2016年10月15日土曜日

本気の祭りに参加して思うこと。

こんにちは、六代目彌市です(^^)/

行ってきました!行ってきました!


今年も!

四国中央市土居町の秋祭りへ~(^^)/




いや~!


昨年に引き続きの祭りへの参加( ;∀;)



そして、今年は念願叶って新調させていただいた

上天満さんの太鼓の音を体感しに行ってきました!



こんな遠く、四国の地に来ても

三浦の音に出会えることに感動し、


今年は、また昨年の“感動”とはまったく違う想いが

わたしの心を揺さぶりました~( ;∀;)




少し、話は長くなりますが

祭り男たちのその熱き魂に触れて感じた

“本気の祭り”の感動を、

自分自身の記憶を残すためにも

書き留めておきたいと思います。



話は、1年半前にさかのぼります。




今年この地区、八雲神社氏子の

上天満さんから太鼓台の太鼓の“音”の

ご相談をお電話で頂戴したのがキッカケでした。




そもそも、太鼓台とは

その名の通り、24金の大変豪華な刺繍で彩られた

大きな大きな山車の中央に太鼓が据えられたもの。





幅約3メートル、

高さ5メートル、

長さ11メートル、

そして、重さなんと2トン!!!


すべてが規格外のサイズなのです( ;∀;)






あまりの高さに、電線は当然そのままでは

通り抜けられず、


太鼓台のてっぺんには、4人の男が

電線を自らの手でよけながら進んでいくんです( ;∀;)





またあまりの重さに、、

かき夫(かきう)と呼ばれる

担ぎ手は、100人は必要なのです( ;∀;)



そして、この太鼓台の心臓とも言える

中心に据えられているのがたった1台の長胴太鼓なのです。






太鼓の大きさは各地区によって

多少ことなりますが、


2尺2寸から2尺4寸ほどの長胴太鼓です。


そして、

とにかく祭り男たちは、この太鼓の“音”に命を懸けている。



はじめて上天満さんからそんな太鼓の“音”のことで

ご相談の電話をちょうだいしたときには、

彼らの音へのこだわり、想いがいったいどういう事なのか?


分かりませんでした。



だって、当然です。

そこへ行ったこともなければ、

その祭りも知らないんですから( ;∀;)


ならば、現地へ行き

その祭りを体感し男たちが求める“音”を感じるしかない!


そう思って、昨年この祭りへ参加しに、

三浦太鼓店社員みんなで行ってきたんです(^^♪





土居町秋祭りは、

そんな太鼓台が14台ほどあります。



総勢14台の太鼓台は、

自分たちの地域を練り歩きながら


最終的に、河川敷へと集結し

太鼓台の“一斉かきくらべ”というものが

行われるんです~( ;∀;)




“かきくらべ”というのは、


漢字で書くと“担きくらべ”と書きます。


読んで字のごとく、


この総重量2トンもの大きな太鼓台を

一斉に担ぎあげる様をそれぞれ

地域の威信をかけ競い合うんです!


今年の担きくらべの様子はこんな感じでした↓




ご覧の通り、総重量2トン!

100人もの男たちが、

どれだけピッタリと息を合わせて、

チカラを合わせても、


上がるか上がらないか!!


そんな重量なんですよ( ;∀;)



そのまさに!

すべての指令の中心に太鼓の“音”があるということが

体感して分かったんです。



これだけ、地区と地区がせり合って、

担きくらべが始まると、


隣の地区の“音”に負けてしまっていたら

肝心かなめの自分達の“音”が聴こえないんです。


太鼓の音=担ぎあげるために必要不可欠な音

ですから、


息を合わすことができないんですよ。



なるほど~♬


だから、祭り男たちは

とことんにまで太鼓の“音”にこだわっていたんだ!


と、いうことが分かりました。



“音”の感覚は人それぞれ。


高い音、低い音、

深い音、響く音、、、、


みな感じ方は違うのです。


だからこそ、

言葉だけでは理解できないその音を

体感できたことは、新たな太鼓を作らせていただく上で

欠かすことができないことでした。


四国から、三浦太鼓店まで

祭り男たちに来ていただいて、

こだわりの太鼓作りの様子は以前の

ブログで紹介しておりますので!

こちらから>>>>

http://6daimeyaichiblog.blogspot.jp/2016/09/blog-post_4.html


今年、新調させていただいた太鼓はこちらです↓




そして、

見事に太鼓台めいっぱいに、

三浦の太鼓が据え付けられておりました(^^♪






果たして、その音は!どうかな( ;∀;)


ドキドキの中、

その音を聴きました↓







まだ作らせていただいたばかり、

新しい状態ではあり


新しい太鼓特有の“硬さ”は残ってましたが、


響き、厚み、音の高さと質は

狙い通りの理想的な音だと感じ♬


ホッと一安心!


これなら、担きくらべでも聴こえる!!








今回、本気の祭りに参加して分かったことがあります。


それは、“本気”であること。


山車の大きさも本気、

山車の装飾も本気、

人々の願いも本気、



だから、

必然的に太鼓の“音”へも本気になる。



中途半端はひとつもないってことです。


これって、意外と言葉で理解できないことだと思いました。


実際わたしがそうでしたから。


現地に行って、

その太鼓台の重さを感じた瞬間に

本気で命も危ないと思ったし、

本気で上げたい!

そう思いましたね。



担ぎ上げるときに、

“さすぞーーー!”という合図がきます。



その合図をキッカケに、

太鼓のリズムが呼魂する。


そして、その音に合わせ

男たちが一斉に掛け声を合わせる


“そ~りゃ、えんやこ~ら! よいやさ~のさっ!!”






何度やっても、“させない”時もあれば

一発でうまくさせるときもある。


本気でなければさすことができないからこそ、

うまくさせた時の“感動”がある。



上の写真みてください。

この瞬間、すべてが一つなんですね。


今の世の中で、

こういう瞬間ていったいどれだけあるだろうか、、、、


人と人との関係、

地域との関わり、、、


家族ですら希薄だといわれる現代。


祭りは、そんな現代において

助け合い、チカラを合わせて生きるということが

本当にどういう事なのか?


それを身体で教えてくれました。



太鼓を作らせていただいたことより、

私は、この祭りに出会わせていただけたことそのものが

とてもとてもうれしかった。



だから、子供たちも

そんな大人たちの“本気の姿”を見て憧れるんですよ。


まだ祭りへ参加できない子供たちは、
大人たちの休み時間を利用して、
太鼓のリズムや掛け声の練習をはじめる。


味合わせていただいた“感動”を

今度は、自分自身にできる何かに置き換えて

これからまたがんばっていきたいと本気で思った!


土居町のみなさん、

本当にありがとうございました!