2016年4月4日月曜日

80歳の師匠に学ぶ、本当のこだわりとは。

こんにちは六代目彌市です^ ^

今日は師匠と朝早くから
地元の竹屋さんに行き、

タガを組む為の、竹ヒゴ作りに
行ってきました〜!



今日はいよいよサブ六用のタガを組む為に、

今まで習った小さな桶は、
竹ヒゴを1本で組む事ができましたが、

さすがに、これだけの大きさの桶は
1本では組めないのです。

片一方のたがを仕上げるのに、
いったいどれだけの長さの竹が
必要だと思いますか?(≧∇≦)



なんと!

9メートルの竹を、細くヒゴ状に割いていき、

一つのたがで、4本も使うんです!

こうやって作ります!

まずは、太い竹を半分に
割ります。

簡単に言いますが、実は長さ9メートル
ものたけを均等に竹の目を見ながら半分に割るだけでもすでに素人では無理です(≧∇≦)



それを師匠は、いとも簡単に
割いていきます!


半分では、もちろんまだまだ
タガに使える太さでは全くありません(≧∇≦)

半分を、さらに半分にし、
さらにさらにそこから3分割くらいに
細〜く割いていき

手と足を器用に使いながら
最終的には幅約8ミリ以下に
仕上げていくんです!



私も挑戦させてもらいましたが、

9メートルの竹を、
均等に割いていかないといけないの
ですが、

竹なんて割いていけばまっすぐ割けると思ったら大間違い(≧∇≦)

1メートルですらうまく割けずに
折れて使いものになりませんでした(≧∇≦)

よって与えていただいたお仕事は
竹の表面をキレイに磨くこと^ ^


これなら何とかできました!

ただし、1本が9メートルも
ありますから(≧∇≦)

1本磨き終えるだけで、
手がパンパンですよ〜泣

片方のタガを組むのに、
それを何と4本も使います(≧∇≦)

実に9メートル×4本。

本日の作業は、ヒゴ作りから
片方のタガを組むまでで時間切れでした。


1日かかってここまで(≧∇≦)

片方のタガで約30メートルもの
竹を使ってるんです!


タガを組む事が何より大変な
作業になると分かってはいましたが

まさか、これほどまでの
長さの竹が必要なことと、

竹をヒゴの状態にする作業の
あまりの大変さに驚きました(≧∇≦)



それでも師匠は、そんな地道な
竹作りを、細かく丁寧に

じっくり時間をかけて仕上げて
行きます。

師匠は、何より見た目の格好良さに
こだわりを持っています!

こうやった方が格好いいぞ!

これよしか、こっちのが
どえらい格好いいだろ〜!

と、事あるごとに私に
投げかけてきます^ ^

見た目の格好良さというのは、
細かな仕事に対する自信だけでは
ないなぁと感じて


師匠の格好良さへのこだわりは
いったい何を意味するのかなぁと

疑問に思っていると、
師匠の言葉から一つの答えが見えてきました。

それは、“お客さんに喜んでもらうこと”


師匠は、何より自分自身の仕事を
通して、

お客さんに喜んでもらえること!
を一番大事にしています。

それこそ、師匠の桶作りの“こだわり”
だったんです。

見た目を格好良く仕上げるのも、

時間をかけて地道に丁寧な仕事を
することも、

お客さんに喜んでもらいたい!

その一心。

仕事をする上で、
当然と言えば当然の考え方ですが、

利益や会社の規模にこだわるあまり

一番大事な目の前にいる
お客さんを大事にできず、

過ちをおかしてしまう会社は
残念ながら世の中にたくさん
ありますね。

師匠からは商売の本質というより、

人としての生き方の本質を
いつも学ばせてもらっている気がします。

こう言う生き方って、
どう感じますか?


私は、物質的な豊かさより
何より、人や社会に喜んでもらうことを生き様にしている師匠に、

強い尊敬と憧れ、
そして何より感謝しています。

明日も早朝から師匠と竹作り^ ^

メチャクチャ大変な作業ですが、
メチャクチャ楽しいです^ ^