2016年7月23日土曜日

教室では教えてくれない太鼓のお話し。太鼓はどこが鳴っている?パート1

こんにちは、六代目彌市です(^^)/


さて、今日は

教室では教えてくれない太鼓のお話しパート1!!!!


と、いう事で(^^)/


最近では、太鼓教室も本当にたくさんあり

叩き方、構え、リズムや曲はどこでも習えますが、


じゃあ、そもそも目の前にある“和太鼓”って

いったいどんな楽器なの??



太鼓職人視点で、

ちょっと違った角度から太鼓のお話し

みなさまの少しでもお役に立てたらいいなぁ(^^)/


と、いう事で第一話。



今日のタイトルは“太鼓はどこが鳴っている?”です!!





さて、そもそもそんなこと考えたことありますか( ;∀;)


叩けば、打てば鳴る(^^♪


誰でも気軽に“音”が出せるのが和太鼓の

魅力ではありますが、



では、さてさてその和太鼓、


いったいどこがどうなってその“音”は生まれているのでしょうか??



シンプルかつ深い楽器和太鼓の

音が生まれる仕組みを見てみましょう!


まずは、太鼓を分解しちゃいましょう!


とてもシンプルですからね!

たった3つの素材で出来ちゃいますよ(^^♪

まずは1つ目!




はい、こちら↑


ご存知太鼓の胴ですね。


和太鼓にとって一番良い材料とされている木が

ご存知“ケヤキ”のくり抜き胴なのです。




樹齢はおよそ150年から250年くらいの木を使われます。




この胴は、人間に例えるならば“心臓”です。


この胴体さえ“生き続けていれば”

実は、太鼓はどれだけでも長生きすることができるんですね!!



でも、まだこの胴だけではあのドーン!

という音は生まれません(^^♪



続きまして、皮~!






はい、こちらもご存知牛の皮ですね~(^^)/



一部馬の皮も使いますが、

ほとんどはこの牛の皮を使う事が多いですね(^^






張る前の皮はそれぞれの胴に合わせて

“型”をとり、こんな感じになってます~♬



はい、これだけを叩いても

やっぱり同じくドーン!という和太鼓の音は生まれませんね。




そしてそして、最後はこちら!





はい、大きなものから小さなものまで~(^^♪



太鼓の大きさに合わせて大小様々な“鋲”びょうが

ありますね。






太鼓は、シンプル!

たったこの3つの素材でできちゃう楽器だという事を

まずはお伝えして、


いざ!


ここからどう音が生まれていくか!

その仕組みを見てみましょう。



これまためちゃくちゃシンプルですからね!



まず、先ほどの“胴”と“皮”を

テンションをかけて締めあげます↓




一般的には“皮張り”と表現されますが、


いったい何をしているか?



それは、先ほどの“型取った皮”と“胴”を

「つなぎ合わせていく作業」なのです。





それぞれ、別々だった胴と皮という素材を


“つなぎ合わせる”のです。



そして、つなぎ合わされた

その胴と皮をさらに一つにするのが“鋲打ち”



この作業で、3つのパーツがそれぞれ

完全につながりました!






これですべての工程は終わり

和太鼓の“音”は生まれます。



さぁ、本題に戻りましょうね(^^♪


太鼓はどこが鳴っている?


もうお分かりですよね!




はい、太鼓は皮だけが鳴っている訳ではなく、

胴体だけでもその音は生まれない。



そう、和太鼓というのは

個々のパーツは存在していますが



目の前にある太鼓の“全て”が鳴っているという事です(^^♪


という事で、正解は


「和太鼓はすべてが鳴っている!」です。



なので私達、太鼓職人の仕事は、

一つ一つの素材を丁寧につなぎ合わせてあげること。



そうすると、あの独特の

深~い音が生まれるんですね(^^♪



人間関係も同じですよね!


一人一人が別々に存在しているよりも、


互いの関係性がきちんとつながり合わさっていくと

関係性は深まります。



豊かな関係性からは、豊かさを生みます。



そういう“音”を私たちは“活きた音”と呼んでいます。



今度太鼓を叩く、打つときは、


目の間にある“皮”だけに意識をとられずに、


太鼓全体を鳴らすイメージを持って

向き合ってみてください(^^♪



そうすると、不思議と

太鼓の音色をも変わり、


応えてくれると思いますよ~(^^♪



今回は太鼓のつながりが理解して

いただけたと思うので、


次回は、太鼓と自分のつなげ方!


お話ししたいとおもいますーーー(^_-)-☆