2015年9月15日火曜日

求めるからつながる。

こんにちは、六代目彌市です(^^)/


昨晩から突然ランニングを始めました!


20代の頃、7年くらいかな~

自宅から太鼓屋まで、ほぼ毎日走って通ってたんですが


ここのところサボってました^^;



30代半ばにきて、最近足の衰えを感じはじめ
三六-SABUROKU-なんか作る時に足の踏ん張りが

とっても大事なのですが、足腰きつーーい(>_<)


これではダメだと足腰鍛えてがんばります!


さて三日坊主になりませんように(^^)/応援してね!




健康な体を手に入れたければ、適度な運動と食事。


私がランニングをはじめたように、


何か目指す目的やゴールが欲しければ

それを求める行動を起こさなければ何も変わりませんね。



“求める”からこそその先の結果につながるんだと思います。


つい先日の話。


3年ほど前に自分の求める音を追及したいと

産地や特徴の違う皮をいくつか試作して担ぎ桶の皮を作りました。


20枚ほど作ったかな~。



全部馬革です。





欲しい音、目指す音がある程度見えてきたときに

今の皮ではダメじゃないかという疑問があったんですね。



ただ、やはり試作した皮はそんなにスムーズにいきませんでした。


どれも品質がバラバラで皮質や厚さに違いがありすぎるのです。



あまりに安定性がなくこれでは製品化するのは、ちょっと難しいなぁと
断念していたのですが

ただし、ここで一つ

品質はバラバラだったのですが、


中には自分がこれならいけるのではないか!


と、思える仕上がりの皮がいくつかできたんです。




それでもその皮を使う事は残念ながらありませんでした。



いくらいいモノであっても、品質が違い過ぎてまた同じものが作れなかったのです。




そんな3年もタンスの肥やしになっていた皮に
突如日の目を浴びる時がやってきました^^;



それは、私が太鼓の音の本質をこの方から学んだと
言っても過言ではないほど尊敬する方からのお電話。


お電話の内容は、こういう“音”がでる皮が欲しい。



そういうご要望でした。



そんな音に対するとことんにまで
こだわって追及される要求を聞きながら


ふと試作したこの皮の事を思い出したんです。



太鼓の本質は音。


これは、受け継がれる古い太鼓や伝統芸能から教えてもらいました。



太鼓屋の仕事をしていて感じるのですが、伝統芸能の方々は
必ずこの“音”を求めにやってきます。



求める音があるということは、その先につながる世界を知っているからです。




いつの時代も人々はより深いつながりを求めますね。



生かしてもらえる方のもとで
よき音を奏でてくれることを願うばかりです。