幾分すごしやすい今日は、
昨日までの寒さに比べあたたかな陽気ですね!
みなさん建国記念日祝日いかがおすごしでしょうか
さて、今年あらたに大変名誉ある賞に
認定いただきました。
県内の優れたものづくり企業に与えられ
愛知から世界的ブランドへと発展を求め与えていただける
『愛知ブランド企業』
2015年、愛知ブランド企業として
三浦太鼓店認定いただきました(^^)/
創業150周年を迎えるこの年に
また大変名誉ある称号をいただき喜んでおります。
具体的に評価いただいたのは、
『チャラボコ太鼓』に使用される特殊な太鼓、
この辺りでは、“小〆”(コジメ)と呼ぶことが
多いですが、地域伝統の祭礼で使われる太鼓の
製造技術に対してと、
伝統を継承する一方で、あらたな時代に対する
新商品開発力。
この2つの点を評価いただきました。
まさしく、私たちが日々掲げる理念
『伝統を守り、伝統を創る』
この姿勢が具体的に認められ
とてもうれしく思っております!
ちょうど今日も小〆と呼ばれる太鼓の
皮を作っています!
小〆用に裁断した皮
1頭の牛からある特定の部位でしか
とることができない厳選した皮である事、
具体的には“肩”と呼ぶ部位を使いますが
非常に繊維質が蜜で、張りが良く
伸びにくくて、さらに薄い皮なんです
また製法も一般的な締太鼓と
まったく異なった作り方をします
小〆製作風景
ちょうど、この皮を作っていたら
先々代が作ったと思われる古い“小〆”の皮がでてきました。
昭和初期、本町の住所と
右頭の文字が歴史を感じますね~
80年以上たっている皮ですが
今なお破れることなく元気です(^^)
日々、“伝統”に触れることができる
ありがたい仕事に幸せを感じておりますが、
やっぱり“伝統”ってなんだろうなぁと
考えさせられる場面によく出会います。
たった一つの事ではなくて、
たくさんの要素やたくさんの事が絡み合って
できているの“伝統”だと思いますが
その中でも大切な要素の一つとして
私が感じるのは“信用”です。
日本には数多くの老舗と呼ばれる企業が
ありますが、老舗と呼ばれる代々続いて来られた企業
というのは、きっと“信用”をきちんと受け継ぎ
次の時代へとつなげてこられた会社なんじゃないかなって・・・
もちろん、技術や革新、発展や進化も必要不可欠な要素。
でも、根っこに安心や安全、
お客様や地域との“信用や信頼”がなければ
会社として続けることは難しいと感じます。
少し前に大手の企業が安全管理を怠ったり
製造工程の偽装、偽造問題が社会的に大きく取り上げられ
それで実際につぶれてしまった会社もありました。
大きくくくれば、技術や革新も“信用”と言えます。
厳しい時代や紆余曲折あっても
150年、今の時代に受け継いでこられた事に
本当に感謝の想いと同時に、
受け継がれたその“信用”を
私も次の世代へしっかりと受け渡すことができるまで
全うしたいとおもっています。
左六代目彌市作。右歴代彌市作