2016年6月11日土曜日

先人たちの太鼓から感じる“想い”

こんにちは、六代目彌市です(^-^)

先日、講演をさせていただきました
地元岡崎の南中学校の生徒さんから
感想文が届きました!

子供達から届いたたくさんの感想文



たくさんの子供達から、
それもとても丁寧な文字で

内容もびっしりと
書いていただき本当にうれしかったです(^-^)

その中で、感想として多かったのが

“伝統”とは昔からあるモノを
そのまま受け継ぐことだと思っていたけど

決してそればかりではない
ということを知りました!

という感想。


そんなみんなからの
感想を読ませていただきながら
私自身、改めて思ったことがあります。


それは、まさにみんなが言ってくれた通り、

“伝統”とは昔からある“モノ”を
そのまま受け継ぐことではないということ。

私が、日々の太鼓作りで一番大事にしていることは、

姿カタチを守ることでは
決してないのです。

姿カタチというのは
目に見える部分ですが、

本当に大切なこと、
守るべきことというのは

実は“目に見えない”
ところに宿っています。

とっても不思議なことのように感じますがね(^-^)

太鼓の場合は、その大切な“想い”が
時代を超えて“音”となり

私に教えてくれるんです。

残念ながら、
ご先祖さまに会って
直接太鼓作りにかける想いは
もちろん聞くことはできません。

でも、

初代が作った太鼓や、

何百年と受け継がれてきた
古い太鼓の“音”が

今の私に、これを大事にしなさいと
教えてくれるんですね(^-^)


そうやって考えると、

伝統っていうのは、
何度も言いますが

姿カタチではなく、

人の心、想いなのかもしれませんね。


耳や胸に響く音。想い、、、





心に響く音。想い、、、




心が動くその瞬間に、
人から人へ伝わる“想い”こそ

伝統なのかもしれません。


現代という時代は、

人と人とのつながり、
人と社会とのつながり方が軽薄な時代とも
言われています。


そういう時代だからこそ、

本当に大切なことは、

人の心から人の心へと
伝えられるということを

感じてもらえたら
本当に嬉しいです。


南中学校の皆さん
ありがとうございました!