2015年12月28日月曜日

太鼓を打ち鳴らす。イキイキした音には3つの要素がつながること。

こんにちは、六代目彌市です。

今日で2015年仕事納め。

三浦太鼓店、今年も一年無事に過ごすことができ
皆様に本当に感謝の思いでいっぱいです。

毎年毎年、

毎日毎日が日々悩み、葛藤の連続ですが、

やはり他の誰でもない
私には、私にしか伝えられないメッセージを

信念を持って貫くこと。

これしかできません。

それが、

そうすることが、

誰かたった一人でも他の誰かの
お役に立つことにつながることができたら・・・

来年はますます、環境も心境も変化の
年となりそうです。

どうか来年もよろしくお願いします!

さて、そんな年末押し迫った
三浦太鼓店に大きな大きな大締め太鼓がやってきました(^-^)

口径3尺5寸、高さは約1メートル20センチ!




今回はこの太鼓のリメイクを依頼されました。

胴がこれだけ長くなると、運搬保管が何より大変ですね。

それから、胴が長くなるということは
それだけ打ち鳴らすことも難しくなるんです♪

太鼓って、特にこれだけ大きな太鼓というのは
叩いている演奏者には自分が打っている表面の皮しか見えませんが

実は太鼓の音が生まれる仕組みというのは
表面に見えている皮だけが鳴っているのではなく
反対側の皮も鳴っているし、胴体ももちろん鳴っているんです♪

だから胴が長くなるということは
それだけ反対側の皮までの距離が長くなるので

打ち鳴らすことが難しくなるのです。



少し専門的なお話になりますが、
打ち鳴らすために必要な3つの要素があります。

①表の皮
 ↓
②胴体
 ↓
③裏の皮

この①、②、③が全て上手に鳴らせて
はじめて音が“活きて”くるんです!

伝わってますでしょうか?

言い換えれば、

いくら大きくて立派な太鼓でも、
反対側の皮まで鳴らすことができなかったら

それはただデカイだけ、音は活きてこないから
宝の持ちぐされ状態です( ^_^)/~~~

そこで一つの提案を今回させていただいたのが
胴体を短くすることでした。



当店オリジナルの大締太鼓である
三六の経験を生かしたリメイクです(^-^)


皮はもともと使われていた皮が
そのまま使えそうだったので、

今回は胴の交換と太鼓の状態に合わせて
締め上げるという作業です!




先にも言いましたが、

打ち鳴らす時に必要な
3つの要素というのは、実は!

太鼓を作るときも全く同じく
必要な要素なんです♪

いくら良い素材が揃っていても、

見た目が太鼓のようであっても、

①表の皮
 ↓
②胴体
 ↓
③裏の皮

が一つにつながっていなかったら

良い音が鳴ってくれないんですね〜。


よく皆さんからのお話で、

鳴らない太鼓ってどうして鳴らないのでしょうか?

と聞かれることがありますが、

大体が今伝えたような理由で
太鼓が一つに繋がってないからです。

だから私がやる作業は
太鼓を一つにつなげてあげること。

そうすると太鼓は喜んでイキイキした音を鳴らしてくれます(^-^)




“違和感”って言いますね。


誰もがこの違和感を感じるチカラを持ってます。

これは人間関係でも同じかもしれません。

表面的なお付き合いや関係性というのは、
本当の相手の求める心や声は聞くことができない。

私たちは感情を持った人間ですからね、

ロボットやiphoneのsiriにはできない
見えないその先にある世界を感じることができます。

人間から感性がなくなってしまったら、
いつかロボットに支配されるのか( ^_^)/~~~

あら、ちょっと話が脱線´д` ;

今年は明日から草津温泉まで〜!

親戚が温泉旅館をやってるんです(^-^)

一年の疲れを癒しに、
行ってきます!

みなさま良いお年をお迎えくださいませ。