こんにちは、六代目彌市です(^^)/
昨日は、また祭りに欠かすことのできない
新たな“音”をこの三浦太鼓店から
生み出すことができました(^^♪
四国中央市、土居の秋祭りで使われる
祭りの太鼓♪
四国中央市、土居の秋祭りは
愛媛県四国中央市土居町で
毎年10月13・14・15日の3日間に行われる
家内安全と五穀豊穣を願う祭りで、
この地区16台の太鼓台と呼ばれる山車が集結します!
太鼓台と呼ばれる山車は、幅3メートル高さ5メートル長さ11メートルもあり、
なんと総重量は2トン!!!!
さて!この太鼓台のどこに太鼓があるのでしょうか?
それはこの金糸の刺繍がほどこされた、
豪華な装飾の山車の中央に
祭りの心臓とも言える太鼓が
吊られているんです!
こんな感じ↓
この中に、太鼓打ちと太鼓があります!
実際の演奏風景動画はこちら♪↓
これは、昨年の祭りに伺ったとき
実際に見せていただいた映像です(^^
去年、
はじめて三浦太鼓店に祭りの太鼓、
すなわち“音”について
地区の方からいろいろとご相談をうけました♪
地域の祭りって、
その土地土地によってによって、
使う太鼓の種類だったり、大きさだったり
使い方そのものだったり、、、
“こだわり”が当然ちがいますね!
じゃあ実際に、その地域の方々が
一体何にこだわって、どんな“音”を
求められているのか?
それを知るには、行くしかない( ;∀;)
そう決断し、まずは去年
その祭りの“音”を体感しに行ってきたんですね~(^^♪
そりゃ~もう感動体験でしたよ~!
祭りって、いろんなこだわりが強いので
普通はよそ者なんて見ているだけで
中に入ることはNGなのですが、
なんと!
三浦太鼓店の従業員一同、
現地に到着すると、みんな法被を着せていただいて
担ぎ手として祭りに飛び入り参加させて
いただいちゃいました~( ;∀;)
去年の祭り参加の様子!
そんなご縁がつながって、
今回祭りの心臓とも言える
上天満太鼓台の“音”を作らせていただけることになったのです!
太鼓台は本当に大きいですが、
ただ、通れる道幅に限界も当然あるので
中に入る太鼓の大きさに限度があります。
だいたいどの地区の太鼓も
2尺2寸から2尺4寸ほどのケヤキの長胴を
使っているんですが、
とにかく、たった1台のその
太鼓の“音”にトコトンにまでこだわってみえるんですね!
新たに新調する胴をどの大きさにするか?
太鼓を載せている太鼓台は本当に大きいですが、
ただ、通れる道幅に限界も当然あるので
中に入れられる太鼓の大きさに限界が当然あります。
それでも、祭り男たちは
とにかく“デカイ音”を求め
限界に挑戦した胴を求めた結果、
通常ではありえない規格の胴が
完成しました!
口径は2尺4寸、
胴の高さは1メートル3㎝!という特別規格!
最終革張りの工程を立ち合いに、
はるばる四国から9名もご来店くださいました!
音に対するこだわりが
強いだけに私たちも、内心ドキドキです( ;∀;)
叩く位地によっての音の感触を
確かめたり、、、
また、どのバチとの相性が一番よいのかを
確かめに、いろんなバチでも試してみたり、、、
今回は、先端がこんなこけしの頭のような
形状のバチを持参いただき試しておられました。
音は、近くで聞いてみたり、
実際の祭りを想定して外へ出て
遠くで聞いてみたりと、、、
トコトンこだわって、納得のいく
その“音を”見つけにいきます♪
今回の、このお仕事を通して
私は、祭り男たちはなぜ?
そこまで太鼓の“音”にこだわるのか?
と、いうことを改めて考えましたね~♪
その答えは、当然ながら
祭りの本番にありました。
それぞれの地区を練り歩いてきた太鼓台は、
最終的に、河川敷へと一挙に集結するんです。
16台の太鼓台が勢ぞろいする姿は圧巻!
そして、ここからが
この祭りの一番の見せ場である
各地域の太鼓台が一斉に“かきくらべ”をするんです。
“かきくらべ”とは、
重さ約2トンの太鼓台を約100人で担ぎ上げ、
天高く担ぎ上げる「さしあげ」や、房のゆれ方、
地面に降ろさずに担ぎ上げている耐久時間などの
パフォーマンスを競い合います。
これが、昨年伺ったときの“かきくらべ”の様子↓
これを実際に担いで体感してきたのですが、
例え100人いてもですね!
2トンもの重さを担ぎ上げるには、
一斉に力を合わせ担ぎ上げる必要があるんです🎶
そして、
その勢いと担ぎ上げるタイミングをとっているのが
そう、中央に据えられた太鼓の“音”だったんです。
実際に、担いでいて感じたのは
これだけの地区が集結してかきくらべが始まると、
隣の地区の太鼓の“音”に負けてしまうと
自分たちの“音”がまったく聴こえなくて、
上手に担ぎ上げることができなかったんですね。
だから、祭り男たちは
トコトンにまでこの“音”にこだわっていたんです。
彼らの言う“デカイ”音の中には、
長く余韻があり、
遠くまで聴こえて、
腹に響く深い音。
すなわちどの地区にも負けない“デカイ”音
だったんです♪
これは簡単ではないです~。
高い音でもなければ、
低い音でもなく、
深くて、デカくて、響き渡る音♪
こだわりにこだわった
その“音”がこうして完成を迎えました。
内心は、今年の方がドキドキです!
かきくらべの時、
音が聴こえなかったらどうしようか( ;∀;)
その答えは、祭りの中にしかありませんので
今年も、もちろん担ぎ手として
祭りとその“音”を体感してきます(^^♪
上天満のみなさんありがとうございました(^^)/