2015年2月27日金曜日

デザインとは時代を創造するエネルギー。“今日の太鼓からvol.31”

こんにちは、六代目彌市です(^^)/


最近ブログでまったく日常作業、
太鼓作りの事書いてないことに気づく(笑)


ご心配なく、これでも毎日太鼓作りしております(苦笑)


いろんな感情が湧きあがり伝えずにいられないほど
胸が熱くなってしまう癖(?_?)

そんなブログでも最近多くの人が見てくださっていることに
感謝感謝です。


久しぶりに今日は太鼓紹介しようかな^^;


“今日の太鼓からvol.31”

今日は、トライバルラインとゴールドギミックで
皮とたがをコーディネートしたカスタム桶太鼓ご紹介します(^^)/

“今日の太鼓からvol.31”




お陰様で、これまで数多くのデザイン桶太鼓を
製作させていただいてきました。


そして、これまた一つとして同じカタチ
デザインのものがないんです。


だって、それぞれお客様によって要望や、想い
こだわり、願いが違うから。


本来太鼓にこのようなデザインを
入れるなんてことまったく考えられない世界でした。


そんな中、私が最初に考案したのが、
“舞鼓”という女性専用の桶太鼓を開発したのがキッカケでした(^^)

女性専用の桶太鼓“舞鼓”



この舞鼓は和紙とラメを使って
華やかに太鼓を装飾しています。


当時ネイルアートが走り出した時代。


ああ、女性って立体的で華やかなデザインを好むんだな~


そして、和太鼓の世界で言うと
現代、女性の演奏者というのはとても多いんです。


でも、女性であっても太鼓の前に立つと

“おりゃーーーー!”


とただただ、力強くなってしまう(笑)



私は、男の立場から
女の人には女の人にしかできない

美しさ、華やかさ、しなやかさ・・・


そういう表現があるのにどうして???


っていう疑問がふと湧いたんです。



その時思った。


ああ!


女性らしさが表現できる“太鼓”がないんだ・・・と。



だったら、そういう太鼓を作ろう!

そう思ってこの太鼓をデザインしました。



私が言う“デザイン”というのは
単に、見た目を華やかにきれいに装うことではありません。


この太鼓は見た目はもちろん、

どのように使えるようにしたら
女性らしさが表現できるだろうか?


使い方、表現、演出をむしろ
徹底的にこだわりました。


だからこのカタチなんです。



最近特に強く感じることは、
“デザイン”というのは単に見た目を華やかに、
綺麗に、繊細にするという事だけではないですね。


“デザインとは時代を創造するエネルギー”


私はそう感じています。


そういう考えで言えば、何もカタチあるものだけを
“デザイン”とは呼ばないと思います。


現に、あのAKB48は
2010年のグッドデザイン賞アワードの金賞に輝いている。


アイドルがエンターテイメントがデザイン賞?


普通の人が考えれば理解できないかもしれないが、
まさに、AKBは時代を創造している。


それが正しいとか間違っているということではなくて、
時代を創造するエネルギーがきちんとカタチになり

評価されている事は“事実”だ。



私たちの仕事は“伝統”。


伝統とは、やはり大切に守る部分が
多い事も確か。


でも、それだけに固着してしまうと
時代に取り残されてしまう。


伝統は変わらないが、時代は変わっていくのだ。



その時代を創造するエネルギーこそ“デザイン”というチカラ。



いつの時代も先駆者たちは、その時代を創造し
革新してきたんだと思います。


行く先、それが認められ研ぎ澄まされ
現代に残っているモノが“伝統”となっているのでしょうか。


“創造”という歩みをとめてしまったら・・・


時代のニーズは“守る”ことから“創造”することへ
変化している。


新しい太鼓を作りながら
そんな事を感じました。



さて、今日も何かワクワクする
楽しいこと考えよう(^^)/