2015年4月11日土曜日

直してでも使いたい。これこそ本物の証。

こんにちは、六代目彌市です(^^)/


ここの所、終日天気が不安定ですが
この週末は良さそうですね!


はい、明日は三浦太鼓店150周年特別事業!

50キロウォークです(^^)/


地元徳川家康公ゆかりの地をめぐり、
次なる時代に向けて一歩ずつ開運必勝祈願企画です!


なんと最高年齢77歳!
遠くは群馬から、

呼びかけに58名もの参加者が集まっていただくことができました(嬉泣)


また達成した際には報告させていただきます(^^)/



さて、先日このような
修理の皮がもちこまれました。



当店で製作させていただいた皮ではないですが

何年もしっかりと打ち込まれた締太鼓、三丁掛の皮です。


見た目は結構使い込んで見えても
まだまだ皮の表面はしっかりしている。


締太鼓はこれぐらい打ち込んできてからが
高音の中にも深みのある音が出る用になります


だけど、残念ながら
この皮のふちを縫っている糸が切れてしまっている状況。




締太鼓は高い音を出すために
皮自体にかなりの負荷、テンションをかけて
締め上げるので、糸が切れてしまうと
皮が耐えきれなくなって開いてしまうんです・・・





こうなってしまうと、いくら表面が
まだまだ使える状態でも締め上げる事ができません。


でも、ご安心を。


このように糸が切れて開いてきてしまった
皮もちゃんと直すことができます。


少しずつ少しずつ、切れた糸を抜きながら
新しい糸を縫い合わせていきます。




これ、正直新しい皮を作るより
糸を抜くという作業がプラスになるので倍、手間と時間がかかるのです^^;



はい!

そして、無事作業完了した皮がこちら。







しっかりと、乾燥させ

また次の活躍出番を迎えることができます。



現代は、

モノにあふれる世の中。


何不自由なくありとあらゆるものが手に入る世の中で


直してでも使いたいって思えるもの、

みなさんの周りにありますか???



壊れたら買い替える。


使い捨て・・・



そんなモノは溢れています。


でも、直してでも使いたいって
思えるモノって本当にそこに価値が宿っているからこそ。


これこそ本物の証です。



本物がホンモノで

そうでないものがニセモノという事ではないですが、



やはり良いモノというのは、
間違いなく受け継がれていくし普遍かつ長く続きます。


何が便利で、何が環境によくて

いったい何が為になるのか・・・・



目先の便利さだけに
とらわれていると本当の価値はなかなか

見えてこない。



便利と不便は紙一重ですね。