こんにちは、六代目彌市です(^^)/
行ってきました!行ってきました!
今年も!
四国中央市土居町の秋祭りへ~(^^)/
いや~!
昨年に引き続きの祭りへの参加( ;∀;)
そして、今年は念願叶って新調させていただいた
上天満さんの太鼓の音を体感しに行ってきました!
こんな遠く、四国の地に来ても
三浦の音に出会えることに感動し、
今年は、また昨年の“感動”とはまったく違う想いが
わたしの心を揺さぶりました~( ;∀;)
少し、話は長くなりますが
祭り男たちのその熱き魂に触れて感じた
“本気の祭り”の感動を、
自分自身の記憶を残すためにも
書き留めておきたいと思います。
話は、1年半前にさかのぼります。
今年この地区、八雲神社氏子の
上天満さんから太鼓台の太鼓の“音”の
ご相談をお電話で頂戴したのがキッカケでした。
そもそも、太鼓台とは
その名の通り、24金の大変豪華な刺繍で彩られた
大きな大きな山車の中央に太鼓が据えられたもの。
幅約3メートル、
高さ5メートル、
長さ11メートル、
そして、重さなんと2トン!!!
すべてが規格外のサイズなのです( ;∀;)
あまりの高さに、電線は当然そのままでは
通り抜けられず、
太鼓台のてっぺんには、4人の男が
電線を自らの手でよけながら進んでいくんです( ;∀;)
またあまりの重さに、、
かき夫(かきう)と呼ばれる
担ぎ手は、100人は必要なのです( ;∀;)
そして、この太鼓台の心臓とも言える
中心に据えられているのがたった1台の長胴太鼓なのです。
太鼓の大きさは各地区によって
多少ことなりますが、
2尺2寸から2尺4寸ほどの長胴太鼓です。
そして、
とにかく祭り男たちは、この太鼓の“音”に命を懸けている。
はじめて上天満さんからそんな太鼓の“音”のことで
ご相談の電話をちょうだいしたときには、
彼らの音へのこだわり、想いがいったいどういう事なのか?
分かりませんでした。
だって、当然です。
そこへ行ったこともなければ、
その祭りも知らないんですから( ;∀;)
ならば、現地へ行き
その祭りを体感し男たちが求める“音”を感じるしかない!
そう思って、昨年この祭りへ参加しに、
三浦太鼓店社員みんなで行ってきたんです(^^♪
土居町秋祭りは、
そんな太鼓台が14台ほどあります。
総勢14台の太鼓台は、
自分たちの地域を練り歩きながら
最終的に、河川敷へと集結し
太鼓台の“一斉かきくらべ”というものが
行われるんです~( ;∀;)
“かきくらべ”というのは、
漢字で書くと“担きくらべ”と書きます。
読んで字のごとく、
この総重量2トンもの大きな太鼓台を
一斉に担ぎあげる様をそれぞれ
地域の威信をかけ競い合うんです!
今年の担きくらべの様子はこんな感じでした↓
ご覧の通り、総重量2トン!
100人もの男たちが、
どれだけピッタリと息を合わせて、
チカラを合わせても、
上がるか上がらないか!!
そんな重量なんですよ( ;∀;)
そのまさに!
すべての指令の中心に太鼓の“音”があるということが
体感して分かったんです。
これだけ、地区と地区がせり合って、
担きくらべが始まると、
隣の地区の“音”に負けてしまっていたら
肝心かなめの自分達の“音”が聴こえないんです。
太鼓の音=担ぎあげるために必要不可欠な音
ですから、
息を合わすことができないんですよ。
なるほど~♬
だから、祭り男たちは
とことんにまで太鼓の“音”にこだわっていたんだ!
と、いうことが分かりました。
“音”の感覚は人それぞれ。
高い音、低い音、
深い音、響く音、、、、
みな感じ方は違うのです。
だからこそ、
言葉だけでは理解できないその音を
体感できたことは、新たな太鼓を作らせていただく上で
欠かすことができないことでした。
四国から、三浦太鼓店まで
祭り男たちに来ていただいて、
こだわりの太鼓作りの様子は以前の
ブログで紹介しておりますので!
こちらから>>>>
http://6daimeyaichiblog.blogspot.jp/2016/09/blog-post_4.html
今年、新調させていただいた太鼓はこちらです↓
そして、
見事に太鼓台めいっぱいに、
三浦の太鼓が据え付けられておりました(^^♪
果たして、その音は!どうかな( ;∀;)
ドキドキの中、
その音を聴きました↓
まだ作らせていただいたばかり、
新しい状態ではあり
新しい太鼓特有の“硬さ”は残ってましたが、
響き、厚み、音の高さと質は
狙い通りの理想的な音だと感じ♬
ホッと一安心!
これなら、担きくらべでも聴こえる!!
今回、本気の祭りに参加して分かったことがあります。
それは、“本気”であること。
山車の大きさも本気、
山車の装飾も本気、
人々の願いも本気、
だから、
必然的に太鼓の“音”へも本気になる。
中途半端はひとつもないってことです。
これって、意外と言葉で理解できないことだと思いました。
実際わたしがそうでしたから。
現地に行って、
その太鼓台の重さを感じた瞬間に
本気で命も危ないと思ったし、
本気で上げたい!
そう思いましたね。
担ぎ上げるときに、
“さすぞーーー!”という合図がきます。
その合図をキッカケに、
太鼓のリズムが呼魂する。
そして、その音に合わせ
男たちが一斉に掛け声を合わせる
“そ~りゃ、えんやこ~ら! よいやさ~のさっ!!”
何度やっても、“させない”時もあれば
一発でうまくさせるときもある。
本気でなければさすことができないからこそ、
うまくさせた時の“感動”がある。
上の写真みてください。
この瞬間、すべてが一つなんですね。
今の世の中で、
こういう瞬間ていったいどれだけあるだろうか、、、、
人と人との関係、
地域との関わり、、、
家族ですら希薄だといわれる現代。
祭りは、そんな現代において
助け合い、チカラを合わせて生きるということが
本当にどういう事なのか?
それを身体で教えてくれました。
太鼓を作らせていただいたことより、
私は、この祭りに出会わせていただけたことそのものが
とてもとてもうれしかった。
だから、子供たちも
そんな大人たちの“本気の姿”を見て憧れるんですよ。
まだ祭りへ参加できない子供たちは、
大人たちの休み時間を利用して、
太鼓のリズムや掛け声の練習をはじめる。
味合わせていただいた“感動”を
今度は、自分自身にできる何かに置き換えて
これからまたがんばっていきたいと本気で思った!
土居町のみなさん、
本当にありがとうございました!