2013年11月12日火曜日

バチの選び方

こんにちは、六代目彌市です。


さて、今日は太鼓のバチについてのお話です。



太鼓のバチって、これまた太鼓にたくさんの種類があるように
それぞれの太鼓にそれぞれのバチもがありますね~
バチの選び方ってかんたんに言っても正直なかなか難しいです


ただ、ひとつの判断基準として
私の方で何かお伝えすることができないかと考えてみました。


そもそもバチと言うのは
太鼓を叩く際にはなくてはならないもの


太鼓はそのバチを通して様々な音を奏でてくれるので
バチが太鼓の音に与える影響って、知れば知るほど大切で奥深いんですね!


選び方を間違ってしまうと
せっかくの太鼓の音も台無し(>_<)なんて事もあったりします


ではその判断基準とは・・・
ひと言で言うならこれにつきます。



『太鼓が鳴るかどうか』



バチは太鼓を鳴らすため道具です。


演奏方法やスタイルによってはバチの方を鳴らすという考えもありますが
今日はあくまで太鼓を鳴らすことを主体でお話ししています



太鼓が鳴るというのは、その太鼓が持っている音を
最大限引き出せている状態をさします。



太鼓の種類が多いだけにすべてに当てはまる回答は難しいので
演奏用の締太鼓用のバチをPikupしてみます。


親父が締太鼓叩いてる写真がありました!(^^)!


締太鼓の特徴は、

①口径が小さい事、

②皮がとても強く張られている事



締太鼓の胴の口径は八寸五分(約26㎝)と決まっています

そして高い音を出す為に皮はしっかりと張られ、
皮の厚みよって規格がありますね

並附け、2丁、3丁、4丁、5丁



まず、強くしっかりと張られた皮に
硬い材質のバチで叩くと皮にバチが当った時

硬いモノと硬いモノがぶつかう事になるので
表面でケンカし合って音が太鼓の中まで入っていきません


よって、叩いても皮の表面だけが鳴っていて
胴を全く活かせた音になっていません


なので、固い表面の皮を叩くバチというのは
硬い材質のバチではなく柔らかい材質のものが良いんです


材質的にはホウやヒノキ材



そしてバチの材質の次に大事なのが!


①太さ
②長さ


バチの太さは太鼓の大きさにある程度比例しますので
口径が小さい太鼓に対して太すぎるバチはダメですね


そして、意外とというか
ここが音を決める意外な要素になるバチの長さ!


みなさん、結構太さや先端のカタチは意識したりするのですが
バチの長さって気にされたことありますか~?


私達も、いろんな種類のバチを今まで使ってみて
正直これ最近きづいたことなのですが、

全く同じ素材、同じ太さのバチでも
長さがそれこそ1㎝、2㎝変わるだけで全然音の入り方が違うんですね~


理由は!?


正直はっきりはわかりませ~ん(^_^.)


ただ、明らかに音の違いは出ます!



そこで、私たちなりの経験をもとに
作ってみたのが当店専用の締太鼓用バチ!➟なんだい宣伝かい(笑)



太鼓の大きさに合わせ2種類用意しました!(^^)!



締太鼓と言っても、先に言った通り
2丁、3丁と規格によって皮の厚みや特性が違うので

それぞれの太鼓の大きさにあわせようと
今回2種類(2丁用と3,4丁用)ご用意しました。


バチの長さはどちらも39㎝です


たぶんみなさんがごく一般的に使用されている
締太鼓用のバチより短いのではないかと思います


私達も今までは40~41㎝の締太鼓ばちを用意していましたが
バチの長さが太鼓の音に与える影響を調べた結果、この長さにたどりつきました(^^♪


先端も、細かいリズムと粒の音を活かせるようにと
あまり丸みをつけずに製作してあります!

細かいリズムと粒の音、そして音の入り方も影響する先端部



ああ、今日は特別なが~くなってしまいました
すいません(>_<)



最初に戻りましょう!



そもそも私達が大切にしているバチ選びの基準は、


『太鼓が鳴るかどうか』 です。



太鼓って叩く表面の皮だけが鳴っている訳ではなく
胴、反対面の皮も含め一つの音を作っている楽器です



叩いた時、音がしっかりと太鼓の中に入る音っていうのは
深くて心地よい音がしますね(^^♪



うん、太鼓ってやっぱり奥深い。