2016年11月3日木曜日

バチの選び方。教室では教えてくれない太鼓のお話しパート7

こんにちは、六代目彌市です(^^)/


さて、今日は太鼓のバチのお話ですを

少ししてみたいと思います~(^^♪








とは、言ってみたものの、、、


実は、このバチ選びって

とても難しいんですよね。



実際、みなさんが太鼓を打つときに

当たり前のように使っているこのバチですが、


どれが正しくて、何が良いのか?

きちんと理解しながら使えている人って

本当に少ないと思います。


みなさんいかがでしょうか???




そんな不安の解消に

少しでもお役に立てる情報となれば幸いです(^^♪




まず、バチを選ぶ際にとてもとても大切な

“考え方”をひとつお伝えしておきます。


きっと多くの方が、勘違いしている概念です。


それは、

“人がバチを選ぶのではなく”

“太鼓がバチを選ぶ”


と、いう事です。


伝わっていますでしょうか、、、、




私たちは、体が小さいからとか

チカラが弱いから、手が小さいからと言う感じで


自分に“合うバチ”は何か?

という視点で選びますよね。



でも、実はそうじゃないんです。



太鼓とバチというのは、

そもそも別々のモノではなく、


この太鼓にはこのバチというのが決まっていて、


それを叩く人が、そのバチを使いこなせるかどうか?


という事なのです。


分かりますかね~( ;∀;)




では、なぜこの太鼓にはこのバチという風に

決まっているのか?


という事ですが、


太鼓は“音”を伝える楽器だからです。



考えてみてください、、、



例えば、大太鼓。





3尺を超えるような大きな太鼓に対して、


身体が小さいから、手が小さいから

チカラがないからと言って



小さな太鼓を叩くような細バチで

叩いても、この大太鼓の芯の響きは

生まれません。




伝統芸能の太鼓というのは、

現代の創作系=表現やパフォーマンス

という視点ではなく、


もともとが“音”を伝えることを

目的としていたので、


最大限その太鼓の音を引き出すために

試行錯誤されたバチというのが多く存在します。



例えば、先日うかがった佐久島保存会の太鼓は

こんなバチです(^^





3尺を越える大太鼓のバチ。


島の人たちはこれを“ブチ”と呼びますが

繰り返し、単調なリズムの中にも


芯があり、人の心を突き抜けるその音は

このバチがあるから生まれているんです(^^♪





当然、小さい子供から

大きな大人までみなこの“ブチ”を使います。


身体の小さい子供は、

チカラがないなりに振りぬきますが、



実際は、まだまだ本当にいい音は出せません。


それが、高学年、大人の演奏になっていくに

したがって、



太鼓の音の深さに引き込まれるような、

芯のある音が生まれていくんです。



子供たちは、


いつか自分もあんな“音”を出せるようになりたい、、、



そう思って頑張るんですね(^^♪





今日のお話はここまで。



“人がバチを選ぶのではなく”

“太鼓がバチを選ぶ”



人間の勝手な視点でバチを選ぶのではなく、


最大限、目の前にある太鼓の良さを引き出すためには


その太鼓に合った“バチ”を選ぶことが大切♬



基本的な考え方をお伝えし、

また次回具体的にそれぞれ太鼓に合うバチを

ご紹介していきたいとおもいます(^^♪


今日も素敵な一日を(^_-)-☆