2018年5月7日月曜日

価値があるから必要とされるわけじゃない。

こんにちは、六代目彌市です(^^)

GW明けの月曜日の朝♬

今朝は連休明けで
雨降りの月曜日ということもあって

お疲れモードの方も
多いのではないでしょうか♪( ´▽`)


昨日の演奏で頑張ってくれた
我が家の四男坊キラくんも、

さすがに連休の遊び疲れが溜まったか♪( ´▽`)


今朝は、一旦起きてきたと思ったら
またソファーで二度寝してました(笑)



みなさんも休み疲れが
溜まってる方も多いと思うので、

無理せずお仕事頑張りましょう!




さて、今朝のブログは


「価値あるモノ」と言うキーワードについて

思う事があったので
書きたいと思います。


みなさん、「価値」があるモノって
一体どんなモノを想像しますか?



私の仕事でいえば、

歴史や伝統、文化、技術や知恵、


普段から普通の人より
こういった事にとても敏感で、


「価値」があるモノの大切さを
痛感しながら仕事してます。


だって、

歴史や伝統、技術や知恵って

長〜い時間をかけて
一つずつ積み重ねられたモノ!


いくらお金持ちの人だって


決してお金じゃ買う事が
できないからです♬



でも、

でもですね、、、


本当に難しいのが、


いくら「価値」があるからと言っても、


必ずしもその「価値」が
世の中から必要とされるわけじゃないって事です。



まさに「伝統工芸」と呼ばれる
世界は、


歴史や技術にこそ
誰もが認める、

モノ凄い「価値」があると思いますが、


いくら、その「価値」があっても


「今」と言う時代において
世の中から必要とされうかどうか?


と言う事とは
全くもって別モノだという事です。




先日、地元岡崎の
「おかざき匠の会」のメンバーである

「三河仏壇」の宮殿師である
平林さんの工房へ邪魔して、

お話をさせてもらう機会がありました。




三河仏壇と言うのは、
どうやって作られているかと言うと、

一から完成までを
一人の職人で作るわけじゃなくて


一人一職一芸で、
8人の専門職の「技」が集まって完成されるのです。


木地造り、宮殿造り、彫刻、漆し塗、
蒔絵、金箔押し、飾り金具作り、組立の順番で作り上げられ


ようやく一つの製品が完成し、
「三河仏壇」として完成するのです。


その8人の専門的な技がある中、


平林さんが作っているのは
「宮殿」と言って、

仏壇の中に入るこのような立派な宮殿を
作られる職人さんです↓↓




一つ一つが全て手作り。

細かな細工から
作られる技は

本当に素晴らしいです。



そんな素晴らしい
技術力の結集で作られている

伝統的工芸品「三河仏壇」ですが、


現在、


年間を通しての製作は、
わずか1本か2本だそうです。


よって当然、仕事はほとんどありません。



仕事がなければ、当然の事
8人の専門的な技術の職人それぞれ
後継者もいません。


そして皆、高齢です。


どこか一つの職人が
できなくなってしまったら、

もう「三河仏壇」として名乗れる
製品は全く作れなくなってしまうそうです。


それも、もう現実的に
できなくなる日が近づいていると、、、、



モノの「価値」って
結局こういう事なんですよね。


歴史とか伝統、

技、匠、知恵というのは


「価値」こそ誰もが認める
素晴らしいモノであっても、


必ずしもそれは残される理由にならないって事です。


だから、
私はいつも危機感を持って

仕事しています。



歴史とか伝統、
技、匠、知恵に素晴らしい

「価値」があると感じれば
感じるほどに、


いつの時代になっても、
世の中の人から必要とされ続けるように

考え続けなくちゃいけません。



その答えは
誰が教えてくれるわけじゃなく、


自分たちで探し続けなけれならない。


一体私に何ができるんだろうな?



と、

今日も一生懸命考えてお仕事
頑張ります♪( ´▽`)


今日も素敵な1日を^_−☆