こんにちは、六代目彌市です(^^)/
さて、今日は太鼓のバチのお話ですを
少ししてみたいと思います~(^^♪
とは、言ってみたものの、、、
実は、このバチ選びって
とても難しいんですよね。
実際、みなさんが太鼓を打つときに
当たり前のように使っているこのバチですが、
どれが正しくて、何が良いのか?
きちんと理解しながら使えている人って
本当に少ないと思います。
みなさんいかがでしょうか???
そんな不安の解消に
少しでもお役に立てる情報となれば幸いです(^^♪
まず、バチを選ぶ際にとてもとても大切な
“考え方”をひとつお伝えしておきます。
きっと多くの方が、勘違いしている概念です。
それは、
“人がバチを選ぶのではなく”
“太鼓がバチを選ぶ”
と、いう事です。
伝わっていますでしょうか、、、、
私たちは、体が小さいからとか
チカラが弱いから、手が小さいからと言う感じで
自分に“合うバチ”は何か?
という視点で選びますよね。
でも、実はそうじゃないんです。
太鼓とバチというのは、
そもそも別々のモノではなく、
この太鼓にはこのバチというのが決まっていて、
それを叩く人が、そのバチを使いこなせるかどうか?
という事なのです。
分かりますかね~( ;∀;)
では、なぜこの太鼓にはこのバチという風に
決まっているのか?
という事ですが、
太鼓は“音”を伝える楽器だからです。
考えてみてください、、、
例えば、大太鼓。
3尺を超えるような大きな太鼓に対して、
身体が小さいから、手が小さいから
チカラがないからと言って
小さな太鼓を叩くような細バチで
叩いても、この大太鼓の芯の響きは
生まれません。
伝統芸能の太鼓というのは、
現代の創作系=表現やパフォーマンス
という視点ではなく、
もともとが“音”を伝えることを
目的としていたので、
最大限その太鼓の音を引き出すために
試行錯誤されたバチというのが多く存在します。
例えば、先日うかがった佐久島保存会の太鼓は
こんなバチです(^^
3尺を越える大太鼓のバチ。
島の人たちはこれを“ブチ”と呼びますが
繰り返し、単調なリズムの中にも
芯があり、人の心を突き抜けるその音は
このバチがあるから生まれているんです(^^♪
当然、小さい子供から
大きな大人までみなこの“ブチ”を使います。
身体の小さい子供は、
チカラがないなりに振りぬきますが、
実際は、まだまだ本当にいい音は出せません。
それが、高学年、大人の演奏になっていくに
したがって、
太鼓の音の深さに引き込まれるような、
芯のある音が生まれていくんです。
子供たちは、
いつか自分もあんな“音”を出せるようになりたい、、、
そう思って頑張るんですね(^^♪
今日のお話はここまで。
“人がバチを選ぶのではなく”
“太鼓がバチを選ぶ”
人間の勝手な視点でバチを選ぶのではなく、
最大限、目の前にある太鼓の良さを引き出すためには
その太鼓に合った“バチ”を選ぶことが大切♬
基本的な考え方をお伝えし、
また次回具体的にそれぞれ太鼓に合うバチを
ご紹介していきたいとおもいます(^^♪
今日も素敵な一日を(^_-)-☆