今日は出張で出かけた三重県四日市のお客様のところで、
地元四日市発祥のとんてき!をご馳走になってきました(^^
にんにくと、甘辛ソースが絡み合い
スタミナ付けにはぴったりでご飯が進みましたよ(^^♪
みなさん四日市に行ったら
ぜひ食べてみてくださいませ!
さて、今日は麻ロープのお話(^^♪
最近は、チューニングも容易なことから
ボルト式の締太鼓が多いですが、
昔ながらの太鼓は“麻”で締め上げられていることが
多いですね。
演奏用でも、こだわりを持つグループさんなんかは
ご自分たちでがんばってロープ締めを挑戦されている
ところもたくさんあります!
こんな感じ(^^♪
ぞくにこのようなロープを“麻ロープ”と
呼んでいます。
で、
この麻ロープなんですが、
ご存知の方も多いですが、
国産繊維ではなく、マニラ麻と呼ばれるフィリピン製の外国繊維です。
で、実はこのマニラ麻と呼ばれている麻のロープ、
マニラ麻でもないのです!
“サイザル麻”と言って、
アフリカ,メキシコ,台湾などの熱帯産の竜舌蘭(りゅうぜつらん)の葉の繊維が原料で、
色はマニラ麻のような褐色ではなく白色で強度も劣ります。
そのサイザルを茶色に染めたものを
マニラロープと表記され販売されているロープを
使用されているのです。
一級品の純性のマニラ麻というのは、
質もよく強度が強いとされていますが
現在ではほとんど見かけることがありません。
ちなみに、純正のマニラロープというのは
こちらです(^^
偽装表記では!?と思われますがよく表記をみると、
マニラ(サイザル)という表記がされている場合がほとんどです。
いずれにしてもどちらも国産原料ではなく外国産の原料。
では、そもそも麻というのは
日本では神社仏閣等の様々なシーンで活用されてきました。
伝統的な“麻”はもちろん国産の麻。
麻とは、アサ科の大麻を指します。
天然繊維のなかでももっとも強靱なこの素材は、
かつては国内各地で盛んに栽培されていたそうですが
大麻取締法の施行によって栽培が許可制となってからは
極々限られた地域だけで栽培が続けられるのみとなっています。
現在、大麻の生産免許保持者は全国でも数十人だそうです。
当店でも、地域特有の小〆太鼓を
縫う縫い糸として、この麻を繊維から糸をより使用していますが
マニラやサイザルとは比較にならぬほど非常に高価です。
小〆太鼓用の縫い糸は、この本麻繊維から当店でより合わせて作ってます
こんな感じに一つの糸につくる
繊維を束ねてより合わせると縫い糸になります。
これが本麻縫い糸を使った小〆太鼓の製作風景です(^^
実は、この日本産の本麻を使って
締め上げている締太鼓が存在しています。
先日長野県から来た修理の締太鼓がそうでした。
このロープは、マニラでもサイザルでもない
国産の本麻のロープです。
特徴としては、どこまで強度の違いがあるのかは
正直、私もあまりこの本麻を扱う機会がないので
わかりませんが、
マニラやサイザルは繊維一つ一つが太く硬いのですが、
この本麻は繊維が非常にきめ細かく柔らかいのが特徴で
柔軟性があるんです!
ちなみに、左から純マニラ、サイザル、そして右が本麻ロープです(^^
サイザル、マニラは10メートルでも数千円ですが
本麻のこのロープ!
いったいいくらかわかりますか?
10メートルで約10万円もするんです!
ロープだけで、締太鼓がもう1台買えてしまうくらい高価な品物なんです!
国産麻ロープ
果たして10万円の価値がどこまで
あるのかわかりませんが、
麻ロープと一言に言っても
これだけの違いがあるという事をご紹介させていただきました(^_^)/~