2016年5月19日木曜日

守るためには“知る”が大切。

こんにちは、六代目彌市です(^^♪


いよいよ、三六-SABUROKU-

胴からすべて自社による製作が軌道にのり始めました(^^♪





この1月から桶づくり修行をはじめて、

半年が経とうとしていますが、


日々の役割プラスで新たにのしかかってきた

仕事なだけに、正直心も身体もパニック寸前で( ;∀;)



桶づくりが順調に進む一方では、

おろそかになってしまった仕事もあり、、、


ここのところいろんな方にご迷惑かけてしまっています(*´Д`)



それでも、失敗を恐れず覚悟をもって取り組んでいる桶づくり。



そこには、私がいつもどんな事があっても

大切にしている思いがあるからです。



それは、“伝統を守り、伝統を創る”ということ。



これは、わが社の経営理念なのです。




では、私達が大切にしているその“伝統”は、

どうしたら守ることができるのでしょうか???



“守る”ためには、

必ず必要な要素が一つあります。



それは、“知る”ということ。



だって守るべき相手のことを知りもしないで

そもそも守ることなんてできませんね。



何を守ればよいか分からなければ、

守ることなんてできません。



私は、その守るべきものを

歴代の彌市が作ってきた太鼓や、


また、各地に受け継がれてきた古い太鼓からその答えを

教えてもらいました。



決して“カタチ”や“見た目”の話ではないんです。



そもそも和太鼓とは一体何なのか?


和太鼓の本質に迫る深い世界の話なのです(^^♪



温故知新、故きを温ねて新しきを知る。


太鼓の場合は、先にも言った通り、

見た目やカタチではなく


その先にある“音”が私に答えを教えてくれました。



だから、私の場合のたずねる先は“音”ですから


“温故知新”ではなく、“音鼓知新”なのですね(^^♪





物事には、

姿カタチの見た目と中身が存在します。



私達人間も同じで、


“身体”が姿カタチ、見た目だとしたら

“心”がその中身です。




どこか表面的で、薄っぺらい社会になりつつ

あることに懸念を感じますが


それは、人々の判断基準が

どうしても姿カタチ、見た目の判断しかできずに、


その中身、心を理解しようとしないからだと感じます。


物事の本質というのは、見た目やカタチではないので

目には見えないのです。



見えない深いところにありますから、

本質がきちんと見えるようになるには

感じる心が必要です。




私は古き伝統から、その大切にされてきた答え、

本質を感じました。




“守る”ためには“知る”こと。


本質を知ることができれば、

未来に向かって歩む道がおのずと見えてきます。



私たちの掲げる、伝統を創るということは


言い換えれば、本質を創るということなのです。





桶づくり、


小さな一歩ですが、

この一歩がこの先私たちにとって

大きな一歩になると信じて、今日も頑張ります(^_-)-☆