“個性”が違うわけです。
今日は、三六-SABUROKU-(3尺6寸の大太鼓)の皮を
作ろうと思っても、
実は、実際に三六-SABUROKU-が作れる皮というのは
10頭の中の1頭くらいです
その違いを見極め、選べることが何より難しいのです。
だって、まだ太鼓になる以前の段階で
“音”を聞いて違いを判断することはできません。
素材の段階で、完成の“音”が聴こえてくるかどうか
いくらカタチが上手に作れても、
完成してみたら予想と全く違い音に仕上がってしまったら
ダメですからね~( ;∀;)
今回の皮は、三六-SABUROKU-になる皮
今回の皮は、三六-SABUROKU-には向いてないけど
こっちの太鼓にむいているからこれにしようという感じ。
だから太鼓職人は、
作れることそのものより、選べることの方が大切なのです。
人の人生も同じかもしれません。
人生も選択の連続。
私という、“素材”や“性格”は変えられないけど
それぞれに合った“生き方”を選べばいい。
無理に三六-SABUROKU-になろうとする必要はないのです。
今日も素敵な一日を(^_-)-☆