さて、今日は
教室では教えてくれない太鼓のお話しパート1!!!!
と、いう事で(^^)/
最近では、太鼓教室も本当にたくさんあり
叩き方、構え、リズムや曲はどこでも習えますが、
じゃあ、そもそも目の前にある“和太鼓”って
いったいどんな楽器なの??
太鼓職人視点で、
ちょっと違った角度から太鼓のお話し
みなさまの少しでもお役に立てたらいいなぁ(^^)/
と、いう事で第一話。
今日のタイトルは“太鼓はどこが鳴っている?”です!!
さて、そもそもそんなこと考えたことありますか( ;∀;)
叩けば、打てば鳴る(^^♪
誰でも気軽に“音”が出せるのが和太鼓の
魅力ではありますが、
では、さてさてその和太鼓、
いったいどこがどうなってその“音”は生まれているのでしょうか??
シンプルかつ深い楽器和太鼓の
音が生まれる仕組みを見てみましょう!
まずは、太鼓を分解しちゃいましょう!
とてもシンプルですからね!
たった3つの素材で出来ちゃいますよ(^^♪
まずは1つ目!
はい、こちら↑
ご存知太鼓の胴ですね。
和太鼓にとって一番良い材料とされている木が
ご存知“ケヤキ”のくり抜き胴なのです。
樹齢はおよそ150年から250年くらいの木を使われます。
この胴は、人間に例えるならば“心臓”です。
この胴体さえ“生き続けていれば”
実は、太鼓はどれだけでも長生きすることができるんですね!!
でも、まだこの胴だけではあのドーン!
という音は生まれません(^^♪
続きまして、皮~!
はい、こちらもご存知牛の皮ですね~(^^)/
一部馬の皮も使いますが、
ほとんどはこの牛の皮を使う事が多いですね(^^
張る前の皮はそれぞれの胴に合わせて
“型”をとり、こんな感じになってます~♬
はい、これだけを叩いても
やっぱり同じくドーン!という和太鼓の音は生まれませんね。
そしてそして、最後はこちら!
はい、大きなものから小さなものまで~(^^♪
太鼓の大きさに合わせて大小様々な“鋲”びょうが
ありますね。
太鼓は、シンプル!
たったこの3つの素材でできちゃう楽器だという事を
まずはお伝えして、
いざ!
ここからどう音が生まれていくか!
その仕組みを見てみましょう。
これまためちゃくちゃシンプルですからね!
まず、先ほどの“胴”と“皮”を
テンションをかけて締めあげます↓
一般的には“皮張り”と表現されますが、
いったい何をしているか?
それは、先ほどの“型取った皮”と“胴”を
「つなぎ合わせていく作業」なのです。
それぞれ、別々だった胴と皮という素材を
“つなぎ合わせる”のです。
そして、つなぎ合わされた
その胴と皮をさらに一つにするのが“鋲打ち”
この作業で、3つのパーツがそれぞれ
完全につながりました!
これですべての工程は終わり
和太鼓の“音”は生まれます。
さぁ、本題に戻りましょうね(^^♪
太鼓はどこが鳴っている?
もうお分かりですよね!
はい、太鼓は皮だけが鳴っている訳ではなく、
胴体だけでもその音は生まれない。
そう、和太鼓というのは
個々のパーツは存在していますが
目の前にある太鼓の“全て”が鳴っているという事です(^^♪
という事で、正解は
「和太鼓はすべてが鳴っている!」です。
なので私達、太鼓職人の仕事は、
一つ一つの素材を丁寧につなぎ合わせてあげること。
そうすると、あの独特の
深~い音が生まれるんですね(^^♪
人間関係も同じですよね!
一人一人が別々に存在しているよりも、
互いの関係性がきちんとつながり合わさっていくと
関係性は深まります。
豊かな関係性からは、豊かさを生みます。
そういう“音”を私たちは“活きた音”と呼んでいます。
今度太鼓を叩く、打つときは、
目の間にある“皮”だけに意識をとられずに、
太鼓全体を鳴らすイメージを持って
向き合ってみてください(^^♪
そうすると、不思議と
太鼓の音色をも変わり、
応えてくれると思いますよ~(^^♪
今回は太鼓のつながりが理解して
いただけたと思うので、
次回は、太鼓と自分のつなげ方!
お話ししたいとおもいますーーー(^_-)-☆