2016年1月18日月曜日

私が本気で桶屋に習いに行く本当の理由。

こんにちは、六代目彌市です(^^)/


早くも、桶屋修行4日目になりました。





普段の太鼓つくりももちろんやってますから、

1週間に1度くらいのペースですが、


それでも着実に進んでます!


いよいよ、今日は胴の中を仕上げカンナ削りをし、

そして“たが”を組みました。



胴の中も丁寧にカンナ仕上げ




何度聞いて、何度習っても

いまだにうまくいかない“たが”を組む作業( ;∀;)





本当に難しいです。


本当に地道です。




“地道”が“近道”



私が本気で桶屋修行に来ている理由はそこにあります。



では、私にとっての“近道”とは何だと思いますか?




それは、本当に大切なものは“何か”という事を

肌身をもって体感することにあります。




まだまだ短い私の人生ではありますが、


そんな中でもいろんなことに挑戦してきました。



そこで一つ見えてきた世界があります。



それは、物事には決してブレてはいけない“本質”があるということ。



例えば、


人と人との関わりもそう。


価値観や環境、育ちの違う人同士が関わりあう中で

大切にしなければならない人間同士の“本質”がブレてしまうと、、、


やはり争いが起きてしまう。



例えば、


ビジネスもそう。


目先のお金や利益、自分たちだけが良ければいいという

考えだと、いずれどこかに歪がやってくる。


ビジネスの本質は単に“利益”ではなく、世の中の人の為になるということ。




例えば、


太鼓もそう。


こういう時代ですからね、安価なコピー製品や

姿カタチは太鼓のようでも、まったく素材や材質の違うモノも

多く出回っている。


和太鼓の本質は“音”。


姿カタチが太鼓であっても、中身が違うと不思議なことに

“活きた音”は生まれてこないのです。




いろいろやってみて、


いろいろ挑戦してみて、そんなことがだんだんと見えてきました。



物事には、決して変えてはいけない、変えることのできない“本質”がある。




ただ、残念なことに


時代の変化とともに、人々のニーズ、社会環境が変化し

いくらすばらしい本質を兼ね備えたものであっても


“守る”ことが難しいということを実感しています。



桶屋さん。


私の師匠は80歳を過ぎてます。


全国にも、桶職人というのは

今や数えられるほどしかいなくなっている現実があります。



この“音”を本気で守りたいと思ったとき、


必死になって全国各地の桶屋さんを

探し歩いてきましたが、


どこも非常に厳しい状況でした。



だから、最終最後


これは自らやるしかないと奮い立ったのです。



守りたいのです。


“技術”や“カタチ”を守りたいのではなく、


その中に宿る物事の“本質”を守りたいのです。



積み重ねられた伝統、古き良き日本の文化の中には

ものすごい、素晴らしい価値と“知恵”が宿っています。


失うのは一瞬です。


積み重ねられた歴史はお金で買う事なんかできません。



“たが”を組み、

しっかりと締め上げられた初の試作1号機!

いよいよ完成です(^^





一つ作ってみてわかりました。


姿カタチ、見た目はマネできても


やっぱり、その中に宿る積み重ねられた“知恵”までは


決してマネできないんだと。


“地道”は“近道”


残りの人生をかけるだけの“価値”があると

私は信じています。