三浦太鼓店、3日間ほど本州を離れ
四国へ視察研修旅行へ行ってきました(^^)/
いや~!今回の旅もほんとうに素晴らしい感動だらけでした(^^)/
視察旅行は今回で3回目!
最初は、栃木、仙台、福島、陸前高田へ行き
2度目は、新潟、群馬へ
そして今回は四国は愛媛、香川、徳島への旅でした(^^)/
まぁ~半分は遊び目的ですが、
各地の太鼓屋さんへ伺ったり、お祭りを見に行ったり、
納めさせてもらった太鼓の様子を見に行くことが目的!
今回も、三六-SABUROKU-打二六-DANJIRO-を作らせてもらった
愛媛の和達さんへ行き、徳島では阿波踊りの太鼓保存会の方々とお話を伺い、
愛媛県四国中央市土居の秋祭りに参加してくるという
祭&太鼓づくしいの贅沢な旅でした(^^♪
その時その時の感動が大きすぎて、
まとめるのが大変ですが、
全部一気には紹介できないので
一つずつお話ししていきますね!
まず今回のメインイベントとも言える
土居の秋祭り!
毎年10月13・14・15日の3日間に行われる家内安全と五穀豊穣を願う祭りで、
この地区16台の太鼓台と呼ばれる山車が集結します!
太鼓台と呼ばれる山車は、幅3メートル高さ5メートル長さ11メートルもあり、
なんと総重量は2トン!!!!
150人から200人。
そりゃ~2トンもありますからね~
担ぎ手がたくさんいないとびくともしないのです(>_<)
この太鼓台は、まさにその中心にあるのがたった1台の太鼓。
太鼓台の中では、こんな感じで
一人の打ち頭が上から叩きおろして叩きます。
大きさは、地区によって微妙に違いますが、
太鼓台の大きさが決まっているので
それにおさまる最大のサイズで2尺1寸から大きいところでも2尺3寸くらいの
長胴太鼓を使っていました。
リズムと叩き方ははこんな感じ!
バチもいろんなカタチのものが
使われていましたが、やはり伝統芸能。
この三河地区で打ち込み囃しなどでも
使われるバット型のバチに近い形状でした!
今回お世話になったのは八雲神社、上天満のみなさん。
この地区の太鼓の音について
いろいろご相談くださり、
ならば、その求められる音というのが
いったいどういう音なのかというのを
この目で、身体で感じるために伺ったのです。
そして、なんとなんと!
その神聖なる太鼓台の太鼓を叩かせていただける事に!
まさか叩かせていただけるなんぞ
思いもよらず(>_<)感動&興奮MAX!
そればかりか、驚きはつづきまして
なんと地区の方が法被を持ってくるじゃありませんか!
三浦さん、ぜひ一緒に担いでください!と(>_<)
えええーーー!
いいんですか!
喜んで!と
軽い気持ちで担ぎ手となり、急きょ祭りに参加できることになったのです(^^♪
五代目親父ももちろん参加!
八雲神社を出発し、各地区を太鼓打ち鳴らしながら練り歩き♪
河川敷に16台もの太鼓台が一挙に集結していきます!
河川敷に集結した16台もの太鼓台が並んだ姿は壮観!
そして、ただ河川敷に集まるだけではなく
ここから演奏、担ぎ合戦がはじまります!
各地区それぞれの勇壮に担ぐ様、その美しさや
太鼓の音など総トータルで審査があり、優勝を決めるのです。
中でも、一番審査の対象となるのが“さし”と呼ばれる
この2トンもの太鼓台を一気に担ぎ上げる様!
太鼓台は4本の柱で支えられており、
船頭の合図で一気にチカラを合わせ目いっぱい担ぎあげるのです!
私ももちろん、体験しましたのでね!
これがいったいどれだけ大変な事なのか
肌身で実感しましたが、100人以上いても2トン上げるのなんて
簡単ではないいのです!
ご覧ください、これがその雄姿!
途中で、なんどもこの“さし”を決めていきます。
この“さす”行為は危険もともないます。
一気に担ぎあげた太鼓台が、今度は逆に
落ちて来るんです!
言いましたが、2トンもありますから
下敷きになったら大けがです(>_<)
けれども、互いのチカラをつなぎあわせ太鼓台がみごと
“させ”た瞬間は大感動!
河川敷に集結するまでにも途中、沿道の声援に応えながら
この“さし”を何度も決め、
演奏合戦がはじまってからも、何度もこの“さし”に挑戦。
最終的には、みなバテバテで体力を使い果たし
挑戦はするのですが、まったく上げることが出来なくなってしまうんです。
お手伝いさせていただいた上天満さんは、
今回残念ながら優勝することはできませんでしたが、
祭に対する想い、そしてどういう“音”を求めているのか?
ということが、肌身で感じることができ
大変貴重な体験でした。
そして、何より
一番の感動はこちら。
もう審査も終わり、あとは各地域へ帰っていくのですが
最後の最後、それぞれ各地区が1回ずつ“さし”を決めて
帰っていくのですが
先にも言った通り、もうどの地区もバテバテで
2トンの太鼓台を上げるチカラが無いのです。
そこでどうするかというと、
この写真のように各地区の出番の時に
まったく関係ない地区の方々がこの“さし”を
誰かれ構わず手伝いに来てくれるのです(>_<)
言葉にならない“感動”がありました。
言葉で語る事はかんたんな
“チカラを合わせて”とか、“助け合い”とか“支え合い”・・・
その本当の姿をリアルに感じること。
人と人との本当の深いつながりがここにはありました。
太鼓の音を視察に訪れるのが
一番の目的でしたが、正直それより何より
“祭り”というものに対する“感動”が大きかったです。
祭りとは一体なんなのでしょうか・・・
数学的に一つの答えを導き出すことは
できないかもしれませんが、
ただ、今回の参加で感じたことは
祭の中心には“神仏”の存在があるということ。
近年の“イベント”的な祭りと、
こうした伝統的な祭りとの決定的な違いはここにあります。
祭に限らず、伝統と言うのがブレずに存在する理由には
こうした目的となる「核」がかならずきちんとあるからこそ、
それを中心にすべての物事が進行していくのです。
今回の体験は、本当に貴重な貴重な財産となりました。
16台の太鼓台が一斉に演奏合戦を始めたとき、
自分たちの地区の太鼓の音がきちんと聞こえないと
この上手に一体感ある動きにできなかったのです。
至近距離で演奏し合うので、
隣の地区に音が負けていると、自分たちの太鼓の音ではなく
隣の地区の太鼓の音に負けてしまう。
私も担がせてもらったのでその理由が
見えてきました。
いや~、また来年も行きたい!
すっかり祭り男たちと、溶け込んでしまいましたが
足腰や肩はボロボロです笑
最高の視察の旅になりました!
土居のみなさん本当にありがとうございました!