こんにちは、六代目彌市です(^^)/
さて、いよいよ桶修行を重ねて
作り上げた自作の第一号機!
1尺6寸桶太鼓が完成しました(^^)/
最初は、単なる一枚一枚の杉の板。
そこから、一つ一つの工程を丁寧に積み重ねることで
徐々に桶太鼓らしい姿が現れてくる。
仕事、作業というより
姿カタチが現れくることが楽しくて楽しくて!
ワクワクしながら、師匠に指導いただきながら一つ一つの工程を進んでいきました(^^)
最終胴の厚みと仕上げは、しっかりカンナで仕上げます。
何といっても難しいのが“たが”を組む作業( ;∀;)
何は、ともあれ
師匠の手ほどきのおかげで、
ようやく1尺6寸桶胴が完成しました!
さて、さて
そして、私の仕事は太鼓の形を完成させることではないですね(^^)
はい、もちろん一番の目的は“音作り”ですから、
完成した桶太鼓のその“音”を自分自身の感覚で“確かめる”
ドキドキの瞬間です(^^♪
いやーーーー!!!!!
なるほどーーーーーーーーーーーーーー!
んんーーーーーー!
ほーーーーーーーーー!
ってどうなの???
気になります??
音の感想は後ほどとして( ;∀;)
まだ大事な大事な最終工程を残してますからね、
当店の塗装職人!である慶さんに、最終仕上げを依頼(^^
新しく習得した、漆での仕上げ塗装に
挑戦してくれました(^^♪
完成した第一号機!
こちらです(^^♪
塗装仕上げし、
これで本当の最終完成です!
さぁ!
あらためて“音”を確かめてみる!
ほーーーーー!
なるほどーーーー!
思った通りでした。
いや、
思った以上の収穫がありました。
今回私がなぜ、桶づくりをはじめたのか?
理由は2つあります。
1つは、単純に桶胴を作ってくれる職人さんがいなくなってきたから。
時代環境の変化で桶事態を
人々の暮らしの中で使う文化がなくなり、
桶屋さんという業種そのものが
衰退してしまってます。
だから、自分たちで桶胴を作れるように
ならなければならない。
そう思ったからです。
そして、もう1つは
桶づくりという“伝統”の中にある“知恵”を学びたかったからです。
先人たちの積み重ねられたその“知恵”を
肌身をもって感じることで、
新たな時代にもとめられる“音づくり”へつなげたい。
そういう願いです。
ここにくるまでに、よりよい音作りをめざし
実はいろんなことを挑戦してきたんです。
胴体のカタチ、そのものが
音にどれほど影響するのか?
確かめるべく、ストレートの胴と
ふくらみをつけた2種類の胴を作ってみたり・・・
素材によってどれだけ、音に影響がでるのか、、、
硬い材質、やわらかい材質、、、
胴の中を彫ることで、音の波、響きにどれだけ
影響するか?
中に彫を入れてみたり・・・
それは、それは
いろんなことをやってきましたよ(^^
で、
今回の桶づくりなのです。
いろいろやってわかりました。
いろいろやったからわかりました。
膨らみや、ストレートだったり
材質だったり、
胴の中の彫り方だったり・・・・
全部違いました。
膨らみや材質、彫りというのは
あくまで見た目の“カタチ”でしかありません。
桶づくりの“本質”、本当に大切な事というのは
そこにはなかったんです。
それこそ、伝統であり先人たちの“知恵”だったんです。
私は、音作りというのは“パズルのピース”みたいなもんだと思ってます。
私たちが掲げる、“活きた音”を目指して、
その足らないピースを一つ一つ探しに行く作業なのです。
そうやって、足らないピースをはめ込んでいくと、
音はつながり、広がり
大きな大きなパズルを完成させることができる。
あっ!
そうか、
一つ一つのパズルピースそのものが、“知恵”ですね。
“知恵”をつなげていくと、
驚くほどうつくしく、大きなパズルが完成します。
そして、
たった一つでもそのピースがかけてしまうと、
パズルがつながらないのと同じで、音もつながらないのです。
活きた音とは、人と人、人と自然をつなぐ音。
まだまだ私のパズルは、完成しそうにありません(^^♪
今日も足らないピースを探しに行ってきます!