2016年11月4日金曜日

桶を作るようになって、分かったこと。

おはようございます、六代目彌市です(^^)/


今朝も1時間の早出出勤!

続いています(^^♪


66日続けば人は習慣になるという本を読みましたので

なんでもとにかく、習慣になるまで続けてみようと


がんばっています~


すっかり寒くなりましたね、三浦太鼓店にも

暖房を入れる季節がやってきました(^^)/



さて、

ここ最近の私はご存知の通り

完全に桶職人となっております(^^





今年の1月から師匠のもとで修業をはじめ、


あれよあれよと言う間に75台目の桶を仕上げました(^^


当然、まだまだ日々の試行錯誤はつづいているのですが、


少しずつ、桶づくりというか

“桶”そのもののことがよくわかるようになってきた気がします(^^






桶づくりを自分でやってなかったときに、


いろいろと桶太鼓の“音”について研究していたんですが、


正直、自分で作った桶じゃないので

よくわかっていなかったなって今だからそう思えます。



例えば、昔こんな実験をやったことがありました↓






上の2つの桶、少しカタチが違うのわかります???


左はまったくストレートの桶、

右は膨らみをもたせた桶、



いい桶太鼓の音を追求していく中で、


胴のふくらみっていったいどんな影響がでるのか?


それが知りたかったんです( ;∀;)





さて、みなさん

どちらがいい音なると思いますか???



正解は!!!!!!!




なんと!!!!!!!



どちらも、まったく同じでした( ;∀;)




当然、太鼓はふくらみがある方がいい音!


そう思っていた私の当時困惑した表情がこちらです(笑)↓






でも、この時はその違いがなぜ

出ないのか?という答えが分からなかったんです。


当然です。


だって、自分で桶を作っていなかったので

私は見た目だけの“カタチ”で理解しようとしていたんです。



伝わってますかね~



24歳のとき、はじめて太鼓を叩くようになったのも

同じでした。



19歳からこの太鼓屋という仕事に入り、

24歳までの5年間はただただ親父の下で修業をして


太鼓という“カタチ”を作るだけの日々。


そして、あるときふと気づいたんです。


太鼓は見た目じゃないってことに。


いくら美しく綺麗な太鼓が作れても、

その先にある“音”を深くりかいしていなければ

自信をもって自分の太鼓だと言えない。


自分の作った太鼓に自信と責任を持ちたいと思って

太鼓を叩いてみよう!


そう決心してわたしの演奏活動はスタートしたのです(^^



太鼓を作り手の立場から、

叩き手の立場へと視点が変わったことで



今までとまったく同じ“太鼓”が目の前にあっても

その見え方は180度変わりました。



姿カタチだけしか見れなかったのが、

難しい言葉で言うならもっともっと大切な

太鼓の“本質”が見えてくるようになった。






太鼓を叩くようになって、

太鼓にとって一番大切な事が理解できるようになった。


それと同じで、


桶を作るようになって、

桶にとって一番大切な事が理解できるようになったんです(^^




なんでも表面上のカタチだけでは

本当の深いところまでの“理解”とはいえないのかもしれないですね。



人との関わりだったり、自然との関わりだったり


理解しているようで実は、表面的な

浅い部分で勝手に決めつけてしまっている事


世の中にはまだまだたくさんあるような

気が、最近ますますしてくるのです( ;∀;)




好奇心旺盛ですからね私(^^


知りたいと思ったら、

とりあえず飛び込んでみると


今まで見ていた景色とまったく違う景色が

広がっているかも!?



そう思うと、今日もワクワク(*'▽')



今日も素敵な一日を(^_-)-☆