2016年12月15日木曜日

何かを始めるのに最適なタイミング。

こんにちは、六代目彌市です。


今年も残す所残りわずか、、、

今年一年の自分自身のテーマであった「走る」

改めて振り返ってみても、

本当に自分自身よく走ってきたなぁ〜と思っています(^-^)


五十嵐さんとの出会いもそうですが、

そもそも今私が日々こうして桶を作れるように
なったのも、

今年の1月から直々に桶作りのノウハウを教えてくれた
“師匠”の存在があったからこそなのです。

これが私の師匠です(^-^)



師匠は、五十嵐さんのような繊細な職人というより

戦争も体験し、

その言葉一つ一つがに生きてきた人生がにじみでて
豪快で優しく愛情深い人です。




そんな師匠に、今年一年の感謝とを
お伝えしようと今日お電話したんです。


すると、奥さんが出られて

なんと、師匠9月から入院されていると、、、、

ここ最近の忙しさに

ちょっと師匠との連絡がおろそかになっていたので
気にはなっていたんですが、

まさかそんことになっていたなんて思いもよらず、、、


詳しいことを聞いてもよくわからなかったので
とにかくお歳もお歳の方なので

心配になり、すぐに病院に駆けつけました。


幸い、命が危なくなるような
大きな病気ではないそうなのですが

長年のお仕事の姿勢のせいで
首の神経を悪くされ、

手術をしてなんとか回復に
向かっているようでした。


それでも、80過ぎのご老人が
3か月も病院のベットで寝たきり状態だったので

全く動かさなかった下半身は
別人のようにやせ細ってしまっていました。


それでも、相変わらずの
明るく元気な声を聞けてホッと一安心。


早く桶をこしゃりたいんだ〜


まだまだ言葉は力強く
魂がこもっていました。


病院の帰り道、

師匠の仕事場に寄りました。



いつもは雑然としていた、

その仕事場がキレイに片付けられてました。


なんだか寂しいというか
切ないというか、、、


奥さんに詳しく話を伺うと、

仕事の復帰はいつになるか
正直わからないと、、、



もし、

もしも、

私の決断がもう1年遅かったら
師匠から桶を習えなかったかもしれない、、、


自社での桶がもし今できていなかったら

多分、大げさではなく三浦太鼓店は終わっていたと思う。


桶職人は今、激減しています。

そして、さらにその中でも

太鼓用の桶を作れる職人というのは
数えるほどしかいません。


だから五十嵐さんにしても、師匠にしても
私からしたら人間国宝なのです。


ここのところ、

あまりにもこういう人生を考える瞬間に
出会うことが多すぎて

正直自分でもどうしたらいいのか
わからなくなるほどの思いが溢れてきます。

受けたご恩を返す役割が自分に与えられた運命だとするならば

これから一体自分に何ができるのか
ますます真剣に向き合うそんなタイミングが
きているのかもしれない。

文化は人の想いです。

知恵は人の想いです。

伝統も人の想いです。


そして、人の想いは人から人へと渡ってはじめて繋がるのです。


今この瞬間を大切にしよう。


今日も心から感謝。