先日、
突然とある方から
私に一通のメッセージ、、、
↓↓↓↓
貴方に見せたいものがある。
聴いてもらいたいものがある。
3、4時間ください♬
30分とか、
1時間とかならわかるんですが、
3、4時間って( ? _ ? )
このメッセージを
いただいた相手が誰かという事、
昔から
よく知っている方だったのですが、
こんなメッセージをもらったことなど
これまで一度もなかったので、
これは、きっと
何か「意味」があるな、、、
そう直感した私は、
なんとか、
忙しい時間の間で
スケジュール作って会いに
伺ったのです。
まずは、
誰か???
と言う事は
置いておいて、
ご自宅へ到着して一番に
目に入ってきたのは、
ビシッとかっこいい「和装」で
ダンディな装いで迎えてくださった
ご本人でした。
おう!
忙しいのにすまんな、、、
そう言うと、
ちょっと連れて来たい店があるから
車に乗せてくれ、、、
そう言って、
ご自宅に到着して早々に
私の車に乗って、
案内される場所まで
まずは移動する事に、、、
着いたで〜
そこは、
こんな和のおしゃれなお店
岡崎にあったかな??
そう感じさせる
洗練された和の建物でした♬
このお店
来た事あるか??
いえ、
初めてです!
そうか、そりゃよかった。
どうやら、
ここは昭和レトロな雰囲気漂う
カフェのようです♬
お店の名は、
昭和モダン珈琲「茶楽音」♬
岡崎のイオンからほど近いにあるんですが、
一見すると、
立派な日本家屋のような
建物で、
知らなければカフェとは
思わずに素通りしてしまう感じ、、、
こんな、
おしゃれなカフェは
いつできたんだろう??
なにやら、
オーナーのご自宅を
そのまま改装したカフェらしくて
お店の入り口も、
まさに
玄関そのもの♬
すまんな、
忙しいのに貴重な
時間作ってもらって、、、
いえいえ、
ところで、
このお店はなんですか??
腹減ってたら
飯も食えるぞ、
頼むか??
いえ、お腹は
空いてないので、、、
そう言って、
珈琲を注文させてもらいました♬
改めて、
昭和なレトロな雰囲気漂う
おしゃれなカフェで珈琲を飲みながら、
どうしても、
お前にまず
見せたいものがあってなと、、、
その方が指差す先に
あったものがこれでした↓↓↓
さっきから、
店内に優しく響き渡る
ジャズの音色は♬
紛れもなく、
この巨大スピーカーから
流れてくる音色でした♬
これ、何ですか???
パラゴンって言ってな
オーディオファンなら
知らない人がいないくらい
有名なスピーカーなんだ♬
マスターが、
後からこのスピーカーの話を
直接してくれるから、、、
そう言って、
マスターがニコニコと
しながらこのパラゴンについての
本を手に
お話に来てくれました。
みなさん、
パラゴンてご存知ですか??
もちろん、
私は初めて聞きました♬
聞けば、
このスピーカーは
スピーカーメーカーとして有名な
アメリカの「JBL」と言うブランドが
1958年から1983年まで
製造されていたスピーカーで
全てが、職人による手作りにより
25年者あいだで
わずか1,000台しか作られなかったという
大変希少性の高い
スピーカーだそうです。
マニアの間では、
今なお「伝説」のスピーカーとして
語り継がれる名機だそう。
そして、
このパラゴンを作るために必要な「技術」
というのが、
何と、加藤さんという日本の
木工職人の技術があったお陰で
誕生することができた
代物だそうなのです。
加藤さんについて
改めて調べてみると、、
日系2世であること、
父は日本の指物師であったこと、
この希有なスピーカーの製作技術は
当然、誰でも出来るわけではなく
技術を持った職人が居なくなれば
消滅する運命にあったそうで、
JBL社において、唯一のパラゴン製作職人であった
加藤さんがリタイヤする1983年まで製造されていたこと、
そして、
マスターいわく、
何と!
この加藤さんという職人は
「桶職人」でもあったということ、、、
突然、連れてこられたお店で、
突然目の前にとんでもないスピーカーが
現れたかと思ったら、
桶職人???
何が何だか
わからないけど興奮するばかり♪( ´▽`)
いてもたってもいられず
近づいてみる、、、
確かに、
この曲線美を出せるのは
桶職人の技術か、、、
マスターの熱い話しと相まって
実際に目の前にある
パラゴンから流れてくるサウンド♬
そして、
これが50年も前に作られたモノであること、
そこに、
日本の桶づくりの技術が
活かされていること、、、
いろいろ「感動」で
鳥肌が止まらない。
お前に、これを
見せたかったんだ。
そう言って
満足そうな顔を見せる。
いや、
これはめちゃくちゃ感動ですよ。
正直、
このスピーカーを見て
感じるのは、
スピーカーというより楽器、
もっと言うと
スピーカーそのものが鳴ってる
太鼓と同じだなって感じました♬
喜んでもらえてよかった、、
そう言うと
次に、
もう一つ聴いてもらい者が
あるんだと、
今度は自宅へ戻ろうと、、、
再び車を走らせる。
そこは、
知る人ぞ知る岡崎の名所♪( ´▽`)
と言っても過言ではないか(笑)
通称ガレージと読んでいる
ご自宅の車庫。
そこには、
無数のギターが置かれていました♬
聞けば、
10代の頃から無類の音楽好きで、
集めたギターは30本以上にものぼるとのこと、
YAMAHAにタカミネ、
ギターをやらない私でも
その名をとどろかす、
ギター界のトップブランドMartin(マーチン)
そして、
先日三浦太鼓店で工房見学に訪れた
ヤイリギターまで
ずらりと並んでました。
今、ここにあるギター
全て同じようで違う。
太鼓とギター
楽器こそ違えど
同じ「音」を作る職人として
何を感じるか
聴いて見て欲しい。
そう言って、
一つずつ手に取りながら
丁寧にその音と、メーカーの話、
作られた時代背景
など細かなことも教えてくれた。
そろそろ、ここで
この方紹介しなきゃな。
知る人ぞ知る
岡崎のいろんな意味で「有名人」♪( ´▽`)
私たちは自分の父親と
ほぼ同じ世代だから
通称「オヤジ」と読んでいる。
和太鼓零の元気マンこと
星野慎介の父としても知られる
「上地八幡太鼓應呼」代表の
星野さんだ♬
※以下オヤジと言わせていただく
そんな「オヤジ」とは、
古い付き合いでこそあれど、
まじまじと
こんな真剣に「音」についてや
「楽器」についての話を
することなんて
これまで一度足りともなかった。
ましてや、
二人きりで
こんなに真剣に話をすることだって
当然なかった。
実は、
オヤジは癌の闘病中でもある。
この日も、
抗がん剤の影響で
素手で何かを触ると
しびれるからと言って
右手にはずっと手袋をしていた。
だから、
最初にオヤジからメッセージもらった時、
きっと、
何かこれは
意味があるかもなって
直感的に感じたので、
できるだけ時間を作って
会いに行くことにした。
ギターの音のことは
正直ギター弾きじゃないから
聴いて感じる部分と
よくわからない部分があった。
でも、
そんな一つ一つ
丁寧な解説を聴いているうちに
同じようなギターであっても
一つとして
同じギターはないことに気づいた。
そして、
今オヤジの手元に残っている
ギターというのは、
そんな「個性」を
ちゃんと持っているギターたちばかりだった。
いいか、
俺は人間嫌いの人好きだ。
正直、
言いたいことはガマンできずに
なんでも言ってしまう、、、
だから、
これまで「敵」も
たくさん作ってきた。
でも、万人に良い顔を
しようとして
自分自身にフタをするより
ずっと良いと思ってそうしてきた。
ギターも人も一緒さ。
万人にウケようとする
お人好しのギターなんて
「個性」がないから面白くもなんともない。
時に、
自分を主張することは「不安」だし
恐怖すら感じると思う。
でも、
自分の感情にフタをし続けて
いくと、
いつか、
他人や世間が作る
「自分」になってしまって
本当の自分を見失う
ことにもなりかねない。
自分の信じた道。
自分の歩んできた道。
ただそれを
ひたすらに信じて、
パラゴンのように
何年経っても
人々から愛される楽器を作る
そんな「職人」になってほしい。
そう言って、ポツリと
涙を流された。
私も、泣いた。
嬉しいのか、
悔しいのか、
寂しいのか、
切ないのか、
よくわからない涙が
頬を伝ってきた。
帰り際に、
オヤジが私に
お前にこれをやるから
持って行けと
一本のギターを手渡される♬
これは、
YAMAHA「FG-140」と言う
モデルのギターらしく、
作られたも
実際に買われたのも
1970年頃だという。
当時、
これは日本初の
オリジナルデザインギターとされ、
日本初のオリジナルだったが非常に出来がよく、
当時としても高い人気を誇り発売から
40年たった今でも伝説と呼ばれるほどの
ギターだと、、、、
なぜ?
たくさんあるギターの中から
このギターを私にくださったのか、、
今日1日の
最後の締めくくりが
このギターを
渡されたことの意味を理解するのに
時間はかからなかった♬
そして、
もう一つ
ギターと一緒に
手渡された言葉があった。
できるか できぬか
わからぬ時は
できると思ってかかれ
ーーーーーーーーーーーーー
オヤジは、
たまにこういう名言を放つ時がある♪( ´▽`)
確かに、
これまでの
自分自身振り返ってみても、
「できる」とそう確信が
持てたことって
形になる前から、
その完成図が見えている。
まだまだ
これから先たくさんの事に
チャレンジする中で、
時に、不安になる事もあると
思うが、
そんな時こそ、
やっぱり自分を信じて進め!
本当に貴重な時間だった。
とても意味のある時間だった。
オヤジありがとう。