2015年2月22日日曜日

その“軌跡”が“奇跡”を呼び起こす。

こんにちは、六代目彌市(^^)/


昨日は地元岡崎が誇る800年の奇祭
瀧山寺鬼祭り。



その800年の歴史の中で、
今回はじめて太鼓の奉納演奏をさせていただくという

ご縁、お導きをいただきました。


私にとってこのお話は降って湧いたようなお話。


当初は本当に実現するのかどうかすら
分からぬまま、ただ時を過ごしていました。


どうして、今、現代の私が
その場に立ち奉納する意味があるのか・・・


奉納演奏が決まった時訪れた
雪深い真冬の比叡山での寒行。


その事を必死に感じようとしていました。

比叡山 にない堂前



すぐに答えなど見つからない。


一つ一つの段取り、準備だけは怠らぬようにと
私のできる一つ一つの事をきちんと
向き合ってみる事から、今回の奉納演奏はスタートしました。


鬼祭りは火祭り。


地元の方々に無理をお願いし、
その松明で作る竹をわけていただき


当日奉納演奏で使う竹バチを作りました。


そして、出会った一本のバチ。


決して形の良い竹ではなかったけれど
これを見た瞬間にビビビッ!ときました(笑)


右へ左へ曲がりながらも天に向かって
ただひたすらまっすぐに伸びようとする竹。


私はこの竹の姿が自分自身であり
私達人間の想いと重なりました。



人の人生紆余曲折。


右へ左へよじれながらも、
ひとつの想いへ向かってまっすぐ生きる


そして人にも竹にも“節目”がある。



こうした“軌跡”となる“点”を
ひとつづつ重ねていく作業を続けてきました。


今回のご縁をいただき、無事お役目を
終えた私が一番感じたこと


それは、


ものごとの“軌跡”が“奇跡”を呼び起こすという事。


“奇跡”とは偶然の産物のように天から降ってくる
ものではなく、積み重ねられた足跡。



そんな体験をさせていただけた事こそ
私にとっての“奇跡”です。





本堂前奉納演奏に与えられた時間は30分。

その話を聞いたとき30分1曲
という演目をやろうと思いました。


それが軌跡を重ねた私の出した
瀧山寺鬼祭りに対する答えでした。


800年もの軌跡を重ねられた
瀧山寺のみなさんに比べたら
私なんぞ足元にも及ばずチリのような存在ですが

そのチリになれたことこそ
感謝ですね。


25分の奉納演奏
ご覧くださいませ(^^)/
















これが瀧山寺鬼祭り。