今日から3日間、NHKさんが三浦太鼓店にて
密着取材です(^^♪
NHK教育テレビの10分番組ですが、
その10分の為に四国まで来ていただき
朝から晩まで3日間取材です(>_<)
こりゃ~大変なお仕事だな~
12月放送になるそうです!
また詳細決まりましたらお知らせしますね(^^)/
さて、秋のお祭りシーズンで
各地でも祭礼がおこなわれてますが
お祭りの太鼓は、その“音”に各地域の方々が
非常にこだわりをもってますね!
それこそ先日訪れた愛媛の土井のお祭りの方々も
その音にとことんこだわってみえました。
太鼓の音にこだわりを持つという事は、
いったいどういうことなのでしょうか???
太鼓の“音”=言葉でありメッセージ。
音というのは、言い変えればコミュニケーションそのものです。
だからこそ、自分たちのその強い意志を
伝えるための“音”にとことんこだわるのだと感じます。
では、その音。
太鼓そのものの“音”の良さというのは当然必要不可欠ですが
その太鼓を打つ“バチ”!
このカタチからも、その音に対するこだわりが見えてきます。
不思議なことに、伝統芸能の太鼓のバチの多くに
ある共通点がある事に気付きました。
それは、バチのカタチ。
これは、先日訪れた愛媛県土井の祭りの方が
使われていたバチ。
そして、このバチは今週太鼓フェスティバルで
訪れる三河湾に浮かぶ佐久島太鼓のバチ。
現地の人はこれを“ブチ”と呼びます♪
佐久島保存会の三宅さん(^^)
佐久島の方々はこの“ブチ”のカタチと
その叩き方に非常にこだわりを持って見えます。
バチのカタチそのものが、そして
その叩き方によって、自分たちが求める“音”を奏でています。
佐久島太鼓の演奏風景はこちら>>>
そして、こちらは先週もう終わってしまったのですが
岐阜県恵那市串原の中山神社大祭で使われるバチも
同じくバット型のバチなんです!
まだまだ行きますね、
これも先日四国へ訪れた際に伺った、
阿波踊りの方々が演奏で使われると言って
見せていただいたバチ♬
このバチは、先程までのバチと違って
バット型ではありません。
が、!
いずれも同じ共通点があることに気付きませんか?
それは、バチ先端のカタチです。
現代の創作系で演奏されるバチのほとんどは、
先端の角は軽く曲面にする程度です。
一方、ご紹介した伝統芸能の太鼓のバチは、
バチ先端の面積をわざと広くして、
先端の“点”で打つのではなく、当たる面積を広くして
“面”で打ちに行くんです(^^♪
打つというより身体ごとブチ当たりに行くことから
佐久島では“ブチ”と呼んでいると聞いたこともあります。
では、どうしてこのように伝統芸能の太鼓のバチのカタチは
点ではなく“面”で打つことが多いのでしょうか???
私が感じたのは、
“点”で打つと太鼓の“音”そのものはクリアで
綺麗な音色を奏でるのですが、
逆に音色が綺麗すぎて“音”の意志と言うか
強さや主張がないように感じます。
一方、面でブチ当たるその音は、
太鼓そのものの芯のある音プラス、面にあたった時の
アタック音が混ざり、強くその音が主張してきます。
土井の祭りも、いくつもの地域から集まって
隣の太鼓台との距離が近い中、自分たちの音が
隣の地区に負けない音の主張をしようと思ったら
太鼓の音そのものの良さだけではなく、
ああ、
こうしたバチのカタチもとても大事なんだなぁということを
実感しました♪
伝統芸能すべてがこうしたスタイルでは決してないですが、
“点”ではなく“面”で打つというスタイルからも
祭の音に対する想いやこだわりを
まなぶ事ができるなぁと思いました(^^)/
みなさんのところの祭りでは
どんなバチが使われてますか~(^^♪