2日間ほど、
瀬戸の山奥へこもって名だたる経営者さんたちと
一緒にお勉強してました( ;∀;)
今回も学びが多かった。
その中で強く感じたのは、
「職人」という職業はきっとないんだと思う。
モノがない時代というのは、
職人が作るモノこそ人々の生活必需品だった。
今は、モノに溢れてる。
職人じゃなくても同じようなモノは機械でもかんたんに作れる。
だから、職人になったから
手に職をつけたから将来も大丈夫という考え方は今の時代は通用しない。
職人であれ、経営。
モノづくりだけに集中できる時代じゃないけど、
職人という生き方を選んだ以上は、
どうやって今の時代に伝えていくか、、、
これが、今のわたしのテーマです(^^♪
さて、そんな職人的な生き方のお話で
今日は書きたいと思いますが
みなさん、職人が作るモノのイメージってどうですか??
「本物」か「偽物」かって例えたら、
きっと日本の職人さんが作るモノって
「本物」だなってイメージありますよね。
じゃあ、その「本物」か「偽物」かどうか
どうやってみなさんは、見分けているでしょうか、、、
見分ける自信ありますか???
ある宝石商のお話を聞いたことがあります。
この方、普段からダイヤモンドを見分けることが
お仕事だそうです。
こういう時代ですからね、
ダイヤモンドと言えども偽物が多く出回っているそうです。
そこで、この方は
どうやってその目をやしなっているか???
それは、
毎日徹底的に“本物のダイヤモンドを見る”訓練をしているそうです。
伝わってますでしょうか?
要するに
“本物”を知らずして“偽物”は見抜けないということです。
毎日毎日、本物を見続けているからこそ
ふと紛れてやってきた偽物に違和感を感じるそうです。
なるほどな~と思いながら
これって当たり前だよな~と、、、、
今の世の中、
もう何が本物で何が偽物かすら
価値観という基準は崩壊している気がします。
例えば、ここに一本の醤油があります。
これ、先日facebookの視聴者プレゼントにも
させていただいた、小豆島にある
ヤマロク醤油さんのお醤油です(^^♪
これ、ただの醤油ではありません。
何が違うか、、、、
それは、この醤油
私がいま毎日作っている桶太鼓と全く同じ
大きな杉の桶で作られた醤油なのです。
四代目社長の山本さんは、
“醤油は人が造るんじゃない、桶の菌が造るんや”
とおっしゃってます。
みなさんのご自宅にあるお醤油は
どんな醤油ですか???
実は、
この日本でヤマロクさんのように今も昔と変わらぬ
製法で作られている醤油は
これ、驚きの数字なのですが
わずか1%だそうです。
のこりの99%、
ようするに世の中に出回っている醤油のほとんどは
ステンレスで人工的に作られた醤油なのです。
じゃあ、
その醤油とこの桶の醤油の何が違うのか?
言える人いますか?
きっといないですよね。
だって、食べたことないんですから本物の味というのを。
私も偉そうなことまったく言えずに、
桶を作るようになって、たまたまこのヤマロクさんに出会って
お醤油を買わせていただいて
それで“感動”しました。
天然のお塩と、穀物、自然の菌が作り出す
その味は、身体にスーーっと入ってくる不思議な感じを覚えます。
これほどまでにおいしいお醤油なのに、
なぜ多くのメーカーはステンレスに変わってしまったのでしょうか、、、
それは、品質の安定と職人の減少があうようです。
大きな桶を作る職人がもういないそうです。
だから、その味を守るべく
ヤマロクさんは自分たちで大桶作りをやろうと、
毎年少しずつ新しい桶を作って見えます。
私と同じですね(^^♪
太鼓だって、人工的な素材や
プラスチック製などがどんどん出回る時代です。
いずれそれが主流になってその“音”しか
聴いたことない時代になってしまったら、
きっとプラスチックの音が本物で、
天然素材の太鼓の良さなんて誰も分からなくなっちゃうんだろうな~
本物を作り続ける事の難しさを
痛切に感じています。
安定したモノは作れないし、
毎回同じものは一つもない。
何を大切にして、何を伝え
何を残して次の世代にバトンを渡すか、
まだまだ試行錯誤は続きますが、
やっぱり私達には私たちにしか守れないモノを
伝え続けることが使命だと思って
太鼓づくり頑張ります(^^♪
今日も素敵な一日を(^_-)-☆