今日はあさから雨降りですね・・・
明日から地元岡崎の図書館りぶらで2日間、りぶらまつりがあり
おかざき匠の会として出店します。
あすは、三浦太鼓店は製作実演。
うちの若い衆が初!一人締太鼓の皮を製作実演をさせていただきます。
よろしければ足を運んでやってください(^^♪
さて、
先日安城東端八剣神社の神楽で使われる大太鼓を修理させていただきました。
表面からわかるように古い太鼓です
製作は天保6年8月御太鼓所平野小市郎と銘
天保6年、1835年に現在の名古屋市西区にあった平野小市郎さん作
と銘が残っておりました。
残念ながら、今はこの太鼓屋さんはないのですが、
この地区の古い太鼓の中にはこの平野さんの銘が多く残っており
太鼓の仕上がり、仕事をみても腕利きの職人だったことが良く分かります!
機械掘りではないのでノミの跡が残ってます
歴史的な背景を調べると1835年とは、
あの福沢諭吉が生まれた年でもあるそうです(^^
大きな太鼓なので、なかなかな一人では回しも大変!
さすがの親父も苦労しておりました。
古い太鼓は、通常皮の張替と、ヒビ割れなどで傷んだ胴をの一部を
修理することが多く、表面の胴の感じはそのまま古さを残すことが多いのですが
今回、東端地区は神楽殿そのものを新しくされるという事で
太鼓も表面から削り直しきれいにすることに!
古い太鼓独特の表面
さて、若干のひび割れ修理と
この表面をきれいに削り直しました!
ひと皮めくると下からあらたな木目が浮き出します
表面削り直した胴
この時点で、すでに同じ太鼓とは思えないですね(^_^.)
ここから再塗装のために下地塗装➟木目を美しく仕上げていきます!
再塗装まで完了した胴
ここまでくるとほとんど新品のような太鼓ですね~
あたらしい皮張りには地元地区の方々にも
立ち会っていただき完成を迎えました!(^^)!
安城東端のみなさん
完成した太鼓がこちら!
今回は約24年ぶりの張替!
そこにまた新たな命を吹き込み、
歴史を刻ませていただきました。
平成25年9月吉日五代目親父の銘
あらたに完成された神楽殿とともに、
無事きれいになった太鼓を納品させていただくことが出来ました。
あたらしい太鼓を作る事ももちろん楽しいですが、
こうして歴史ある太鼓に触れられることは何より幸せな事です
こういう先人たちの知恵が今の私達の財産になってます
ありがとうございました!